博多で朝の散歩を終えて、タクシーで「ななつ星 in 九州」専用ラウンジ「金星」にやってまいりました。
乗車されるお客さまが最初に集う特別な場所であることから、夜空に輝く一番星の「金星」と名づけられたとか。
これ、源右衛門のどんぶり鉢ですよ。いったい何をするために置かれているのかは不明。手でも洗って待ってなさいかな。
ウエルカムドリンクのメニューも有りますが、総て無料ですよ。
今回の旅の列車長がやって来て、切符を拝見いたします。
「ななつ星 in 九州」の硬券入鋏(にゅうきょう)。四日間、紛失をしないようご注意ください。
クルーの紹介とご挨拶。この後の出発式では、あほまろが出発のご挨拶をさせられました。
改札の鐘を鳴らすのは、 残念ながらJR九州現社長青柳俊彦氏でした。ななつ星を創ったこと等で有名な唐池恒二会長は、休養中でしたよ。逢いたかったのにね。
ジャ〜ン!これが噂の「ななつ星 in 九州」。あほまろ、これが初対面でありました。
ぴっかぴかに磨かれた車体に輝くロゴマークの写真を撮りたかったけど、どこを向けても自分が写ってしまうのでありました。
アテンダントのお姉さまが写っても気になりませんね。
四日間かけて、博多から博多までの旅をするのが「ななつ星 in 九州」の常識でありますだ。
あほまろの部屋は401号室。7両編成なので、ちょうど中間車両だったので降車位置が異なる移動には便利な部屋でした。
室内は「瑞風」よりも重厚で、まるで応接室のようですね。
様々な工夫を凝らした洗面所なので、解説が必要なのです。
手洗い鉢は贅沢に柿右衛門窯製ですよ。お持ち帰りにはなりませんようにと、記載はありませんでしたが、今までに持って帰った人は居ないようでした。
これが列車内とは見えないでしょ。我が家の洗面所より広いのですから。
入り口はガラス張りですが、カーテンでプライバシーも守られるのです。
こちらは1〜2号車のロビーカーに行く途中に通過する3号車の通路。この車両で使われている木材はメイプル材で我々の四号車は桜材、車両によって使用する木材が違っているのです。
一号車の入り口では組子細工のお出迎え。実は、左側は壁に映っているだけですよ。
天井まで木材が使用されております。
汽車は行く行く煙は残らず。牽引機関車はDF200形7000番台ディーゼルですから当然です。
「ななつ星 in 九州」で最初に出される食事は、博多寿司を代表する「すし割烹 やま中 本店」の御主人・山中啄生氏自ら握られるのです。
昼間から、こんなにいっぱい食べきれませんでした。
食後のデザート中に門司港駅に到着。
機関車を離しバック運転で入線しました。
最初の立ち寄り観光地は、先日ブラタモリでも放送されたレトロな門司港駅周辺観光です。あほまろがここに来るのは約50年ぶりなので全く記憶はありませんでしたが、駅舎と古い町並みの散策でようやくちょっとは思い出せたかな。
門司港のゆるキャラ「じーも」がお出迎え。門司の逆読みか、それとも捩ったのかな。
誰も居なくなったホームで、ようやく気兼ねなく写真を撮ることが出来ました。
レトロな水道の蛇口は駅舎建築当時(大正3年)の物らしい。
それもそのはず、このホーム全体が九州鉄道記念館の一部になっているのですから。
九州鉄道ゼロポスト。
旧式な改札では、門司港駅長自らお出迎え。
現在も使われているホームの一角なので、わざとらしく創られたレトロで無いのが嬉しいですね。
終戦後、門司に上陸した人たちが喉を潤したところから「帰り水」と呼ばれている水道です。開業当時から設置され、今も現役で使用されているので、飲んでみたら温くて不味かった。
電灯も当時のままでした。
年季の入った鉄柱ですね。
当時のまま使われている観光案内所。
お手洗い。
かつての連絡線乗り場に向かう通路。
九州の起点駅としてネオ・ルネッサンス様式を基調とした駅舎は、老朽化のため5年半かけて改修工事が行われており、来年春までには大規模な改修工事を終え、新しく生まれ変わった姿を見せてくれるそうです。
レトロな建物が並ぶ駅前も散策しました。
かつての連絡線乗り場。
すぐ向かいが本州です。観光人力車で地下通路を通って本州に渡ることも出来るようです。
下関の「マンコレ」。
直射日光ストレートで、とっても暑く、早々に引き上げました。
門司港はバナナの叩き売りの発祥の地のようですね。
観光の皆さんより一足先に列車に戻ってまいりました。
誰も居ない車内を撮りたくて早めに戻って来たのでした。
門司港駅を出発した「ななつ星 in 九州」、日豊本線で柳ヶ浦駅で立ち寄り観光客を降ろし、別府駅に向かいました。
立ち寄り観光に出かけない客は車内で様々なイベントを楽しむことが出来ます。病み上がりのあほまろなので、今回は常に車内滞在組でしたよ。
途中駅から乗り込んで来たおねえさんが最初の車内イベント「七島藺(しちとうい)」の紹介でしたけど、それ何だ?
「七島藺(しちとうい)」とは、大分県国東半島のみでしか生産されていない貴重な畳表の材料です。江戸時代に琉球からやってきた七島藺は、昭和の中ごろまでは盛んだったけど、現在では、生産農家は僅か5軒に減って、350年の歴史を皆で繋ごうとPR活動をしているのであります・・・伝々、
良く解らないけど、琉球畳と呼ばれている物らしい。これで、何か作ってお持ち帰り出来るとか。
触ってみると思ったよりも固い紐状でした。とりあえず、おねえさんの指示通りにやってみましょうね。
最初はみなさんで鍋敷のような物に挑戦、半完成の素材だったので、あっと言う間出来上がり。何だ、簡単じゃ無いですか。
それでは次に、こんなのいかがでしょうか。
あれよあれよと言う間に完成。はい、これは何でしょうか?
犬か鹿かそれとも豚か?
お盆に向けて馬をこしらえたのでありました。
参加のみなさん馬のお土産貰って馬くやったね。ありがとう。
戦い済んでお茶してると、
七島藺のお姉さんは、杵築駅で降りてった。
杵築の町は、数年前に訪れたことがありました。確かサンドイッチ発祥の地でしたね。
展望車でお茶していると、別府駅に到着。
大分のサッカーチームのラッピング特急が停車しておりました。
ここで、夕食の素材を積み込むようですね。
観光組が戻って来るまで時間が有るので、蒸し暑い別府の町でも歩いてみましょう。
別府の「マンコレ」。
別府温泉という共同浴場のようですね。入りたいけどそこまでの時間はありません。
ただ、温泉地らしい雰囲気の町並みを巡ってみたかっただけですよ。
別府は月遅れの七夕祭のようでした。
何これ? 冗談ではありません。みらい信用金庫のお隣の「エッチビル」、未来を見つめる「エッチ美容室」が鎮座しておりました。
別府の街も中国人観光客が多く、我々も中国語で話しかけられた、ニイメンハオ。
途中で観光組を乗せたバスとすれ違い。
お帰りなさいませ。
こちらに夕食のご用意が出来ております。
まずは、シャンパンで乾杯いたしましょ。
未来に乾杯。
最初は海鮮サラダ。
続いてお肉に、
魚と、どれも美味しかったけど、全部は食べきれません。
最後に出て来たのが少なめのライスカレー、はっきし言ってこれが一番美味しかったよ。
デザートを頂き、今日は早めにお休みいたしましょうね。
部屋に戻ると、ベッドが作られておりました。
枕元に、たぶん有名であろうブランドの西洋手ぬぐいみたいなのも置かれてたよ。シャワーを浴びて、おやすみなさい。
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