早朝の浅草寺境内には、現在およそ三十羽ほどの鳩たちが暮らしております。まだ人影もまばらな夜明け前、東の空がほんのり白み始める頃になると、彼らは餌と水を求めて、境内をせわしなく飛び回っているのでございますよ。
浅草寺の手水舎の水が流れ始めるのは、おおよそ午前五時頃。それをちゃんと覚えているのでしょうね。鳩たちは手水舎近くの棚の上に並び、水が出るまでのあいだ、境内を旋回したり、欄干に止まったりしながら、まるで開店前の食堂を待つ常連客のように、そわそわと待機しているのでございます。
あほまろが境内に入るのは、だいたい午前四時半頃。その時間帯は、まだ観光客も居らず、境内は鳩たちの天下でございますから、彼らは退屈しのぎなのか、それとも顔見知りと思ってくれているのか、毎朝、あほまろの周りを楽しそうに飛び回りながら戯れ、今では早朝散歩に集うみなさんの人気者。まるで境内のアイドルのような存在になっているのでございますよ。
そもそもの始まりは、今から五年ほど前のことでした。
ある寒い朝、一羽の鳩が地面で激しく羽をばたつかせておりました。近づいてみると、足に細い針金が絡まり、動けなくなっていたのでございます。その姿があまりにも痛々しく、「これは放っておけない」と思ったあほまろは、そっと抱き上げ、針金を外してやったのでした。
指が無くなってしまったハート君です。
ところが、絡まった針金を外し、足を洗って傷薬を塗ってあげると、右足の四本指のうち二本が、すでに壊死して千切れてしまっていたのでございますよ。小さな命の痛みを前にすると、人間の都合や理屈など、どこかへ吹き飛んでしまうものですね。
そういえば、「なぜあほまろが傷薬など持ち歩いているのか」と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。 実はあほまろ、大病を患ってから血液をさらさらにする薬を飲んでおりますので、ちょっとした傷でも血が止まりにくいのでございます。そのため、スプレー式のマキロンを常に散歩カバンへ忍ばせているのでした。まさか、その薬を鳩に使う日が来るとは、自分でも思いませんでしたけどね。
もちろん人間用の薬ですから、本当に効くのかどうかは判りません。しかし、その鳩――後に「ハート君」と名付けたのでございますが――は、不思議なことに化膿することもなく、今でも元気いっぱいに境内を飛び回っているのであります。
その後、一昨年には、今度はカラスのキョエちゃんまで助けることになり、どうやら最近のあほまろは、浅草寺境内の「早朝野鳥救護班」のようになっておりますよ。これもきっと、殺生を戒める観音さまのお導きなのでございましょうね。
ところが、ハート君ばかりを可愛がっているように見えたのでしょうか。ある時から、背中にV字模様を持つビクトリー君が、猛烈にあほまろへ接近してくるようになったのでございます。
しかも、パートナーのレインボウちゃんまで引き連れて、他の鳩を追い払いながら、あほまろの散歩に付き従う始末。今では、境内に入った途端、「おう、来たか」とでも言いたげな顔で近寄って来るのでございますよ。
一方、ハート君にはパートナーのピースちゃんがおりますが、こちらの二羽はどちらも気が弱く、争いごとが苦手な性格のようでございます。そのため、最近では押しの強いビクトリー君が、すっかり写真の主役となってしまいました。
もっとも、写真というものは不思議なもので、目立つ者ばかりが主役になるわけではありません。遠くでそっと見守る者、小さく羽を震わせる者、静かに寄り添う者――そんな姿にもまた、命の味わいが滲むのでございます。
毎朝撮り続けている鳩たちの姿は、この日記の「今朝の羽音」にて公開しておりますので、お時間のある方はぜひ覗いてみてくださいませ。境内の朝の空気まで、少しは伝わるかもしれませんよ。
宝蔵門の大提灯が修復のため取り外され、いつも見慣れた景色とは少し違う眺めになっておりましたね。提灯のない門越しに見る本堂は、どこか静かで、浅草寺の表情まで変わって見えるのでございます。
鳩は古来より吉兆を運ぶ鳥とされ、「平和の象徴」「幸運の使い」とも呼ばれております。また、つがいになった鳩は生涯パートナーを変えず添い遂げることから、夫婦円満の象徴とも言われているのでございます。
もっとも現実には、鳩の世界にも嫉妬や縄張り争いがあり、人間社会とそれほど変わらないところが、なんとも可笑しいのでありますけどね。
とはいえ、鳩の糞にはアレルギーや感染症の原因となる菌が含まれていることもありますので、直接触れた後にはきちんと手を洗い、適切な距離感を保ちながら付き合っておりますよ。
近づき過ぎず、離れ過ぎず。それくらいが、人も鳩も、長く仲良く付き合う秘訣なのかもしれませんね。
「人よりも情け忘れぬ羽根の友 傷を癒やしてこちらが救われ」(阿呆人也)
梅雨の訪れを感じる季節になりましたね。色鮮やかな紫陽花は、この時期ならではの美しい風景ではありますが、その美しさの向こうに梅雨空を連想してしまうのだけは、少々困りものなのでございますよ。
あほまろにとっては、散歩の途中でふと足を止め、心を休める大切なくつろぎの場所なのですが、ここも来月からしばらく立ち入ることができなくなってしまうのです。
今朝の日の出は午前4時28分。
おはようございます。今朝は開門2分前にやって来た、野崎さん、高橋さんに加わった守護さん。
おはよう益美さん。
子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。
満開を過ぎた「トウネズミモチ」。もはや枯れ始めましたよ。
イロハモミジはすっかり深緑となり、境内にも初夏の勢いを感じさせる風景が広がってまいりましたよ。
春のやわらかな若葉色も美しいものでしたが、今は力強く葉を広げ、「次の季節は私が主役」とでも言いたげな風情でございました。
定点観察を続けているソメイヨシノの木。あほまろはこの木の幹桜の葉が好きで、その様子を記録し続けているのでございます。
昨年から落ちることなく、新葉にそっと覆われながら、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの四枚の葉。新葉の下ですよ。
「散りそびれ 時の流れに 抗(あらが)いて 幹しがみつく意地の四枚葉」(阿呆人也)
見慣れた風景が消えて広々とした境内野工事が続いており、定点観察の場所に入れなく、寂しくなってしまいましたが、これもまた時の流れというものなのでしょうね。
工事が終わるまで、帰りのコースが異なります。
あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。
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夕べの睡眠は82%でした。
おはようヒロちゃん。
今朝の朝の朝食は、野菜とハムのサラダと温泉卵にパン。
妻のコレクションは、アナスイさんと陽子さん。
昨日の東京スカイツリー。
しゅと犬くん。
あほまろお帰りなさい。
ヒロちゃん、久しぶりにテレビの天気予報に夢中になっておりましたよ。いつものように、画面を動く指し棒を目で追いかけていたのですが、今朝は指し棒があまり登場しなかったので、少々物足りなかったようですね。
それでも、じっと画面を見上げる後ろ姿は、まるで「今日は雨が降るのかな」と、本気で天気を心配しているようにも見えて、なんとも微笑ましかったのでございます。
夕べの夜の夕食の晩ご飯は、風邪気味で食欲が無いので、枝豆といなり寿司。デザートはアメチェリ。
妻のコレクションは、さつきさんと千草ちゃん。
MemoiPhone 16 ProMAX