あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年6月21日 (火) 旧暦5月15日先勝

- ネオ歌舞伎 -

日記


 浅草の6月って話題の無い日が続くんですよ。今朝も何か変化が無いかを捜しながらの散歩ですが、残念ながら話題なんてのは探し出すことができませんでした。強いていえば、浅草神社の茅の輪から臭いが消えてしまったってことかな。設置された時には新しい畳と同じ臭いが良かったんですけどね。わずか5日で臭いが消えてしまったんですよ。
 今朝も女房はポーちゃんを連れて一緒に茅の輪をくぐります。正面に向かってお辞儀をし、左周り、右回り、左回りで正面に進むのが礼儀。あの独特な畳のような臭いが無くなってしまうと周りの空気と同じ臭い、あぁ、後ろから着いて回っている女房も同じく空気の臭いになって久しいんだな〜。昔からいわれている“畳と女房は・・・”、そんなフレーズが脳裏に浮かんでしまうよ・・・。
 “女房と畳は新しいほどいい”って言葉、世の女性族のひんしゅくを買ったのか、セクハラなのか最近は落語の世界でも聞かなくなりました。新しい畳は気持ちが良いもの、女房も若いほうがなにかと良いのかも・・・。決して女房の悪口じゃ無いのですよ。そりゃ女房はいつまでも若くてピチピチしているほうが、夫としてうれしいってことの例え、そう思ってね。
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 浅草の話題が無いので、昨日のお芝居の話題をしましょう。花組芝居「ゴクネコ」(極猫大騒動)というお芝居を観てきました。観劇といっても、特に興味が有った訳じゃ無く、花組という劇団に今回のゲストとして出演している竜小太郎さんの取材を兼ねての観劇だったのです。
 この花組芝居は「ネオかぶき」と呼ばれ、歌舞伎の要素をふんだんに取り入れた、というか、ミュージカルとバラエティとコントを巧みにミックスした新しいジャンルのお芝居なのです。物語はとある武家のお家騒動をあざ笑う化け猫たちの世界。単純なようで複雑に入り組んだお話でしたが、金と欲に溺れる人間たちをあざ笑う化け猫たちの表現がとっても良くできてました。
 今回の目的は、田舎娘のお仲を演じる竜小太郎さんです。
彼は4才の頃から日舞を始め、初代の浪花のチビ玉として活躍、その後師匠の名をとって小太郎を襲名したのです。そんな訳で、踊りはさすがに上手。ミュージカル仕立ての劇なので、西洋風なダンスやボサノバ風の踊りなどを取り入れているのですが、その踊りのベースは日本舞踊なのです。時々おちゃらけをする歌舞伎でも観たことない日本舞踊に、新鮮な驚きを覚えましたよ。
 竜小太郎さんといえば、坂東玉三郎の門下生で舞台の真髄を学び、大衆演劇で「流し目のスナイパー」としておば様たちのアイドルの存在です。そんな訳で、演劇が終わると、普段の舞台演劇では絶対に有り得ない「おひねりタイム」なんてのが儲けられ盛り上がっていました。
 大衆演劇の世界では、一万円の札でレイを作って被せてあげたり、役者の胸元に一万円札を挟んだり、時には100万円の札束を胸元に入れるおばちゃま、そんなの見たこともありますが、昨夜は現金よりも紙袋に入ったプレゼントが多かったようです。
 舞台終了直後に楽屋に
お邪魔しての取材でしたが、疲れた様子も無く快く取材を受け入れて頂けました。お芝居同様、素顔もとっても爽やかな好青年、今後の活躍を大いに期待しております。
 お芝居の中でちょっと気になったフレーズ、“人に媚びる犬のように成り下がるのか・・・”、なんてのに愛犬家のあほまろは、ちょいムカッ!!
 また、“100日赤い花はない、1000日続かぬ人心、人ほど恐い鬼はない、猫の孤独は生きるため・・・”、なんて台詞に、三日坊主のあほまろは、ちょいドキッ!!
 でも、久しぶりにお芝居の余韻が残った、とってもハッピーな夜でした。 花組芝居また観たくなってしまいましたよ。
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 話はガラット、ガラナの話。ブラジル生れの北海道育ちの「ガラナ」、飲んだことありますか。何故かそのルーツは函館なんですって。今朝、近所の駐車場に北海道でしか手に入らない「小原のコアップガラナ」の空き瓶がまるでタイムスリップしたように転がっていました。コアップガラナは複数のメーカーが製造しているので、各社で原材料や味が微妙に違っているのです。あほまろも北海道に住んでいる頃には、「小原」という会社が製造したものを好んでました。今でも「小原」はシェアの大半を占めているようです。
 なんで、こんなところに「小原のコアップガラナ」の空き瓶が転がっているのか、珍しいので写真を撮っていると、のろのろ歩きのポーちゃんを引いて遅れてやって来た女房、“そんなの珍しく無いよ、そこの北海道ショップで売っているよ”、そっか、浅草には昨年から北海道が出来たのですよね。
 去年の夏には、大衆演劇の大勝館の前のキリンの自販機にも北海道限定ガラナってのが入っていたことが有りました。大衆演劇にはガラナがとっても似合っているのかも。また、関係無いけど、北海道では銭湯でガラナを飲むのが流行っているって聞いたことがあったな・・・。
 あの独特な味の「小原のコアップガラナ」、近所で売っているって聞いたら、さっそく買ってみたくなりましたよ。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数25枚
竜小太郎さんの写真はプロダクションの資料より借用