あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年6月19日 (日) 旧暦5月13日大安

- 目先だけの -

日記


 『1972年(昭和42年)当時、アメリカのニクソン大統領が「6月の第3日曜日は、父の日」と宣言してアメリカでは正式な祝日となりました。
 記念日を紹介するサイトには決まってこんな内容が書かれています。そのまま鵜呑みにして“そっか、大統領が決めたのだ・・・”、なんて考えるのは大間違いですよ。休日は大統領が決めるんじゃ無く、様々な委員会で協議の結果で決定された結果を、大統領が発表するだけなのです。「今日は何の日」なるページのどこを見ても同じような表記がなされているってことは、みなさん、元を創ったページからのそっくりコピーなのでしょうかね。
 父の日のいわれを調べてみました。
 『母の日があって父の日がないのはおかしいということで、アメリカの一夫人が男手一つで育ててくれたお父さんに感謝するパーティーを開いたのが始まりです。その後1934年に父の日委員会が結成され、母の日にならって6月の第3日曜を父の日に制定しました。
日本で一般的な行事になったのは昭和28年(1953年)から。

 なのだそうです。ニクソン大統領が宣言する
、ず〜っと前から「父の日」ってのが有ったんですね。そういえば、あほまろの学生時代にも有ったような気がするな・・・。ような気がするってことは、「父の日」
に父親にプレゼントなんてあげたこと無いってことでも有るん訳ですね。でも、これは日本の休日じゃ無いし、こんな日を決めたおかげで、この日以外は無視、そんなことにはならないようにしましょうね。
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 最近の朝の散歩、雨が降らない日には子犬たちを連れていきます。昨日はタマちゃん(昨日の日記ではポーちゃんと誤記してしまいました)だったので、今日はポーちゃん。生まれつき足が悪いのですが、ようやく外の散歩の楽しさを判ってきたのか、とっても元気に歩いてきました。しかし、まだ恐いのか、余裕が無いのか、自分が歩く真ん前だけを一心に見ながら歩いています。
 そんな光景を見ていると、あほまろが自動車の運転免許の取り始めの頃、もっと遠くを見て運転するようにと何度も注意されたことがあったっけ・・・。どうしても目先だけが気になってしまって、広い視野を見ることができない、これって人生と一緒なのかもね。
 ポーちゃんも、足が悪いからといって散歩をさせなかったのがいけなかったようです。慣れてくると、もっと遠くを見ながら歩いてくれるようになるでしょう。明日も連れていってあげましょうね。
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 アイビールックって知ってますか。先日、お亡くなりになった、“VAN”の創始者、石津謙介さんが「ファッションとは衣食住、ライフスタイル全般のことである」と提唱し、1960〜70年代の若者の心をとらえたのが、「アイビールック」なのです。
 「アイビー・ルック」は、元々はアメリカ東海岸の名門8大学アイビーリーグに伝わるファッションだったのですが、戦後の高度経済成長が進む日本でも東京オリンピックが開催されるなどで、外国人の来日も多く、そんな連中が着こなしているアイビーリーグに伝わるファッションの流れを上手に取り込んだのが「VAN」を発端とした「和製アイビールック」だったのでしょう。
 このスタイルで東京・銀座のみゆき通り周辺にたむろする若者を「みゆき族」と呼ばれ、1964年の5月頃から銀座のみゆき通りや並木通りに大勢の若者がたむろするようになりました。「みゆき族」はこれら若者達の総称で、「みゆき通り」から名づけられた一種の社会現象なのです。
 彼等のファッションの特徴は、男性は流行中のアイビー・ルックを少し崩したスタイル。女性はロングスカートのバックに共布のリボンベルトを結び、二つに折ったハンカチーフを頭にかぶる。そして男女ともに、大きな紙袋か麻袋をかばん代わりに抱えていました。紙袋はVANが大人気で、こうした袋類以外ではショルダーバッグを持つパターンもありました。しかし、「みゆき族」は一夏を境に一斉に姿を消しました。9月から始まる東京オリンピックに向けての風紀取締りとして、築地警察が「みゆき族」を一斉に補導したからでした。
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 風紀を乱す「みゆき族」が、今日「父の日」にみんな年をとって帰ってきます。「VAN」の仕掛け人である石津謙介さんを偲んで、私の友人たちが、かつてのアイビースタイルで銀座の「みゆき通り」を歩こうというのです。
 いったい何人参加しるのかは判りませんが、すでにNHKを始めとするマスコミからの取材依頼がきているそうです。
 今日、午前11時に銀座和光前に集合し、みんなでみゆき通りを行ったり来たりするだけなのですが、プラカードやパンフレットを配る訳でじゃのでデモとか集合とか警察の規制に引っかかることは無いそうですよ。みなさんも、昔を懐かしんで、押入の奥に仕舞い込んである「アイビー」を探して参加してみませんか。
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 あほまろの学生時代、友人たちがみんな狂っていた「アイビー」、残念ながらあほまろには無関係な存在でした。当時は、様々な仕事を抱えて飛び回って
いたのです。おしゃれをして目的も無しに銀座をぶらつくなんて暇が全く無かったのですよ。おしゃれどころか、「着たきり雀」で一月以上なんてのも珍しくなかった時代でしたよ。
 考えるとその頃の経験が今も生きているのです。やっぱり、当時は目先だけの「アイビー」なんてのに狂わないで良かったのかもね。でも、当時の男性ファッション誌の「メンズクラブ」なんてのには興味があって、今でも何冊か持ってるんです。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4-5.6 IS
撮影枚数20枚