今朝、境内を歩いておりますと、あちこちでキンシバイ(金糸梅)が鮮やかな黄色い花を咲かせておりました。
キンシバイは中国原産の低木で、初夏になると梅の花にも似た五枚の花弁を広げ、その中心から無数の雄しべを放射状に伸ばします。長く突き出た約六十本もの雄しべが金色の糸のように見えることから、「金糸梅」と名付けられたのですよ。
梅の花よりもふた回り、いや三回りほど大きな黄色い花が、初夏の陽射しを受けて眩しいほどに、朝の薄曇りの境内でもひときわ明るく輝いておりました。なるほど、「金の糸」と呼ばれるのも納得です。
この時期、浅草寺境内のあちらこちらで見ることができますので、みなさんもぜひ花の中心から放射状に広がる黄金色の雄しべを眺めてみてください。小さな太陽が地上に降りてきたような美しさがありますよ。
そんな金糸梅を眺めておりますと、あほまろはふと、石坂洋次郎の長編小説『金の糸・銀の糸』を思い出してしまうのでございます。
石坂洋次郎といえば、昭和を代表する青春文学作家のひとり。北国を舞台に、若者たちの恋や葛藤を瑞々しく描きながら、時代の価値観や人間の本質に迫った作品を数多く残しております。その中でも『金の糸・銀の糸』は、明るさと切なさ、そして生命力に満ちた名作として知られておりますね。
あほまろがこの作品を初めて読んだのは高校二年生の修学旅行の時でした。北海道から東京、そして大阪へと向かう長い列車の旅。その車中で同級生の女性から借りて読み始めたのでございます。
窓の外を流れる見知らぬ景色を眺めながらページをめくるうちに、物語の世界へすっかり引き込まれてしまいましたよ。舞台となる地方の町の空気感は、どこか北海道の故郷にも通じるものがありましたし、登場人物たちは理屈よりも感情に従い、不器用なほど真っ直ぐに生きておりました。
当時のあほまろには、その嘘偽りのない生き方がとても眩しく映ったのでございます。
もっとも、あの頃は若かったので、物語の奥に潜む大人たちの複雑な愛憎劇や人間関係など、ほとんど理解していなかったのでしょうね。恋愛小説だと思って読んでいたのに、今になって電子書籍で読み返してみると、実は大人たちの欲望や葛藤、不倫や裏切りまでもが織り込まれた、なかなか骨太な人間ドラマだったことに気付かされるのでございます。
若い頃には若者の心が見え、歳を重ねると大人たちの心が見える。同じ本なのに、読む年齢によってまるで別の物語になるのですから、本というものは実に不思議なものですね。
それでも最後に心に残るのは、やはり若者たちの生命力でございます。大人たちの事情に振り回されながらも、自らの足で未来へ歩み出そうとする姿は、今読んでも少しも色褪せておりません。
満開の金糸梅を眺めながら、遠い修学旅行の列車の窓、読みふけった文庫本のページ、そして青春時代の自分の姿まで思い出してしまいました。
花は毎年同じように咲きますが、それを見る人間は少しずつ変わっていくのでしょうね。だからこそ、同じ花を見ても、その年ごとに違った思い出がよみがえるのかもしれません。
あほまろもまた、金色の雄しべの輝きに導かれるように、遠い昔の車窓の景色へと旅をしてしまった朝でございました。
「金の糸 花に引かれて読み返す 若きあの日と老いのしおりを」(阿呆人也)
今朝の外気温は21℃。湿度が高く、台風6号の接近の影響でしょうか、生暖かい風が境内を吹き抜けており、本堂前のいつもの時間でも鳩たちの姿はありませんでしたよ。
今日は朝から厚い雲に覆われ、日差しがほとんど届かないため、気温はあまり上がらないようですね。最高気温は25℃前後と、昨日に比べるとかなり低くなる予想です。昼間でも薄暗く感じられるほどの空模様となりそうですよ。
また、雨が強まると気温以上に肌寒く感じられることもあるため、外出の際は長袖や薄手の上着を用意しておくと安心でしょう。
台風6号は夕方以降、東京にも接近する見込みで、午後からは次第に本降りの雨となるようです。これからお出かけの予定がある方は、最新の気象情報を確認しながら、どうぞお気を付けてお過ごしください。
あほまろにとっては、散歩の途中でふと足を止め、心を休める大切なくつろぎの場所なのですが、ここも来月からしばらく立ち入ることができなくなってしまうのですよ。
境内のアメリカデイゴも開花しましたよ。
鮮やかな赤い花は、見ているだけで元気をもらえるようです。別名「カイコウズ(海紅豆)」とも呼ばれ、これから本格的な夏へ向かう季節を、華やかに彩ってくれる花なのです。
紫陽花が満開になりました。
紫陽花は土壌の性質によって花の色が変わるといわれておりますが、今年は同じ根から、違う色の花が咲いているようにも見えましたよ。
自然というものは、毎年同じようでいて、やはり少しずつ違う表情を見せてくれるものですね。
今朝の日の出は午前4時26分。
最近の早朝の境内では、和服姿の外国人観光客を見かけることが多くなりました。
なかでも不思議なのは、なぜか皆さんが揃って和傘を手にして写真を撮っていることなのです。雨が降っているわけでもなく、強い日差しを避けるほどでもない早朝ですから、実用品というより演出小道具なのでしょうね。
おそらく映画やアニメ、あるいは海外で紹介される日本観光のイメージ写真の影響なのかもしれません。外国の方にとっては、「着物に和傘」が日本らしさを象徴する定番の組み合わせなのでしょう。
もっとも、せっかく艶やかな着物に身を包んでも、足元を見るとスニーカーやサンダル。そこは少々惜しいところですよね。
着物に草履が揃えば、写真の雰囲気もぐっと引き締まるのでしょうが、慣れない草履で石畳を歩くのはなかなか大変。見た目より実用性を選ぶのも、現代らしい判断なのかもしれません。
和傘を差し、着物をまとい、足元はスニーカー。そんな和洋折衷の姿もまた、令和の浅草らしい風景のひとつなのでしょうね。写真に写るのは着物姿だけではなく、その時代の空気なのかもしれませんね。
おはようございます。今朝は開門4分半前にやって来た、野崎さんと高橋さん。
子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。
「トウネズミモチ」は、枯れ始めましたよ。
イロハモミジは、境内に夏の勢いを感じさせる風景が広がってまいりましたよ。
春のやわらかな若葉色も美しいものでしたが、今は力強く葉を広げ、「次の季節は私が主役」とでも言いたげな風情でございました。
定点観察を続けているソメイヨシノの木。あほまろはこの木の幹桜の葉が好きで、その様子を記録し続けているのでございます。
昨年から落ちることなく、新葉にそっと覆われながら、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの四枚の葉。新葉の下ですよ。
「散りそびれ 時の流れに 抗(あらが)いて 幹しがみつく意地の四枚葉」(阿呆人也)
変わりゆく境内。まだ定点観察も出来ず、あほまろはただ静かに立ち尽くし、毎朝、時というものの確かさと無情さを、しみじみと噛みしめているのであります。
あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。
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夕べの睡眠は89%でした。
おはようヒロちゃん。
箪笥の上が涼しいのかな。
今朝の朝の朝食は、ミカンサラダに焼き鳥とクルミパン。デザートはデコポン。
妻のコレクションは、旅の天使と女神さま。
昨日の東京スカイツリー。
しゅと犬くん。
あほまろお帰りなさい。
夕べの夜の夕食の晩ご飯は、タケノコの煮物といなり寿司。デザートはライチとパイナップル、
妻のコレクションは、つばきさんとグレースさん。
MemoiPhone 17 ProMAX