浅草のみなさん、五日間のご無沙汰でございました。あほまろは昨夜、札幌より無事に戻ってまいりましたので、今朝からまたいつもの早朝散歩を再開いたしましたよ。
札幌では、すっかり春本番。街には若葉が広がり、中島公園の池のほとりでは、リラ――いや、あほまろ世代にはやはり「ライラック」より「リラ」の方がしっくり来るのですが、その花の香りに包まれながら、爽やかな朝の空気を楽しんでまいりました。
ところがでございます。気温だけなら札幌の方が低かったはずなのに、今朝の浅草の方がずっと寒く感じたのでしたよ。
札幌の空気は乾いていて、肌に触れてもさらりとしております。ところが、あほまろの留守中、東京はずっと雨続きだったようで、その名残でしょうか、今朝の境内にはどこか湿り気を帯びた冷たさが漂っておりました。
これもまた、大都会独特の“匂い”なのかもしれませんね。
人の熱気、排気ガス、濡れた石畳、そして眠らぬ街の疲れまでもが、湿気と一緒に空へ溶け込んでいるような、そんな冷たさなのでございます。
今日は日差しも少なく、気温もあまり上がらないようですね。昼間でも20℃に届くかどうかとのことで、少しひんやり感じる一日になりそうですよ。
この時期だけは、「札幌の方が住みやすいなぁ」と思ってしまうのでございます。もっとも、あほまろには、もう北海道へ戻る家も残っておりませんので、結局は浅草にしがみついて生きていくしかないのでございますけどね。
しかし、浅草には浅草の良さがありますよね。早朝の静かな境内、顔なじみの参拝客、ビクトリー君たちとの再会。旅先の爽やかな風も良いけれど、帰ってきて「お帰り」と言わぬ顔で迎えてくれる境内の空気には、やはり不思議な安心感があるものですよ。
さて、この時期の札幌を語るうえで欠かせないのが、街じゅうを包み込むライラックの香りでございます。
東京では名前だけは知っていても、実際にその花をゆっくり眺めたり、香りまで楽しんだことのある方は、案外少ないのかもしれませんよね。
淡い紫、やわらかな藤色、白や薄紅。風に乗ってふわりと漂うその甘い香りは、決して派手ではないのに、不思議と人の記憶に残る花なのでございます。
あほまろが早朝に歩いた札幌の中島公園では、リラの花が静かに揺れておりました。
昔、北海道の女学生たちは、ハート形の葉を探して恋占いをしたとも聞きますが、今の若い人たちはスマホばかり見ておりますので、葉っぱより充電残量の方が気になるのでしょうね。
そんなライラックを主役にした札幌の初夏の風物詩が、「さっぽろライラックまつり」でございました。
街路樹や庭先にも普通に咲いておりますが、やはり札幌人は、公園でビール片手にわいわい楽しむのがお花見流儀のようでございます。
花を愛でるというより、「花を理由に飲む」のが本道なのかもしれませんね。まあ、それは浅草人も似たようなものですが。
ライラックはヨーロッパ原産のモクセイ科・ハシドイ属の落葉樹で、寒冷地に強く、北海道や東北、高原地帯などで美しく育つ花木です。高さは1〜6メートルほどに成長し、4月から6月にかけて、小さな花を穂のように集めて咲かせます。香りが良いことから香水にも用いられ、世界中で愛されている花なのですよ。
なお、「ライラック」は英語名で、フランス語では「リラ」。そして和名では「紫丁香花(ムラサキハシドイ)」と呼ばれております。
しかし、「紫丁香花満開ですよ」と言われても、どうにも演歌のタイトルみたいで、洒落た香りが急に生活臭を帯びてしまいますよね。やはり、札幌の初夏には「リラの香り」が似合うのでございます。
最後に、札幌の風を思い出しながら、今朝の狂歌を一句。
「リラ香る北の都を後にして 湿気の浅草鳩だけは待つ」(阿呆人也)
あほまろにとって、散歩の途中にふと足を止め、心を休める大切なくつろぎの場所に、平成中村座の設置工事が行われるようです。
着工予定は9月1日、完成予定は9月24日とのこと。
そして、平成中村座「十月大歌舞伎」は、10月1日(木)から25日(日)まで開催されるそうですよ。ということは、この二か月ほどは、あほまろのくつろぎの場所が使えなくなってしまうのですね。
今朝の日の出は午前4時30分。
あほまろの留守中に、宝蔵門の小舟町大提灯が、新調のため取り外されてしまいました。
完成は10月下旬とのことなので、それまでは大提灯不在の宝蔵門となるようです。見慣れた風景の中心にあるものが消えると、境内の空気まで少し変わって見えるものですね。
こちらもまた、少し寂しいことでございます。
おはよう陽子さん。
おはようございます。今朝は開門3分半前にやって来た、山本さん、野崎さん、高橋さんと金山さん。
子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。
奥山の奥に移動された「日本のナイチンゲール」と称される瓜生岩子像。

初夏の境内をご覧下さい。
紫陽花が満開です。そろそろ梅雨の時期に入るのですね。
満開になった「トウネズミモチ」
イロハモミジはすっかり深緑となり、境内にも初夏の勢いを感じさせる風景が広がってまいりましたよ。
春のやわらかな若葉色も美しいものでしたが、今は力強く葉を広げ、「次の季節は私が主役」とでも言いたげな風情でございました。
定点観察を続けているソメイヨシノの木。あほまろはこの木の幹桜の葉が好きで、その様子を記録し続けているのでございます。
昨年から落ちることなく、新葉にそっと覆われながら、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの四枚の葉。
広々とした境内。見慣れた風景が消えて、寂しくなってしまいましたが、これもまた時の流れというものなのでしょうね。
初夏とは思えぬ肌寒さとなった今朝の浅草には、旅行客のみなさんもコート姿でやって来られましたよ。つい先日まで「暑い暑い」と汗を拭っていたのに、今日はまるで季節が少し後戻りしたような空気でございました。
柳の若葉だけは初夏の風に揺れているのに、人々の装いは春先へ逆戻り。浅草の空も、「今年の季節は少々気まぐれですよ」と笑っているのかもしれませんね。
今日のあほまろは、秘密基地にて旅の写真整理ですよ。
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夕べの睡眠は64%でした。
ただいまヒロちゃん。お帰りなさい。
おはようヒロちゃん。夕べはあほまろにピッタリくっついて寝てましたよ。
今朝の朝の朝食は、シュウマイとゆで卵に納豆ごはん。デザートはキュウイ。
妻のコレクションは、のぞみちゃんと小町ちゃん。
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旅の帰りも、札幌12時9分発の特急北斗に乗り、新函館北斗から北海道・東北新幹線で戻ってまいりました。
上野到着は20時26分。実に8時間17分の長旅でございましたよ。
それでも不思議なもので、飛行機のように「あっという間」ではなく、車窓を眺めながら少しずつ景色が移り変わっていく列車旅には、時間そのものを味わう楽しさがあるのでございます。
北海道の広々とした景色から、青函トンネルを抜け、本州へ入り、やがて都会の灯りが増えてくる――。 その移り変わりを眺めていると、「ああ、また浅草へ戻るのだな」と、旅の終わりを静かに実感するのでした。
さよなら北海道。青函トンネルに入る直前です。
ここからトンネルに入ります。
夕べの夜の夕食の晩ご飯は、車内で提供されるお弁当でした。
飲み物は、ベルギー産のスパークリングワインでございました。もちろん、あほまろは禁酒中でございますので、ちゃんとノンアルコールですよ。
最近の列車は、ただ移動するだけではなく、こうしたちょっとした楽しみも用意されているのですね。車窓を眺めながらシュワっとした一杯を口にすると、長旅の疲れも少し和らぐ気がいたしました。
昔の旅は、駅弁にお茶というのが定番でしたが、今では新幹線の中でベルギー産スパークリングとは、時代もずいぶん洒落たものになったのでございます。
若い頃なら「まだまだ乗っていたい」と思った長距離列車も、この歳になりますと、上野駅に着いた瞬間、「やっぱり家が一番だねぇ」と呟いてしまうのでございますけどね。