目覚めて朝風呂に浸かっている間に日の出です。陽が昇り明るくなると、一面覆い尽くす朝霧が発生しました。 この時期の朝霧は、由布院盆地を一望できる展望台「狭霧台(さぎりだい)」から見ると、由布院盆地が雲海になっているとのこと、しかし狭霧台までは歩いて行かれ無いので、諦めて金隣湖周辺を歩いてみました。 朝霧の濃い場所を通ると、足元が隠れてしまうほどでしたが、まるで雲上の人になったかのようで気持ちの良い経験をさせていただきました。 湯布院の朝霧が見える条件は、「前日の昼間は晴れて暖かく、夜間に急激に気温が下がり、当日の朝は晴天で無風」ということです。この条件を満たす朝には、湯布院の街が濃い霧に覆われる幻想的な光景を目の当たりにできたので、早起きは三文の以上の徳でしたよ。 昨日はみんなに餌をねだっていたガチョウ、今朝は近寄ったら逃げやがった。 由布院は1000メートル級の山々に囲まれて、由布岳の麓に広がる標高450メートルの盆地ですが、いつも気温が低く他と比べて特殊な植物も生息していると聞いたことがあるので、この奇妙な高山植物のような花も特別なのかも。 気になって何の花かネットを調べても解らず、とりあえずここでは仮称、「ふにゃふにゃ白花」とでもしておきましょう。 誰も採らず、夜露に濡れて熟しているのでたぶん渋柿でしょう。 30分ほど歩いていると徐々に朝霧が薄くなってきました。 金隣湖の対岸の神社は夜通し電球が点っているようです。 視界が悪いのに白鷺が飛び交っていましたが、白鷺には見えているのでしょうね。 大群から離れた一羽が鳥居の上に停まったようです。 そっと近づくと、 気付かれて逃げられました。悪いことしようとは思って無いのにな・・・。 鳥居から離れたら、また戻って来やがった。 由布院はすっかり秋、どんどん紅葉が広がっているのでした。 宿に戻ると縁側の紅葉が綺麗なので、扉を開けて縁側に出て写真を撮り、部屋に戻ろうとすると、何故か鍵が掛かってしまったのです。 女房を呼ぼうと扉をドンドン叩いても、女房は2階の部屋に居るようで気付いてくれません。庭の周りは高い塀に囲まれ出ることができません。朝霧で冷えているので、いつまでもここに居ると身体が冷え切って風邪でも引いたら大変、なんとかしなくちゃいけないと、縁側に突き出た庇に手をかけ、2階の部屋に向かって大声で助けを求めて、ようやく女房が気付いて降りて来て一件落着。 縁側の扉は外からは開けられないように自動扉になっていたのです。それ、もっと早くに言って欲しかったですよ。きっと、他にも同じようなトラブルに遭遇した客だって居ることでしょうから。 「ななつ星」の列車は、整備のために大分に戻っているので、由布院から別府までは専用のバス移動なので、バスまではタクシー移動。 昨日、散歩中にバスを見かけたホテルまで移動するのかと思ったら、バスはすぐ近くの由布岳を望む駐車場で待機しておりました。 由布院から別府まで約一時間のバスの旅。クルーの方が湯煙が上がる山の中腹も塚原温泉というアトピーに悩んでいる人に効果があるという有名な温泉のようです。 別府の街、今回の旅でもしょっちゅう歩いている町。そしていつも気になっているエッチビルのエッチ美容室が見えてきました。それにしても、何故「エッチ」なのでしょう。「エィッチ」にした方が誤解されにくいんじゃ無いのでしょうかね。 ようこそ別府へ、地元の方々が横断幕でお出迎えしてくれました。 「山は富士 海は瀬戸内 湯は別府」これ、100年前に、日本で初めて女性ガイドを載せた観光バスを走らせるなど「観光別府」の基を築いた「油屋熊八」が考えたキャッチフレーズなんだって。 別府のホームに「ななつ星」が待っておりました。 今日は一日中、我がお部屋は残念ながら機関車に占領されているのであります。 そんなワケで、あほまろは1号車の窓にビデオを備えることにしたのでした。 由布院からDE10にて牽引されて来たのです。 「ななつ星」塗装のDE10は、3両存在し総て熊本機関区所属になっているのですが、大分駅と福岡駅に常駐しているとか。 ほら、所属が「熊」となっているでしょ。 DE10は、大分駅まで最後尾の一号車に接続され、大分駅にて切り離されるのです。 こちら7号車が先頭となるのです。 白い「ソニック」とすれ違い。 別府駅を11:00出発。 あほまろは1号車に陣取り、写真とビデオでDE10を撮りました。 別大マラソンでお馴染み、大分マリーンパレス水族館「うみたまご」を通過。 「ななつ星」色のDE10も格好良いでしょ。 DE10を見ながら、柿右衛門の器で贅沢なコーヒーを頂きましたよ。 ありがとう、おいしいですよ。 11:14、大分駅でDE10を切り離し、今日は延々日豊本線を走って鹿児島中央駅に向かうのです。 11:58臼杵到着。臼杵駅のホーム駅名表「う♥」、リンクで、ななつ星クルーがおしゃれでしょって言ってますよ。 昼食は臼杵で乗り込んで来た杵築市「若栄屋」の16代ご当主後藤源太郎さんの昼食は。杵築に代々続く鯛茶漬け「うれしの」です。特に今日はご当主44才の誕生日なので、張り切ってましたよ。 お茶を注いで1.2.3数えて「うれしの」と言っ食べるとか。これ、めちゃ美味しいのですよ。あほまろは「ななつ星」の旅で何が美味しかったと聞かれたら、絶対に「うれしの」って答えるでしょうね。 美味しくてとっても「うれしの」! 食事を終え、14:15門川駅到着。 ここで、宮崎観光プランのみなさん降車し、バスで移動となります。 門川駅15分停車なので駅に降りてみました。 立派な駅舎なので降車記念に入場券を購入しようと窓口に行くと、入場券はありませんと言われてしまいましたよ。 宮崎観光プランは泉水さんのガイドです。 行ってらっしゃい、 そろそろ出発しますよ。 車内滞在組は、組子制作の体験を行いましたが前回体験を終えたあほまろなので、ビデオ撮影なので、最後尾にてのんびり車窓を眺めておりました。 日向市から都農町にかけての日豊本線沿線には、国鉄時代のリニアモーターカー実験線がそのまま残って、宮崎ソーラーウェイのメガソーラー発電所が見えてきました。 ここは約3.6kmの世界一長いソーラー発電所のようです。 生演奏が始まりました。 お姉さんの演奏をナナちゃんも聞き入ってましたよ。 同じような光景をで申し訳ございません。暇なので同じ場所を何度も撮ってしまうもので・・・。 柿右衛門の柿とか。 お花とか。 山とか川とか、 海までも。 遊んで居るうち、16:15南宮崎駅に到着です。 南宮崎駅では、宮崎観光のみなさんをピックアップするため、17:44までの約一時間半待期するので、女房と外に出て大淀川の鉄橋まで行ってきました。 前回は、宮崎の知り合いが南宮崎駅まで訪ねてくれましたよ。 今回は、大淀川の鉄橋を渡る列車を撮りたかったので、 約一時間粘って三本だけ撮れましたよ。 ちょうどバスが戻ってまいりました。 南宮崎駅なんて来ることの無い駅なので、記念に入場券を購入しました。 以前、日南線の特急「海幸山幸」で通って駅で、前回は「海幸山幸」がホームに停まっておりましたが、今回は姿は見えませんでした。 快速「日南マリーン号」かな。 JR九州817系電車が入ってきました。 これもおしゃれなデザインですが、設計は水戸岡氏では無いようです。 南宮崎駅17:44出発です。 いよいよこの旅最後の晩餐ですね。今夜は有名なシェフのフレンチのフルコースのようなので、ドレスコードを守らなくちゃいけないのであります。これがもし、和食でもドレスコードはあるのでしょうかね。 最後なので、我が家の分身たちも一緒ですよ。 今夜は鹿児島なのでやっぱ芋焼酎でしょ。「ななつ星」には、森伊蔵があるのですから。 アワビ料理です。 魚も出てきたよ。 他にもあったけど、とりあえずデザート。森伊蔵を飲み過ぎて眠たくなってしまいました。 今夜もバータームなんかに行かないで、早めのお休みであります。 お休みなさい。目覚めたら鹿児島中央駅ですよ。 Memo SONY α9 SONY FE 12-24mm F4 G SONY FE 24-240mm/F3.5-6.3 OSS