令和7年(2025)7月22日(火)旧暦6月28日 先負
今朝の撮影 Data SONY α1-2 SONY FE 24-240mm/F3.5-6.3 OSS iPhone 16ProMAX 現像 Adobe PhotoshopLightroomCC 撮影枚数674枚
- 大暑なり立秋ちかしと言われても 秋の気配はどこ吹く熱風 -
あほまろは今朝、境内で一つの小さなため息をついてしまいました。 それは、満開を迎えたアメリカデイゴの花が、ハトたちの襲来により、まるで嵐の後のように花びらを撒き散らしていたからでございます。ようやく二度目の華やぎを見せてくれたというのに、その喜びはほんの一瞬、朝露とともに消えてしまったのでありました。 どうやら、アメリカデイゴにはバラのような鋭いトゲが無いことが、ハトたちには「ご自由にどうぞ」の合図に見えてしまったようです。ハトたちは、あほまろが写真の構図に悩みながらシャッターを構えるその傍らで、まるでサラダバーに集うグルメたちのように、赤い花弁をついばんでは無造作に落としていくのです。彼らにとっては、色も香りも格別な“朝のごちそう”だったのでしょうが、あほまろの写真心には、まったくもって痛手でございましたよ。 ちなみに、ハトは本能的にバラのようなトゲのある植物を避けるという話を聞いたことがあります。なるほど、バラの香りには「近寄るなよ」の警告が秘められているのかもしれませんね。あほまろも、時折ご婦人方の強めの香水に、バラ以上の警戒心を抱くことがございますが、それはまた別の話ですけどね。 そんなハトと花の攻防を眺めながら、あほまろの脳裏に浮かんだのは、「鳩の蘭(ハトノラン)」と呼ばれる、ぺリステリア・エラタという白いランのことでした。以前、どこかの植物園で見たことがあるのですが、その花はまさに翼を広げた純白のハトが舞っているような姿をしており、自然が生んだ芸術とはこのことかと、感動した記憶がございました。 この「鳩の蘭」は、花を咲かせるまでに約10年もの歳月を要するそうで、まさに“待つ花”。ハトたちがむさぼるアメリカデイゴとは、まるで正反対の存在であります。自然界ではめったにお目にかかれない貴重な花であり、その姿を一度でも見られたのは、あほまろの小さな奇跡だったのかもしれませんね。 どのような花か気になる方は、ネットで「鳩の蘭」を検索してみてね。 ハトと赤い花のコントラストを背景に写真を撮ろうと思っていたのに、いざ撮ろうとしたその瞬間、残ったのは青々とした葉と、誇らしげな鳩胸ばかり。なんとも皮肉なものでございましたよ。 花は咲けば散り、ハトは飛べば落とす。それでもあほまろは、明日もまたこの境内に立ち、花と鳥の物語を探し続けるのです。 今日は二十四節気のひとつ、「大暑(たいしょ)」ですよ。太陽の黄経がちょうど120度に達する日とされ、暦の上では一年でもっとも暑さが厳しくなる頃とされているのです。 なるほど、朝からすでに陽射しは容赦なく、蝉たちも待ってましたとばかりに全開で鳴き出しております。こうして快晴が続き、気温がじわじわと上昇していく様子を見てますと、昔の人がこの時季を「大きな暑さ」と書いて「大暑」としたのも、納得の命名ですね。 さて、「大暑」と同時に始まるのが「夏の土用」でして、およそ18日間ほど続くこの期間を、暦の上では「暑中」と呼びます。「暑中見舞い」というご挨拶も、まさにこの時期にあたるわけです。 そして、土用が明けると「立秋」。秋の気配を暦が先取りするわけですが、現実の空気はどう見ても炎天下。腰に手を当て冷たい麦酒を、ハァ〜っと、呑みながら、「どこが秋やねん」とツッコミを入れたくなるほどの暑さが、なお続いておりますけどね。 しかし、ここであえて“秋”を名乗るあたりに、昔の人の風情や諦観が感じられる気もいたします。だからこそ、土用が明けたあとの暑さは「残暑」と呼ばれ、厳しさのなかにも、どこか名残惜しげな響きを帯びるのかもしれませんよね。 あほまろもこの季節、日陰を探しては鳥たちと語らいながら、暑さに打たれぬよう気をつけて歩いております。みなさまもどうぞ、熱中症にはくれぐれもご用心を。そして、ほんの少しの涼を見つけたときには、心の中に秋の風を先取りしてみてはいかがでしょうか。 「大暑なり 立秋ちかしと 言われても 秋の気配は どこ吹く熱風」(阿呆人也) 今朝も、浅草神社の鳥居前でキョエちゃんママがあほまろの到着を待っておりましたよ。 おはようございます、と声をかけると、 キョエちゃんは例のごとく、屋根の上で「カア〜ッ」と一声。どうやら今朝は、母子そろって“涼”の高所戦術をとっていたようでございます。 「朝から暑いけど、カラスってどうやって暑さを凌いでるの?」と尋ねたら、キョエちゃんママはふっと空を見上げ、あの子のいる屋根のてっぺんをクチバシで示してくれました。 「風通しがいいんですよ。あの高さなら、地上では感じられない天然の扇風機が回ってますの」とでも言いたげな仕草でございます。 なるほど確かに、風は高さとともに強さを増しますからね。地上では微風でも、屋根の上では髪が乱れるほどの風になる。いや、カラスには髪がありませんので、羽毛がなびくと申し上げましょうか。 昔から「煙と○○は高いところが好き」と申しますが――キョエちゃん親子は、決して○○ではありません。では誰が…? 毎朝毎朝、汗だくになりながら写真を撮っているあほまろこそ、どうやら“高いところが好き”のもう一方の該当者のようでございますね。 石の上にたたずむキョエちゃん、まるで神社の守り神のようでありながら、時折ちらりとこちらを見下ろして「ごくろうさん」とでも言いたげ。 おまけにカメラを向けると、いろいろ決めポーズまでしてくださるのですから、もはやモデルとしての自覚があるとしか思えません。 狛犬の脇で繰り広げられる親子の会話。キョエちゃんが翼を広げて飛び立った瞬間、ママが一歩前に出て、まるで「今よ、撮って!」と指示を出すかのような演出っぷり。 もう、あほまろはカラス演出家に仕立てられてしまいそうでした。 「見下ろして ご苦労さんと 言うママに 毎朝通う あほまろの道」(阿呆人也) 明日もよろしくね。 今朝の日の出は午前4時41分。 浅草寺の回遊を終え、本堂前に戻って来ると、アメリカデイゴに飽きて先回りをしていたビクトリー君が近寄ってきました。 花の蜜に満足したのか、いつもより元気な乱舞を見せてくれましたので、ハトの心意気が伝わ狂歌を詠んでみましょう。 「先回り しても焦らず 羽を振り 本堂前で 見せる勝ちどき」 「デイゴより カメラの前に 甘えては 舞うたびポーズ 学びしハト流」 「咲き終えて 花に未練は ございません 乱れ飛ぶのは 恋か体力」 ちょっと一休み。 第二部の開幕です。 「蜜あじに 酔うて乱舞の 朝の空 君の翼が 風までも巻く」 「今日もまた 写真のなかで 舞う君よ 名を呼ぶたびに 音羽のごとし」(阿呆人也) そこへ、ハトのハートちゃんもやって来ましたよ。 どうやら、お水が飲みたくて手水場をのぞき込んでいるようですね。 澄んだ瞳で水面を見つめるその姿は、まるで朝の舞台の準備をするバレリーナのようでございました。 すると、どこからともなく、我らがビクトリー君が颯爽と登場。 次の瞬間、思いもよらぬ展開が――。 なんとハートちゃんが、いきなりビクトリー君に飛びかかっていったのです。どうやら、ただの水分補給では済まなかったようでございます。 何が彼女の逆鱗に触れたのか…。じつは、ビクトリー君が無遠慮に近寄ったことで、水を飲もうとしていたハートちゃんの集中を乱してしまったようなのです。たしかに、写真を見返しても、ハートちゃんの眼差しには「ちょっと、あんた後からでしょ」というオーラがしっかりと漂っておりました。 どうやら、ハートちゃんはビクトリー君よりもずっと前からこの境内に暮らしていた、年季の入った“姐さん”だったようです。 なるほど、ハトの世界にもきちんと上下関係があるとは――浅草の朝は、人間界だけでなく、鳥社会もまた、なかなかにドラマチックでございましたよ。 まったくもう、ハートちゃんったら……こんなに可愛らしいお顔をしていながら、その気性の荒さには驚かされますよ。くりくりとした赤い瞳に、すっと通った嘴――まるで和菓子の箱に入った宝石のような風情なのに、ひとたび怒れば、境内一のけんかっ早さ。 その一方で、しょぼんとして羽根をたたんだビクトリー君。踊りの腕前では誰にも引けを取らない彼ですが、どうやら“姐さん”相手では舞いのステップも踏み外してしまったようでございますね。 ビクトリー君、これからは気をつけましょうね。踊る時は天真爛漫に、でもお姉さま方には、ひとつ余計に頭を下げておくのが平和の秘訣でございますよ。 浅草の鳩社会、なかなか厳しいものがございます。乱舞の華やかさの裏には、上下関係という名の見えぬルールが張り巡らされているようでした。 合歓の花。 おはようございます。今朝は開門2分半前にやって来た野崎さんと高橋さん。 おはよう益美さん。 子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。 日本のナイチンゲール、瓜生岩子像。 夏の境内をご覧下さい。 メイプルリーフ。 ソメイヨシノ。 昨年から落ちずに、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの一枚の葉。 「散りそびれ 時の流れに 抗(あらが)いて 幹しがみつく ひとひらの意地」(阿呆人也) 奥山のサルスベリの花に、今朝もクマバチがせっせと蜜を集めてましたよ。 「大暑」の今日は、暦通り暑さがピークになるようですね。 あほまろは今日も秘密基地でダラダラ過ごしますよ。 ------------------------------------------------------- おはようヒロちゃん。 今朝の朝の朝食は、野菜とお肉を蒸したのと、頃焦げになってしまったチーズを乗せたクルミパン。デザートはキュウイ。 妻のコレクションは、ピッピーちゃんと聖子ちゃん。 昨日の東京スカイツリー。 あほまろお帰りなさい。 夕べの夜の夕食の晩ご飯は、冷や豆腐の煮物と納豆ご飯。いつのまにか開封されてしまった「魔王」を飾って、妻のコレクションの祥子さんとピンキーちゃんが、美味しそうに頂いておりました。 Memo iPhone 16 ProMAX