暖かな日が続いておりますね。浅草の境内も、まるで季節の足取りに背中を押されるように、少しずつ夏めいた風景に衣替えを始めています。そんな中、ふと見上げれば、アメリカデイゴの木々が、まるで何かの合図に呼応したかのように、一斉に真紅の花を咲かせておりました。

　あほまろは毎朝、この境内を歩いておりますが、アメリカデイゴの咲き始めには毎年ちょっとした感動を覚えるのです。赤い花房が空へ向かって伸びるその姿は、どこか異国の景色を思わせる南国の風情でありながらも、不思議と浅草の風景にも馴染んでいるように感じられるのです。
　花のひとつひとつは、まるで鳥のくちばしのような形をしており、カラス好きのあほまろには、それがまた妙に愛おしく見えてしまいます。特に、あのキョエちゃんのくちばしにも似ているような気がして、つい話しかけたくなってしまうのですよ。

それにしても、自然とは見事なものですね。桜のように時を定めて咲き、梅雨のアジサイが雨を待つように、アメリカデイゴもまた、陽気に誘われるように、ぴたりと足並みを揃えて咲き出すのですからね。

　これからしばらくは、境内に咲き誇るアメリカデイゴの赤が、朝の光の中でひときわ映えることでしょう。どうぞお近くにお越しの際は、ふと足を止めて、その鮮やかさを眺めてみてくださいね。あほまろも、この景色を眺めながら、今日という一日を静かに迎えているのですよ。

　今日も朝から夏の気配が漂う暑さとなりました。関東地方では各地で最高気温が30℃を超える真夏日が予想されていますが、東京は28℃と、比較的カラッとした暑さになりそうですね。

　しかし、来週には梅雨前線が本州付近に停滞する日が多くなる見込みで、気温だけでなく湿度も上昇し、これまで以上に蒸し暑く、不快な陽気となりそうです。そろそろ除湿器や扇風機、通気性の良い衣類など、湿気対策の準備を始めておくと安心ですね。

　先日、あほまろも梅雨に備えて、ユニクロで通気性の良い衣類をいくつか買い揃えてまいりましたよ。湿気に負けぬ装いというやつですね。

　思えばこれまで、あほまろは衣類に関してはほとんど無頓着で、妻や娘が買ってきてくれたものを、ただ黙って着ていただけでした。それでも何の不自由も感じておりませんでしたが、いざ自分で選んでみると、ユニクロはブランド店だけあって案外いいお値段がするので驚きましたよ。

　人気がある理由は着心地の良さにもあるのでしょうが、財布の中身と相談しているうちに、つい「もうちょっと安くて風通しのいい服はないものか」と、貧乏人根性が顔を出してしまいましたよ。やっぱり、あほまろにはワゴンセールの掘り出し物くらいがお似合いかもしれませんよね。

　今朝も浅草神社では、いつものようにキョエちゃんママが、あほまろの登場を首を長くして……いや、くちばしを長くして待っていてくれましたよ。

　ほんの少しだけですが、尻尾を振ってくれたような気もいたします（たぶん気のせい）。

　どうやらキョエちゃんは現在、絶賛・子育て奮闘中のご様子。育児ノイローゼとまではいかないでしょうが、一昨日と昨日に久しぶりにその姿を見かけたとき、あのふっくらモフモフだったお顔が、すっかりシャープになっていたのには驚きましたよ。あれでは、まるで「巣ごもりダイエット」に成功したモデルカラスみたいでしたよ。

　一月以上も雛に付きっきりで、鳴けばエサ、羽ばたけば心配、寝れば夢でピーピー……。カラス界のワンオペ育児も、なかなかに過酷なようです。

　その点、キョエちゃんママは相変わらず堂々たるもので、羽の艶もピカピカ、姿勢もビシッ。育児のストレスなんぞ微塵も感じさせず、「ワタシはもう引退組よ」と言わんばかりの余裕を漂わせております。

　あほまろとしては、こんなふうに親子のちょっとした変化を見守れることが、朝の散歩の密かな楽しみでもあるのですよ。
　さて、明日は誰が迎えてくれるでしょうかね？ キョエちゃん？ それともママ？ まさかのヒナ御一行様だったら嬉しいけど、まだまだ無理でしょうね。

　あほまろの散歩は、浅草神社を後にして、観音裏の片隅に咲き誇るアメリカデイゴの花を眺めているのです。

南国の空気を運んでくれるような、あの真紅の花房に見とれていたその瞬間、背後から「カサカサッ」と小さな音が――。

　なんだろうと振り返ると、そこにはなんとキョエちゃんママが。あほまろの少し後ろで、まるで「ちょっと、いい花咲いてるじゃないの」とでも言いたげに、首を傾げながらアメリカデイゴの花を見ていましたよ。

　どうやらママも、この季節の楽しみ方をよくご存じのようで、花見のセンスはなかなかのもの。もしかすると、あほまろの行動をしっかりチェックしていて、「デイゴが見頃らしいわよ」なんて情報を、空の上のカラスネットワークで聞きつけてきたのかもしれませんね。

人とカラス、それぞれの距離で、同じ花に見とれるひととき。そんな偶然が、朝の散歩を少しだけ詩的にしてくれるようでした。

　今朝の日の出は午前4時25分。





　境内をひと巡りして、本堂前に戻ってきたそのときのことです。今度は、どこからともなく「カァー、カァー」と元気な鳴き声が響いてまいりました。見上げると、そこには――そう、久しぶりのキョエちゃんが、あほまろの帰りを待っていたのです。

　まるで「おはよう、今日はちょっと遅かったじゃないの」とでも言いたげな声色。あの鳴き声には、不思議と語感があるんですよね。カラス語は分かりませんが、長年のお付き合いで、なんとなく伝わるものがあるのです。

　「高いところばっかりいないで、たまには下に降りてきてごらんよ」と声をかけました。

　素直にトコトコと降りてきてくれましたよ。

　あほまろの側まで来て、ちょこんと首をかしげる姿は、なんともいじらしいものです。
　それにしても、やはりというか、案の定というか……キョエちゃん、ちょっとやつれてしまったようですね。ふっくらしていた羽のボリュームが心なしか少なくなり、顔つきもどこか精悍になっていて、「育児戦士」の風格さえ感じさせます。これがカラス界の“育児ブルー”というものでしょうかね。

　それでも、無事に姿を見せてくれたことが、なによりの安堵。きっと、巣の中ではヒナたちが元気に育っているのでしょう。親の苦労は見えないところにある――人間もカラスも、それは同じことなのかもしれませんね。

　キキョエちゃんが静かに去ったあと、しばらくすると今度は、どこからともなくハトのビクトリー君が颯爽と現れましたよ。

　今朝も、境内いっぱいに踊ってくれたので、じっくり拝見できましたよ。役者ですね。
　まるで、舞台のバトンを引き継ぐかのような絶妙なタイミングでした。

　今朝も、境内の空気を切るようにビクトリー君が空中を乱舞。


　くるりと旋回し、羽をひるがえしながら、まるで誰かの心を映すように、舞い続けてくれました。

　その姿たるや――まさに、浅草の名物役者と呼ぶにふさわしい風格ですね。


　じっくりと観察していると、羽の動き一つひとつに意志が感じられ、ただ飛んでいるだけではなく、彼なりの「演出」があるのではとすら思えてきます。

　「ここの風を感じてごらんよ」なんて言いながら、こちらの前をすぅっと滑空してみせたりね。




　早朝の境内は、カラスもハトも、しっかりと自分の出番と立ち位置を心得ているようですね。あほまろは、そんな彼らの“無言の舞台”を、今朝も最前列で拝見していたのでした。


　キョエちゃんママも見てましたよ。

　まだ参拝客が少ない境内を自由に遊ぶ鳥たちを見ていると、「鳥たちの朝の会話劇」も書きたくなってしまいましたよ。

　ハトのハートチャンもやってきたけど、

　今朝はみんなの踊りを見ていただけでした。

　静かな朝の光の中、今日もまた鳥たちの一日が始まるのです。

　おはよう益美さん。

　おはようございます。今朝は開門2分前にお友達とやって来た野崎さん。

　子育地蔵さま、わが家の子どもたちと猫の安全をお守りください。

　日本のナイチンゲール、瓜生岩子像。

　初夏の境内をご覧下さい。









　ネズミモチ。





　ソメイヨシノ。







　昨年から落ちずに、いまだに枝にしがみついているソメイヨシノの一枚の葉。

　キンシバイ（金糸梅）




　アジサイ。





　剪定されてしまった梅の木に、たった一個だけ残った梅の実です。


　今日は、関東地方では各地で最高気温が30℃を超える真夏日が予想されていますが、東京は28℃と、比較的カラッとした暑さになりそうですよ。

　あほまろは今日も秘密基地にて執筆活動に勤しみますよ。

-------------------------------------------------------
　夕べの睡眠は69％でした。

　おはようヒロちゃん。


　今朝の朝の朝食は、野菜とハムと納豆ご飯。デザートはブルーベリー。妻のコレクションは、ウメちゃんと音威子府のハルさん。

　昨日の東京スカイツリー。

　しゅと犬くん。

　任天堂がニュースになってました。

　あほまろも買ったでしょ。

　夕べの夜の夕食の晩ご飯は、マリオカートを遊びながら、玉子焼きにポタージュ。妻のコレクションは、ウメちゃんとサクラさん。

Memo
iPhone 16 ProMAX