散歩に出掛けようとすると、外は雨が降っている。でも、たいした雨じゃ無いようなので、傘を持たずに出掛けたよ。

しかし、雷門前に来ると雨は思ったより強くなってしまったね。

ま、雨に濡れると涼しくなるし、それほど長く降らないから大丈夫なんて、自分に言い聞かせながら散歩を続けたのでありました。

あほまろの身体は濡れても良いんだけど、雨で困るのがレンズが濡れることだね。おかげで、持って行ったティッシュを全部使ってしまったので、途中で鼻もかめなかったよ。

雨の中を歩きながら、もう30年も前になるかな、仕事でロンドンの街を歩いている最中に突然の豪雨に慌て食堂に飛び込んだことを思い出したよ。日本で突然雨が降り出すと歩行者は蟻の子を散らすように雨のあたらない所に避難するのって当たり前ですよね。

でも、あの時ロンドンで慌てたのは、あほまろと連れの日本人だけで、食堂の親父に笑われたよ。とりあえず、食べたくも無い物を注文して、窓外を見てると、ロンドン人は雨の中でも平然と歩いているんだよね。

さすがに着飾ったお嬢さんは、髪が濡れないようにとビニールに紐が付いた様な物をかぶってたけど、男はみんな平気で歩いてたよ。

そんな中、気になったのが二人連れの英国紳士、手に傘を持って歩いているのに、それを使いもせず雨の中をステッキ変わりにして歩いていたのです。

英国紳士は、より細くより美しく巻かれた傘が身だしなみ。そのため、イギリスでは専門の傘畳み職人なんて職業もまだ残っているのだと、食堂のおやじが教えてくれたよ。

イギリスでは、しょっちゅう雨が降るので、一旦傘を開いてしまったら職人さんに畳み直してもらわなければいけない。傘畳み屋さんの料金もバカにならない。そのため、服の方に防水加工された物を着用し、傘は使わないだよ。

そんなことで、傘を差さない文化はイギリスですっかり定着してしまって現在に至っているのです。しかし、昨今は、傘畳み職人さんに頼むようなお洒落も廃れつつあると聞いたことがあったなぁ。

イギリスの迷信に、「晴れている日に傘を差すのは不吉」、「屋内で傘を差すのは不吉」そんな言葉を耳にしたことがありました。彼らも、ちょっとくらいの雨は「不吉」と思って傘なんかささないのかもね。

ちなみに、日本人の傘の消費量は年間約1億3000万本で、これは世界一の消費量です。その9割が、透明なビニール傘。英国人が、雨の日の日本人を見て、「バッグ、洋服、靴などを高価なもので揃えているにも拘わらず、傘だけはビニール傘」と、不思議がっているでしょうね。ファッションにお金をかけている日本人が傘にだけは無関心だって、証拠だね。

雨が降っても傘をささない欧米人、ビニール傘が大好き日本人。
お互いが不思議がっているんだね。

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昨日より、EIZOガレリア銀座で、高村達さんの写真展開催中。

「ガラスの中の杜〜Green in the glass」

人工的な温室の世界で育つさまざまな植物たちとの出会いを通じ、光と影の美しさ、自然の中の繊細さを撮り続けてきんだよ。

開催日:7月16日〜26日 10:00-18:30日、月曜日はお休み、26日の最終日は、16:00までだよ。

7月20日(土)は、SIGMA Merrill/EIZO ColorEdge体感イベント」も開催されます。参加費は無料で、シグマのカメラが全て体験できますよ。あほまろは、その後のお馴染みの打ち上げに誘われているんだけど、禁酒中なので参加を思案中。

プラチナ・プリントの作品も展示しております。次回のあほまろ写真展は、このプラチナ・プリント作品だけで飾るつもりだよ。

5月に産まれた古麻呂の赤ちゃん、始めて秘密基地にやって来ました。ナナちゃんも興味津々、頭をぺろぺろやっていた。

Memo
SONY DSC-RX100II
Vario-Sonnar T* 1.8-4.9/10.4-37.1
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