『今朝の浅草』
あほまろは江戸文学が好きで特に江戸の庶民が楽しんでいた草双紙、「黄表紙」の魅力に取り憑かれて読みあさっているうちに江戸時代の庶民生活を深く研究するようになったのでした。「黄表紙」とは、恋川春町の「金々先生栄花夢」や山東京伝の「江戸生艶気樺焼」に代表されますが、筋書き自体はたわいもないような内容ですが、登場する言葉や絵の端々に仕組まれた遊びの要素を読み解く楽しさ、また登場人物が語る言葉はまるでマンガの吹き出しそっくりで、現代のマンガに通じるところもあるのです。
その中にしょっちゅう登場するのが遊郭吉原です。しかし、いつの時代でも、ストレートに遊郭に遊びに行くともなれば、周りでとやかくうるさい連中は付きもの、特に、江戸時代のおかみさんは、今よりもず〜っと強かったようです。それで吉原行きの理由付けとし、信仰心のかけらも無いのに観音詣を理由に浅草にやって来たのですた。
亭主:最近は何をやっても吉と出ない、ちょっと観音様でお籠もりしてこようかな。
女房:おやおや、ヒゲの生えた観音様に御利益がおありかね。
なんての有名なお話ですね。そんなことで女性の陰部を観音様とも称されるようになったのでしょうかね(笑)。
江戸時代の方々がこぞって浅草に足を向けた理由は吉原だけには限りません。当時は、町奉行の管轄外であった浅草寺の参道に隠れて営業をしていた怪しい「茶屋」を始めとした遊興施設も多く、江戸有数の歓楽街として賑わっていたのでした。
今でも新宿や池袋などには怪しい雰囲気が漂っています。人々は治安の悪い怪しい雰囲気を求めて集り、更に発展していくのが今も昔も歓楽街の基本なのでしょうね。しかし、売春防止法が施行された昭和33年4月1日以来、浅草から怪しい雰囲気がどんどん消え失せてしまいました。それと同時に繁華街としての賑わいは薄れてしまったのですが、今でも浅草に何かを求めて訪れる方も多く、かつての面影と下町風情を求めて彷徨っているかのようにも見えているのです。
そんな浅草を学問として研究してみようと、台東区と明治大学が中心になって、「国際浅草学プロジェクト」が設立されます。世界に類の無い風俗と信仰が入り交じって発展を続ける浅草を、地域として、観光都市とは、信仰とは、風俗とは、商業とは、世界の観光都市との比較を交えながら浅草を考えてみようとのプロジェクトなのです。
「国際浅草学」を確立することによって、浅草が国際的な学問と研究の優れた対象であることを内外に明示しようと、ハーバード大学、カリフォルニア大学、ケンブリッジ大学、ロンドン大学、ミュンヘン大学など、海外の日本学グループもこぞって参加を表明しております。
この「国際浅草学プロジェクト」の設立記念シンポジュームが急遽、来月17日に開催されることが決定いたしましたのでご案内をさせていただきます。
テーマ:「国際浅草学の可能性」
期日 :平成19年11月17日(土)午後3〜5時
会場 :台東区民会館 9階特別会議室
講演者:明治大学文学部教授 井戸田総一郎
ウイーン大学文化学部教授 セップ・リンハルト
ミュンヘン大学アジア学科教授 エーヴェリン・シュルツ
カンサス大学アジア言語学准教授 イレイン・ジュールベル
ライデン大学日本学・韓国学研究センター准教授 マルガリータ・ウィンケル
ロンドン大学アジア・アフリカ研究所講師 アンガス・ロキヤ
申し込み先
台東区文化観光部文化振興課 電話03-5246-1146
浅草を学問にしてしまおう。そんな主旨に賛同される方はどなたでも参加することが出来ます。入場無料ですが、およそ100名限定になる予定です。お申し込みはお早めにお済ませください。
『今朝の雷門』
仏教で説かれる数多くのほとけさまの中で、古今を通じて大衆に親しまれ、さらにさまざまなお姿に造像され続けてきたほとけさまは、観音さまよりほかにはないといえるでしょう。江戸時代には観音様が庶民のレクリエーション的色彩も強まって、人々により親しまれる存在になっていたのです。
最近は観音様を訪れる外国人も多くなりました。今朝も雷門前で観音経を唱えていらっしゃる外国人がいらっしゃいました。日本語で難しい言葉を真剣に唱えている方、写真を撮りたいので除けてください、そんな野暮なことを言うことも出来ないので、一緒に取り込んでしまいました。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の二天門』
『今朝の境内』
浅草中に「東京時代まつり」の赤い幟が立ち並んでいます。
浅草を学問にするためには欠かせない浅草寺の存在。
今朝はあらためて古来から人々の信仰を受けてきた浅草寺をあらゆる角度から眺めてみたのでした。
境内で開催されている「菊花展」です。
浅草の田原小学校では、授業の一環として、菊の栽培を行い、その成果を展示しているのです。
今朝の「大懸崖」です。
ちょっとだけ開いてきたようにも見えますね。
『今朝の浅草神社』
浅草神社です。以上。
『今朝の一写』
「観音さま」と親しんでいる信仰対象の正式な名は、「観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)」(旧訳)あるいは「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」(新訳)といいます。今朝も開門と同時に大勢の方々がお詣りにやってきました。観音様を詣でることで、七難:「火難」「水難」「風難」「刀仗(とうじょう)難」「鬼難」「伽鎖(かさ)難」「怨賊(おんぞく)難」、三毒「貪欲(とんよく)」「瞋恚(しんし)」「愚癡(ぐち)」といった煩悩が除かれるといわれているのです。
『浅草な人』
観音経の教典を唱えている途中に電話が・・・。これも現代風お経なのでしょうかね「浅草な人」。
『今朝のワンちゃん』
メイちゃん、昨日は歩きすぎたようでくたばってしまったので、おばあちゃんが、再び自転車に戻したそうです。まだ若いのにね・・・。
親子のワンちゃんを親子でお散歩ですね。
チコちゃんも歩くのが嫌なんですか。今朝のモモちゃんは最初は嫌がったのですが、歩いているうちに元気になりましたよ。
東からチャコちゃん。
北からカイちゃんがやってきました。
5才のカイちゃんは寒くて震えが止まらないのです。
チャコちゃんのおかあさんに甘えるカイちゃん。ドーベルマンの小型のような体型が格好良いですね。
ロッタちゃんを走ってきました。今朝は寒いのでみんな走ってますね。でも、モモちゃんは相変わらずノロノロなんですよ。
リーリーちゃんは他のワンちゃんに興味なし。いつもマイペースなんです。
そこにやって来たココアちゃん、リーリーちゃんが気になって追いかけるのでした。今朝はお揃いのピックのお洋服ですね。
ココアちゃんはまだ子供なので何にでも興味を示すんですよね。
モナカちゃんは喉が渇いたのかな。
この子もナナちゃんですよ。
まだ2才のコーギですが、一般的なコーギと毛色が違っているのが特徴ですね。コーギは境内で一番多い犬種なのです。
リード無しでも大丈夫なのがパピオンのショウ君10才です。
横断歩道だってちゃんと信号を見て渡っているのですよ。賢いですね。
おばあちゃんとお花を供えに行くのは柴のメグちゃん6才です。モモちゃんよりも二回りほど大きいワンちゃん、吠えられるのでモモちゃんは側に近寄れないんですよ。
|