『今朝の浅草』
本当に寒くなってきましたね。玄関を出たとたんの冷気にモモちゃんが尻込みをするほどのでしたよ。これからの寒さ、年寄りのモモちゃんだけじゃ無く、還暦を過ぎたあほまろにとっても辛いことなのですよ。
浅草の街中に「東京時代まつり」の赤い幟が並びました。これからの浅草のイベントは、来月の「東京時代まつり」と「酉の市」、それが終わると納めの観音「羽子板市」で今年も終わってしまうのです。毎年変わることの無いイベントの繰り返しで、いつも同じ話題になってしまうあほまろの日記ですが、いったいいつまで続けたら良いのでしょうね。
旧暦九月十三日を「十三夜」といい、十五夜にお月見をしたら、必ず十三夜にもお月見をしなければ「片月見」といって忌まれるのだそうです。十三夜は十五夜に次いで美しい月だと言われていますが満月ではありません。満月の二日前なのでまん丸では無いことから栗や豆の形に似ていることから「栗名月」「豆名月」とも称され栗や枝豆を供える習わしが続いているのです。
そう、「十三夜」は、世の中に完璧なんて物事は無いってことを教えているのでしょうね。物事だけじゃ無く人間だって同様です。その中で、古来から完璧を極めた人間として語り継がれている方が、弘法大師(空海774〜835年)様ですが、あまりにも整いすぎている彼の生涯と、密教の力を借りて、雨乞いをし、金の鉱脈や温泉を探り当て、疫病を退散させたりと、科学的に嘘くさいことでも実しやかに伝えられているのです。
そもそも密教とは、口伝をもって伝えられることを原則とした閉鎖的な宗教で、「私の教えに、秘密などはない」としたブッダの開放的な考えとはかなり毛色が違う仏教なのです。このように、空海の生涯を伝説化し、彼を神仏の化身のように扱うことは、その裏には当時の権力者らの意図があるはずではないのでしょうか。国家鎮護するという幻想を国中に広めることによって、「空海という仏様によって、想像もつかない神力が我が国を統治しているのだ。この力には誰も逆らえない」、そんな思想を押しつけていたのです。
「弘法大師と共に歩まん同行二人」。弘法大師の事跡を訪ねるお遍路は、「四国八十八所遍路道」や「西国三十三所遍路道」を始め、全国津々浦々に大小札所が建立されています。関東にも、観音霊場「坂東三十三所観音札所」「秩父三十四所観音札所」など編まれ、弘法大師様と二人で巡礼をすることで現世で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生できると、盛んに行われているのです。
ということは、「現世で犯したあらゆる罪業」とは、完璧で無かった生涯に許しをこうむるための巡礼に弘法大師様も一緒に着いて来てくれるってことなのですよね。それじゃ、完璧を極めた弘法大師様でも、「現世で犯したあらゆる罪業」が有ったってことなのでしょう。やはり完璧な人間なんて存在しない、霊場巡りはその証なのかもね。
古来から「完璧」よりも「不完璧(全)」を求め続けて来たかのような「十三夜」の文化を考えてみると、満月は人の心をかき乱し狂わせ、月の女神が死を暗示し、狼男が月を見て変身するというヨーロッパの文化にも見えるように、人間世界での「完璧」はかえって恐ろしいことなのかも知れませんね。
またまた、何が言いたいのか解らなくなってしまいましたが、要するにまん丸なお月様の「十五夜」を祝うのなら、ちょっと欠けた「十三夜」だって人間世があるのですよ。ってことを感じただけなのです。
折しも、浅草寺の五重塔では「秩父34観音」の総出開帳が行われています。遠く辛いお遍路道を歩かなくても、総てのお寺から観音様の方から出向いてくれているのです。「観世音菩薩」とは、世の中の人が訴え願う声を充分にお聞き取りになり、ありがたいお慈悲を垂れさせ給う菩薩さまなのです。232年ぶりの出開帳で、最大限の御利益を頂かなくちゃね。
今朝の表紙の写真は、現在修復作業中の二天門の脇を人や自動車が通れるように幅員を広げる工事が完成しました。これで、「東京時代まつり」の行列もスムーズに通過することが出来ますね。
『今朝の雷門』
雷門前にも「東京時代まつり」の幟が並びました。それはそれとして、せっかく五重塔で行われている「秩父三十四観音総出開帳」の宣伝はどうして出さないのでしょうね。ちなみに、浅草寺は「坂東三十三箇所」の霊場に所属しています。
日本百観音とは、「西国三十三箇所」、「坂東三十三箇所」と、「秩父三十四箇所」の観音様を足して百、とって付けたような苦肉の観音は日沢山水潜寺、水潜りの岩屋から湧いている水を「長命水」といわれ、健康によいと言われております。どっかの「紀元水」とは違って、誰もがタダで持って帰れるのです。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
『本堂から宝蔵門の大提灯』
『今朝の二天門』
『今朝の境内』
『今朝の浅草神社』
浅草神社です。以上。
『今朝の一写』
ワンちゃんには人間には感じない見えないモノが見えているのでしょうか。新仲見世の通路に座ったモモちゃんとチャコちゃん、じ〜っと遠くを見つめているのでした。
それにしても、今朝のモモちゃんの毛、すごい状態になってしまったのです。これを抜いてあげても良いのですが、抜いたらハゲになってしまいそうなので・・・、あほまろのようにね。
『浅草な人』
大きな荷物を曳いた外国人観光客、通りすがりに変なパンフレットを渡した「浅草な人」。「神はあなたを救う」、これっておかしいよね、神様が人間がを救うてことは誰もが信じていること、あなたが人間に救って貰いたいと書いた方が良かったんじゃないの。もちろん無視しましたよ。
浅草寺本堂前で黄色い声を上げながら去っていった「浅草な人」。せめて手だけでも合わせて欲しかったよね。
『今朝のワンちゃん』
おてんばロッタちゃん。最近はみんなに写真を見たよって言われるそうですよ。
今朝のメイちゃんは自転車の上でモモちゃんから目を離さないんです。何か気になることでもあったのでしょうかね。
さつきちゃんはおとうさんと走って散歩です。
のんびりモモちゃんがようやく宝蔵門まで来ると、さつきちゃんは既にお詣りを済ませて帰ってきました。若いって元気が良くて羨ましいね。
ランディー君。最近は寒くなったのでマリアちゃんは出て来ないんですって。とは言ってましたが、お兄ちゃんの方が朝の散歩を嫌がってるんじゃないのかな・・・。
おや、今朝はお連れの方がボビちゃんを曳いてますね。たまには、おばあちゃんも楽したいよね。
「花と竜」、まるでヤクザ映画の主人公のようなワンちゃんたちです。茶色が竜君14才で、シロが花ちゃん11才。どっちも捨て犬だったそうです。
ココアちゃんのおとうさんは浅草寺のお坊さんです。自宅が境内に有るのでこの広い境内一帯が自分のお庭のようなものですね。
モモちゃんに、“ココア私の庭なんだからね”なんて言ってるのかな。これからもココアちゃんのお庭を散歩させてくださいね。
モナカちゃん、おとうさんに何か訴えたいような顔つきで歩いてきました。お腹がへったよとでも言いたいのでしょうかね・・・。
ぬいぐるみのようなボボちゃん、モモちゃんがやって来るのを遠くから見てましたよ。
マリコちゃんは2才半ですけど、妊娠中です。お腹に2匹入っていてそろそろ産まれそうなのです。早く可愛い赤ちゃんを見たいですね。
いつも影向堂のお庭でおやつタイムをとっているスピッツのナナちゃん11才と、マルチーズのビビちゃん5才です。とっても仲の良いワンちゃんたちですよ。
二天門の写真を撮りに出て来ると、ポンタにゴンタが去って行く姿が、今朝はご挨拶出来なくてごめんね。
新仲見世の入口で我々を見付けてくれたチャコちゃんです。この後に「今朝の一写」の姿になってしまったんですよ。
シロ君のおとうさん、この日記に始めての登場です。シロ君といつもの白柴チャコちゃんはご夫婦なんですよ。
毎日二階の窓から我々を見ているワンちゃんです。お名前を聞こうと思って近づいて行ったのですが、玄関に消えていってしまいました。今度、教えてくださいね。
松屋前の横断歩道で出会ったワンちゃん。信号が変わってしまったのでご挨拶が出来ませんでした。
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