『今朝の浅草』
そろそろ梅雨も終わりそうな時期、前半は空振りでしたが、ここに来て帳尻を合わせるように各地に雨が降っています。それも、大雨となって九州では被害も出ているようです。気象庁も予報を変更し、直近の1カ月予報の降水量は「平年より多い見込み」と発表し直しました。これによって、今月の下旬には梅雨前線の影響から抜け出し、7月下旬と8月上旬は晴れの日が続き、猛暑の夏となるようです。これで例年続いている四国の渇水も解決に向かっていることでしょう。
昨日は、「宝蔵門修営竣工慶讃法要」が行われました。難しい言葉が並んでいますが、要は宝蔵門の修復作業が完成したお祝いなのです。会場となった宝蔵門前には、約50名の参列者を前に仮説の祭壇が設けられ、法要とテープカット、更に通り初めが行われました。(詳細は「昨日の行事」をご覧ください。)
法要を終えた仲見世商店街に、例年よりも1月半遅れで仮説の屋根が取り付けられました。おかげで雷門からせっかく新しくなった宝蔵門の眺めが失われてしまったのが残念ですが、猛暑が予定されている今年の夏、観光客が快適にお買い物を楽しめることでしょう。
この仮設屋根は、浅草寺としては見栄えが悪くなると難色を示しているそうです。今年はとりあえず例年通りの屋根を設置しましたが、来年からどのような形態にしたら見栄えを保てるかを検討中だと、仲見世の方がおっしゃってました。
浅草寺は来年で落慶50周年を迎えます。それを記念して、来年は「奥山風景」が行われ、浅草寺裏広場には「平成中村座」も開設されるのです。また、同時期に江戸東京博物館にて「浅草今昔展」が開催され、東京中が浅草ムードで盛り上がることでしょうね。
昨日、「平成中村座」の座長としてお馴染みの中村勘三郎氏が都内のホテルで行った、平成中村座「2007年7月訪米歌舞伎ニューヨーク・ワシントン公演」製作発表で、メーン演目の「法界坊」で「せりふの3分の1を英語にする」と宣言したようです。そのために彼は、映画「羊たちの沈黙」などに出演している米俳優ポール・レイザー氏に師事。同い年ということで意気投合し「ちょっと英語でせりふを言ってみたら大笑いしてくれてさ。“何を言いたいかは分かった”と言われたよ」と笑って会見を行ったのです。
英語でお芝居をするというアイデアは、前回のニューヨークで見得を切った時に、黒人青年から"カモ〜ン”と声をかけられたことがきっかけになったそうです。「いちかばちかの大勝負」と、まだ自信の無さを見せておりましたが、会見の最中に流ちょうな英語のせりふも披露し、集まった報道陣を驚かせておりました。
来年は浅草に帰って来る「平成中村座」、お芝居の一つだけでも日本人にも英語で歌舞伎を披露して欲しいとは思いませんか。
『今朝の雷門』
雷門からの眺め、いつもは宝蔵門が見えていたのですが、支柱によって覆われてしまいましたね。これに、可動式のテントが取り付けられると、更に視界が悪くなってしまうのです。

『今朝の宝蔵門』

『今朝の浅草寺』

『本堂から宝蔵門』
この宝蔵門、今年の秋には山形県村山市から奉納されている
『本堂から宝蔵門の大提灯』
こちらからの眺めは、屋根が有ろうが無かろうが、大提灯のために全く影響がありませんね。
『今朝の一写』
仲見世をナナちゃんが歩いてきましたね。まだ若いので、雨の日でも嫌がらずに歩いてます。モモちゃんは相変わらず嫌がっているのですよ。

『今朝の境内』
屋根といっても、仮設なのでここに可動式のテントが張られるだけなのです。しかし、仲見世商店街が閉まっている間はテントが巻かれているのです。それも、ここで暮らす世捨て人対策なのでしょうね。

浅草寺境内では、9〜10日に開催される「四万六千日・ほおづき市」で、ほおづきを売る屋台の枠組み工事が行われています。
今朝の雨が五重塔に映えていたのですが、写真を小さくすると全く解らなくなってしまいましたね。とりあえず、まるで等間隔に降ってくるような細かい雨が見えていたのです。

雨の日は、歩く人も少なめでした。

屋台の骨組みを避けるように歩いてきた女性。傘を差して歩いていても鉄骨に気付くように、柱すべてに赤い布が巻かれているのです。
雨の中でもお参りは欠かせないのです。

雨が似合う観光地といえば、長崎でしょう。長崎はいたるところに坂が有り、特に雨に歩くオランダ坂の石畳と洋館群が有名ですね。なぜ雨に歩くのが有名になったのでしょう。もしかしたら、♪あぁ〜長崎は、今日も雨だった・・・、って歌の影響なのかも知れませんね。

それじゃ、浅草寺の雨をテーマとした曲が流行れば、雨の日にももっと観光客が訪れてくれるかも。

それでも、わずかですが朝から観光客のような格好の方が訪れていました。

傘も差さずに濡れて歩くのも恋人同士だったら楽しいのかもね。

雨の日は、境内のお花がより綺麗に輝いてますよ。奥の石灯籠の一部は、以前、本堂前に建っていたものです。

『今朝の浅草神社』
雨の日のハトはいったいどこで雨宿りをしているのでしょう。今朝は一羽も見えませんでした。
浅草の神田にとっては、恵みの雨ですね。
神田全体を後ろから見たところです。
雨で瑞々しい花。
『今朝の自転車』
特に話題の無い朝は自転車コレクション。

自転車で傘は効果があるのかな・・・。

スピードを出さなければ効果があるのかも。あほまろは自転車に乗らないので解りません。誤解しないでくださいよ、持っていないだけで、自転車にはちゃんと乗れますよ。

最近は、傘を支える支柱も売られているようですが、やはり手持ちの方が気分は良いのでしょうね。

『昨日の行事』
「宝蔵門修営竣工慶讃法要」が行われました。宝蔵門前に造られた仮設の式場です。

参列者は、浅草観光連盟、浅草商店連合会などの関係者と、工事に関わった関係者。

浅草寺のお坊様たちによる読経、そしてお札が蒔かれ完成を祝いました。

観光客もいったい何が行われているのか、集まってきましたよ。
平日だったので訪れる方も少なく、平穏無事に式典は進行しました。
完成を祝うお言葉を読み上げる浅草寺の大僧正。

読経が終わるといよいよテープカットです。前で写真を撮っている方が邪魔でもっと近寄りたかったのですが、ガードマンに阻止されてしまいました。

潜り始めというのか、渡り始めというのか、仏教の世界ではお祈りが済んで開眼された門を初めて通る儀式なのでしょう。先頭は宮頭の新門さんでした。

続いて参列者もお通りです。この後、五重塔内部の式場で宴席が行われたようです。ちなみに、あほまろとモモちゃんは開眼された宝蔵門を、今朝初めて潜りましたよ。
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