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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成19年4月4日(水) 旧暦2月17日赤口

- 葉桜もまた楽し -

日記写真


『今朝の浅草』 
 春の天気はどうしてこうも変化が激しいのでしょう。日曜日は30度に近い夏日だったというのに、翌日は急激に寒くなって冷たい雨。昨日なんか午後1時過ぎの気温が僅か6度だったのですよ。ちょうどその頃、助手の古麻呂を連れて浅草寺境内の雨に濡れた桜の花を撮りにいったのですが、シャッターを押す手がかじかんで指の感覚が無くなるほどの冷え込みだったのです。おかげで、またまた風邪気味になってしまったような。

 いつもの散歩道、何か寂しい感じになってしまったな・・・。いったい何が変わったのさろう。そんなこと考えながらぼ〜っと歩いていたのです。「東京マラソン」のために、雷門の真ん前の並木通に鉢植えの花が並んでしまったので、モモちゃんの用足しが出来なくなっていたのですが、今朝のモモちゃんはなぜか植え込みの方に行こうと引っ張るのです。気付くと植え込みに並べられた鉢植えが総て撤去されているじゃないですか。元の殺風景な中央分離帯に戻ろうとしているのですが、モモちゃんは喜んでいるようでしたよ。
 ここのイルミネーション、昨夜もまだ点灯しておりましたが、「桜まつり」が終わると同時に片付けらてしまうのです。
   写真00
 昨日の雨で、浅草寺境内の桜もすっかり葉桜になってしまいましたね。それより、この時期のほんの一瞬、桜の絨毯と珍しい「ツツジサクラ」が見られるのです。見所は、境内の影向堂を取り囲むように植えられたツツジ。その上に花の姿を留めたまま落ちてくる桜の花、まるでツツジが満開の桜を咲かせたようになってしまうのです。この現象は、桜の満開が過ぎた雨の後だけに見られる楽しい光景なのですよ。あほまろは「ツツジサクラ」
と名付けて楽しんでいるのです。

 お地蔵さん広場にも新緑が見えてきました。まだ葉は小さないのですけど、雑草も生えてきたんですね。今月末には広場一帯を緑で覆ってくれるのです。そして、秋になると総てが刈り取られてしまう。こんな些細な自然の繰り返しを観察するのも、毎朝の散歩の楽しみとしているのですよ。
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『今朝の雷門』
 あほまろも頑固者ですけど、世の中にはもっと頑固な方もいらっしゃるのですね。今朝、いつもの場所で雷門の写真を撮ろうと、前に立っていた方にちょっと避けていただけるお願いをしたのですが、“ここはお前だけのものじゃ無いんだ”と、断られてしまいました。お前だけのものじゃないのなら、アンタのものでもないんだよ・・・。そこをなんとかお願いをしてちょっとだけ避けてもらったのですが、まだ入ってしまうんです。おまけに、“俺の顔を写したら承知しないぞ”とも。

 そこに、若い女性がやって来て、雷門の写真を撮ろうとカメラを構えると、何も言わずに避けるのです。そのチャンスを逃さないと、あほまろもシャッターを切ろうとすると、頑固オヤジ、再び入り込んでくるんだよ。一瞬のタイミングで撮れた写真ですが、左側にしっかり入っているんだよ。まったく、朝からこんな嫌がらせ何が楽しいのでしょうね。
   写真00
 
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『今朝の一写』
 本堂の大提灯の底には竜が描かれています。ここを訪れる方はみなさんこのように大提灯の底を撮っているのです。今朝も夢中で写真を撮っているお兄ちゃんを見ながら、あほまろは暫くこんな写真を撮って無かったことに気付きました。
 宝蔵門が完成したら、また総ての大提灯の記録も撮っておかなければいけないのでしょう。先日も宝蔵門の大提灯の写真が欲しいといわれ、どこに仕舞われているのか捜すのに苦労したことがありました。撮るだけじゃなく、しっかりデーターベースを完成してから実行しなければむやみに撮っても意味ありませんよね。
  写真1 
   

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『今朝の境内』

 昨日の雨で
桜の絨毯、完成しました。あほまろの後ろにはリヤカーを引いた清掃員が迫っています。この絨毯を見られるのもあと数分の命なのです。明日も見られると良いのですが。
   写真12
 五重塔を望める桜の定点観測です。ピンク色がどんどん緑に変わっていくのですよ。
   写真12
 毎朝この位置からの写真も撮っているので、鬼瓦が取り付けられた日が判ったのです。
   写真7
 おや、新し鬼瓦の上にカラスが留まってますね。避けたら撮ろうと待っていたのですが、全然動く気配無し。まるで雷門前の頑固オヤジと一緒だね。
   写真3
 境内の公衆便所は、今月末の完成予定です。
   写真3

 みなさん大きな荷物を持って旅行されているのですね。これっていったい何キロあるのでしょうか。あほまろならこんな格好での旅行、絶対に出来ないよな・・・。
   写真3
 浅草神社の鳥居の上にはハトが留まっています。これは避けてもらわなくても、結構ですよ。
   写真3
 昨日、花塚供養が行われたのでまだテントが残っているのです。
   写真3
 葉桜に成る前の枝桜も見ようによっては奇麗かもね。
   写真7
 枝垂れ柳とのコントラストがきれいでしょ。
   写真9
 もう一枚。
   写真10
 あと何日、桜を見ることができるのでしょうね。しつこい性格のあほまろは無くなるまで、また無くなっても撮り続けのるでしょう。それが無意味であっても。
   写真11
 
 こちらは影向堂のお庭の桜です。後ろに見えるのは五重塔。
   写真12
 仲の良い親子、ランニングしてますね。来年は絶対に「東京マラソン」に出ると、毎朝境内を50周している77才の方も通っていきました。
   写真12
 影向堂のお庭です。あほまろとモモちゃんは、ここが一番落ち着くんですよ。
   写真12
 「ツツジザクラ」をもう一枚。花のまま落ちてくるので、本当に咲いているように見えますよね。これ、決して関西テレビのようなヤラセじゃありませんよ。真実のあるあるです。
   写真12
 六角堂のシダレザクラも終わりそうですね。
   写真12
 ソメイヨシノに比べて質素に咲いているのですが、女性的な可憐な花が好きですよ。
   写真12
 こちらも大きなリックを背負って旅行中の外人さん。あほまろには馴染みの無い言葉を喋ってましたよ。
   写真12
 欲をいえば、この伝法院通りにも季節の花や木が欲しいですよね。見慣れてくると、街並みはきれいですが、人工物だけなので何か映画のセットのように見えてしまうのです。ミッちゃんそう思いませんか。
   写真12
 今月の大勝館では、竜小太郎の「緋牡丹博徒」の公演中です。あほまろは中日前までに、舞台写真を頼まれているので、ついでに楽しんできますよ。
   写真12
 昨日、土砂降りの雨の中、浅草神社境内で「花塚供養」が行われていました。あほまろが行った時には既に終わっていましたよ。
   写真12
 雨に濡れる桜を撮ろうと頑張ったのですが、寒くて風が強く思ったような絵にはなりませんでした。
   写真12
 これでもかじかむ手を吐息で暖めながら、水の滴る桜の花を、なんとか撮ってきましたよ。
   写真12
 雨桜は見るものに風情がありますよね。撮るものには辛いけど。
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 
歌舞伎座四月大歌舞伎は、中村信二郎改め「二代目 中村錦之助襲名披露」公演です。
叔父である故萬屋錦之介の前名である錦之助は、萬屋一門にとって重要な名跡です。二代目としてその名を引き継ぐことになった新錦之助と萬屋一門、幹部俳優が揃って、襲名の口上を観にいってきました。
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 これが祝い幕が入っていた桐箱です。下世話な考えですが、こんな大きな幕、使い終わったらいったいどうするのでしょうかね・・・。
   写真12
 二階展示場には、萬屋の歴史と共に、二代目中村錦之助を祝う品物が並べられていました。今月の演目は、源平布引滝より「実盛物語(さねもりものがたり)」、双蝶々曲輪日記二段目「角力場(すもうば)」、新皿屋舗月雨暈「魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)」。一昨日の悲しい出来事も忘れて楽しんできました。
   写真12


今朝の写真
CANON EOS-30D,Tamron Zoom AF18-250 3.5-6.3
撮影枚数137枚
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