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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成19年4月2日(月) 旧暦2月15日仏滅

- 散り際 -

日記写真


『今朝の浅草』 
 「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき」。万物には寿命がありますが、みな与えられた命を全うするために苦しくても頑張って輝いているのですね。満開の「花」も昨夜をピークにその終わりを告げようとしてきました。今年の「花」を楽しめたのは僅か1週間と短い日々でしたが、咲くのを待つ間も含めるとずいぶん長く楽しませてもらったような気がします。
 「花」は散り際が良いのも人々に好かれる要因なのでしょう。ちょっと風が吹くとまるで空中で舞を舞っているかのように去っていく「花」に涙する人はいないでしょう。それが別の「花」
であったら・・・。

 我が家の長女犬、ヨークシャテリアのハニーちゃんが昨夜午後9時10分、永眠いたしました。ガンの発見で手術をしないと三ヶ月持たないといわれたのでしたが、特に苦しんでいる気配も無く元気だったので、手術をしないで逝かせてあげようと、他の犬たちと一緒に暮らし続けて2年半、本当に苦しんだのは最後の数時間だけでした。
 苦しくてウ〜ゥ〜唸っているハニーちゃんのお腹をさすってあげると気持ちが良いのか泣き止むのです。昨夜は6時頃から食事中もず〜っと撫でてあげていたのです。9時頃になってようやく落ち着いてきたのか、それまで閉じていた大きな目をあけ、まるでありがとうとでもいってるかのように、涙がいっぱい出てきたのです。
 それがハニーちゃんの最後でした。最後までお腹をさすってあげていたあほまろの手の中で永遠の命を頂いたのです。もうこれ以上苦しませたくなかった。ようやく召されてしまったハニーちゃんをみながら、悲しさはありませんでした。それよりも一旦は無責任に安楽死まで考えてしまった自分に悲しくなってしまったのです。女房が、“ハニーちゃんは千の風になってみんなの元に戻ってきてくれるんでしょうね”との言葉で・・・。

 ハニーちゃんは、我が家の犬の中でだだ一匹だけペットケージの中で暮らしたことが無い犬でした。いつも家中を自由に歩き回り、寝るときには、今日は息子の部屋、明日は娘部屋と気ままでした。また、寒くなると他の犬を押しのけてもあほまろの布団の中に潜り込んでくるし、暑くなるとベッドの下でクーラーが一番良く効く場所で寝ているのです。居間でお昼寝用に買ってきた犬用のベッドも、ポーちゃん用に買った
大型のベッドがお気に入り。しかたなくポーちゃんは小さなベッドで窮屈そうにお昼寝。女房が部屋の掃除をするときには、ベランダに出て日向ぼっこと、まるで我が家のお姫様といった感じです。
 いっぽうで、他の犬たちにも優しくしていたのですよ。朝になると、ペットーケージの中で寂しそうにしている犬たちを見回って(たぶん)話しかけたり、寒くなるとポーちゃんのベッドで身体をくっつけて暖をとるように寝ていたりとね。
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 今(午前9時20分)、お坊さんが枕経をあげに来てくれました。これから供養に出かけなければなりません。この日記は帰ってから続きを書きたいとおもいます。

-----午後1時から、日記の続き・・・

 ただいま、小さなハニーちゃんが更に小さくなって戻ってきました。お坊さんのお経のあと、ペット用の霊柩車で「ペットやすらぎの里 八潮」にて荼毘に付せられたのです。ペットといっても手順はまったく人間と一緒ということも手伝って、カマの蓋が閉じられた瞬間、母親の時と同じく込み上げてきた悲しみ。中学生まで育てた子供を亡くしたようなものなのです。いや、それよりも口がきけなかっただけ人間よりも真剣に愛情を注いでいたのかもしれません。
 約40分で火葬を終えて骨上げ。骨壷におさめられたハニーちゃんの帰宅を待っていた4匹の犬たちはみな無言でした。きっとハニーちゃんが居なくなってしまったことを察していることでしょう。これから49日間は、我が家の居間で仲良かったみんながこれからも元気で暮らしてくれるようにと、守ってくれることでしょう。
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『今朝の雷門』
 何かやるせない気持ちでモモちゃんと早めの散歩でしたが、雷門に手を合わせただけでなんとなく気分がすっきりなったようです。観音様のおかげで、ハニーちゃんも散り際良く召されていったのでしょうね。
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   写真2
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『今朝の一写』
 浅草寺正面の大香炉。普段はあげることは無いのですが、ハニーちゃんの供養のためにお線香をあげてお詣りをしているところに、台湾大学の学生さんがら“犬と一緒に写真を撮っても良いですか?”と、英語で声をかけられました。彼女の家にもモモちゃんと同じような顔をした柴犬がいたのですが、可愛そうに、今年の旧正月(2月18日)に15才で亡くなったそうです。普段は他所の人に触られるのが大嫌いなモモちゃんですが、扱いが上手いのか、とっても喜んでいましたよ。
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 モモちゃん、知らない人にこんな態度をとることって無いんですよ。もっとお話をしたかったのですが、ハニーちゃんの葬儀がるので江戸ネットと、メールアドレスを教えてあげて帰ってきました。

   写真3
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『今朝の境内』

 昨日の気温は夏日。そのうえ桜満開と重なった週末になったおかげで、浅草も隅田公園も、花見を楽しむ人でいっぱいでした。一夜明けた今朝は再び寒さが戻ったような小雨の朝になってしまいました。仲見世の沿道には、ピークを過ぎた桜の花びらが敷き詰められています。この調子で散っていくと、花びらの絨毯のピークは、明日あたりでしょうね。
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 伝法院のお庭も、明日が楽しみですね。
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 一帯が、もっと濃いピンクとなるのですよ。
   写真3
 浅草神社も散っています。
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 こちらは、伝法院よりも早く咲いたのでピークは過ぎてしまいました。
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 この場所も、一昨日の方が密度が高かったですよね。
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 どんどん葉桜になっていきます。
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 散り際は物悲しく切ないけど、散るモノにとって、愛する人にいつまでも名残を残してくれる。あほまろも、そんな散り際でこの世とお別れをしたいな・・・。
   写真11
 
 この方、なぜここに掲載しようと思ったのか、書くのが遅くなったので忘れてしまったよ。たぶん、書こうと思ったことは散った桜のことだったような。
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 六角堂の枝垂れ桜もピークを過ぎてしまいました。
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 このお嬢さんを撮るのが目的じゃなく、後ろのシダレザクラを撮ろうと構えた所にファインダーに入ってきたもので。今朝のあほまろ、やっぱりまともな神経じゃ無いようですね。
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『昨日のイベント』

  三日間に渡って開催された、第二回リバーサイド天国も昨日で終了しました。今回のトリを飾るのは、「辻 香織&豪起」です。どうしてこの組み合わせが出来上がったのかといえば、飲んだ席で、「トリは香織ちゃんが一人じゃ可愛そうなので、誰かとユニットを組ませたいな」との意見。そこに浅草ジンタのリーダー、ダイナマイト和尚が「豪起(ごうき)」が居るじゃないかと無責任なひと言で決まってしまったとか。肝心の言い出しっぺ、浅草ジンタは、初日の公演を終えて現在は四国巡業中。まったく無責任なんだから・・・。香織ちゃんがステージ上でぼやいてました。
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 背景に○ンコビル。いや〜浅草してますね。
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 豪起のギターは香織ちゃんのものなんです。実は、彼はギターを食っちゃったんです。その後、どうしてもギターが必要だというので、スーパーで安売りしていたギターを買って威張ってたよ。スーパーで買ったギターを持って人前で歌う奴なんです。だから豪起は豪快なんだよね。
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 香織ちゃんのデビュー作は、高田渡の
「コーヒーブルース」。本人は「トマトジュース」といってますけどなんとなくこの子は「コーヒー」ってイメージが似合っているんです。今度、西田幸子の「コーヒールンバ」 もカバーして欲しいな・・・。
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 豪快な豪起の歌いっぷり。
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 表情も良いけど、次回は自分のギター持って来いよな。
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 香織ちゃんは、電子ピアノもお得意なんです。豪起が作った曲のヂュエットです。
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 リバーサイド天国は隅田川沿いのこんな場所で開催されているのですよ。次回は、夏の夜祭りでまた浅草の歌姫にお逢いしましょう。
 盛り上がったイベントの最後を盛り上げてくれた二人、詰めかけた大勢の方々のアンコールにも応えずに終わってしまった桜のイベント。これも散り際の良さといえるのでしょうね。
   写真12


今朝の写真
CANON EOS-30D,Tamron Zoom AF18-250 3.5-6.3
撮影枚数83枚
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