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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成19年3月28日(水) 旧暦2月10日大安

- 無責任時代 -

日記写真


『今朝の浅草』 
 無責任男で、高度成長期の世相をお笑いで盛り上げた植木等さんが呼吸不全のためお亡くなりになりました。享年80才。昨年末、「スーダラ節」など植木さんのヒット曲を多く作詞をし、朋友でもあった青島幸男氏の通夜の席に酸素吸入器をつけて参列した姿を思いだしますね。

 “わかっちゃいるけどやめられない”、浄土真宗の寺の住職だった植木さんの父親は、この誌を見て、「親鸞聖人の生き様に通ずる」と諭されたそうです。無責任な人間は欲ばかり、そのような心身をわずらわし悩ませる一切の妄念を止られる時こそが悟りを開いたといえるのでしょう。それがわかっていても、止められないのが人間の欲なのですね。

 無責任男が大流行した時代は
テレビ・洗濯機・冷蔵庫の3種類の家電製品は、三種の神器と呼ばれ急速に家庭に普及し、東京オリンピックの開催で戦後の復興から先進国の仲間入りをした自負が日本中を舞い上がらせた高度成長期です。それ以降右肩あがりに成長し続けた日本経済も、バブル崩壊と共に終焉した平成不況。銀行・証券会社等の大手金融機関の破綻が金融不安を引き起こし、企業倒産やリストラ、金融機関の統廃合などが相次いでいる今の時期、無責任では生きていられなくなってこの世を去っていった植木さん。お亡くなりになったニュースを観ながら、なんとなく植木さんの責任感も感じてしまうのです。ご冥福をお祈りもうしあげます。

 平成不況
の中でも地道に生活に溶け込んでしまった生活必需品も、そろそろ新旧入れ替えの時期を向かえたのですね。昭和43年にサービスを開始したポケベル、今年2月末でその役割を終えていたのですね。来年にはドコモのPHSも終了してしまうそうです。あほまろはポケベルを持ったことはありませんが、子ども達が中学生の頃に欲しがってたのを懐かしく思いだします。
 女子高生の間で流行った「ベル友」、詐欺まがいの伝言を送りつける行為に「イタベル」などなど、流行語にもなってましたね。そんなポケベルが浸透し始めた時期のテレビドラマ「ポケベルが鳴らなくて」なんてのも懐かしいですね。中年男性と若い女性の不倫ドラマに刺激されておじさんたちも挙ってポケベルを求めていたっけ。

 終わるといえば、インターネットが普及する前はパソコンユーザの登竜門だった「ニフティ・フォーラム」も今月末で20年の歴史に幕を降ろすそうです。あほまろも5年前までは趣味の世界でフォーラムを開催していたのですが、使い勝手が良いホームページに移行してしまったように、個人で自由にコミュニティーを構築できるサービスが増えたことが閉鎖の要因なのでしょうね。
 今、振り返ってみると、自由に意見を書き込める「ニフティ・フォーラム」は、IDによって書き込み者がわかるので無責任な書き込みは極端に少なかったのですが、現在のネットの掲示板こそ、無責任な輩が多いのに呆れますよ。

 IT革命によって、便利な機器がどんどん生活の中に入り込んできた現在の三種の神器、パソコン・携帯電話・地デジ。かつての家庭製品の普及は生活時間の配分にも大きな影響を与え、女性の社会進出を少しずつ促すことになったのと同様に、現代の三種の神器
が日本人の生活にいったいどんな変化をもたらすのでしょうね。
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 六角堂横のカーブミラー。シダレザクラはきれいですが、ミラーの汚いこと。
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『今朝の雷門』
 暖かくなってくると無責任な犬の飼い主が多くなってきます。ワンちゃんだって寒い、暑いと飼い主の気分によって散歩が左右されるのは気の毒ですよね。そんなワンちゃんたちだって決まった場所での用足しが出来ないので、どこでもしてしまうんです。

 今朝も雷門前に大きな糞(左下)が落ちてました。そのままで放置していってしまう輩にワンちゃんを飼う資格は無いですよ。こんなことが続くと、浅草寺境内はペット禁止にされてしまうかも、それが今、いちばん心配なことなんです。
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 今日からこのコーナーの雷門の裏側を止め、定位置から浅草寺の全景を掲載します。
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『今朝の一写』
 お天気の良い朝は朝日を浴びる
境内で新聞を読んでいる方をみかけます。家で読むより気持ちが良いのでしょう。それにしても、無責任男の死亡を伝えるスポーツ新聞を尻に敷いて・・・、ちょっと悲しくなるかな。
  写真1
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『今朝の境内』

 ここにも朝の境内新聞派。テレビ欄に見入ってますね。
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 どんどん五重塔が隠れていく伝法院のお庭の桜です。
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 今朝は浅草寺本堂前の散水作業が行われていませんね。
   写真3
 子供が引いたおみくじが凶だった。かわいそうに階段に座って泣き崩れていました。こんな光景は良く目にします。いっそのこと、おみくじの中から凶を抜いてしまえば良いのにね・・・。ちなみに今戸神社のおみくじには凶はありません。最悪は末吉だとか。その方が幸せだよね。
   写真3
 台湾から日本に働きに来ている方がお詣りにやってきました。時々、浅草寺にお詣りにやってくるのだそうです。同じ仏教なので宗派は関係なからね。
   写真3
 台湾では、仏様に向かってこのように手を合わせるのです。正式にはこれを座って行わなければいけないのですが、日本のお寺にはシートを敷いていないので・・・。そうでしたね。あほまろも台湾のお寺に行った時は、ちゃんと座ってお詣りしましたよ。
   写真7
 浅草神社です。
   写真7
 神社の桜を定点観測してたのですが、いつものD地点の桜が無惨にもぎ取られれてしまいました。それも、地面に捨てられているのです。この日記を見ている誰かが悪戯をしたんでしょうかね・・・。表紙の写真でご覧の通り、ちょっと気になるな・・・。
   写真9
 こんな状況を5分咲きと称するのでしょうね。
   写真10
 
 ほらね、この松ってとっても迫力ありますよね。
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 人物が小さくなっても、松を主体に境内を歩く方々を狙ってみましょうね。コッチ見て笑ってる方がいらっしゃいました。もしかしたら以前に登場したことがある方なのかな。
   写真12
 たった一人で大きな放送用のテレビカメラを持って、境内のあちこちの桜を追いかけいます。こんな方をいわゆるフリー映像作家とか称するのでしょうか。あほまろには真似できません。重たくて(笑)。
   写真12   d
 逆光の鬼瓦にしだれる桜は、
   写真12
 六角堂のシダレザクラです。
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 こちらのシダレザクラは8分咲きでしょう。
   写真12
 今朝の自転車コレクション。
   写真12
 
   写真12
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 来月公開される映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
のプロモーションとして、銭湯に初めて壁画として描かれるとのことで練馬の北町浴場に行ってきました。
 友人の先頭研究家町田忍氏が「映画に出てくる街並みと、銭湯が盛んだった時代が同じ」と企画し、全国に三人しかいない浴場の背景絵師中島盛夫さんが、定番の富士絵の中に東京タワーを入れることになったのです。
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 中島さんの制作現場になった北町浴場の女湯。テレビカメラやマスコミの方々も大勢取材に訪れていました。
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 真剣なまなざしで東京タワーを描く中島さん。この絵を頼まれてから、実際に富士山と東京タワーが見えそうな場所を探し回ったそうです。
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 東京タワーも、初期の頃とは形体が変わってしまったので、時代感を出すために新たに追加されたデジタルアンテナを目立たなく描かれるようですね。
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 町田氏は、映画のタイトルを描くための型紙切りを行っていました。
   写真12
 途中で一休み。その間もテレビの取材でゆっくりくつろげないようでした。
   写真12
 午前十時半に描き始め、午後四時にようやく高さ約二メートル、幅約四メートルの壁画が完成したのですが、あほまろは完成を待たずに帰ってきました。ご覧の写真はまだ東京タワーだけが完成されていない状態です。
 完成途中ですが、富士山と東京タワーそして桜、日本のシンボルが三つもそろったようなおめでたさも伝わってきますね。
   写真12
 お隣の男湯には、昨年の大晦日にNHKテレビの依頼で描かれた富士絵です。こちらは中島さんの指導で町田さんが描いたものです。鉄道趣味の町田さんらしく、小さく蒸気機関車も描かれてますね。これら先頭のペンキ絵は制作されてからおよそ2年間楽しめるそうです。
   写真12

 練馬区北町浴場(東京都練馬区北町2-28-13【東武練馬駅南口徒歩4分】)


今朝の写真
CANON EOS-30D,Tamron Zoom AF18-250 3.5-6.3
撮影枚数119枚
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