『今朝の浅草』
なんだ!外に出た瞬間、目の前にゴミのようなものがちらついています。雪だ!
そう、雪ですとうとう浅草にもこの季節始めての雪が降りました。といっても、ほんとうに細かい細かい細雪。気温もさほど低くは無いようなので積もることは無いでしょうけど、何か嬉しい初雪でした。
朝のご挨拶もみなさんが雪の話題から入ってきます。誰もが心待ちにしていた初雪が訪れたので、これからは春まっさかりとなっていくのでしょうね。なんて表現、とっても不思議な響きかも。何はともあれあほまろもモモちゃんもとってもハッピーな気分にさせられてしまいました。

今年の東京の初雪は、平年よりも73日、去年よりも95日遅く、初雪の観測を始めた1876年以来、最も遅い記録となったそうです。こんな時には、テレビやラジオに普段はお目に掛からない「専門家」なる方が登場します。気象予報士ゆりももっと気象に詳しい方のようで、物理的に科学的により難しく解説されるのが専門家の誇りなのでしょう。
それは良いとして、世の中には様々な分野の専門家が暗躍していますね。中でも有名なのが湾岸戦争で一世風靡した変形バーコードのような髪型の軍事評論家や、飛行機事故のたびに登場する航空評論家などを思い浮かべることでしょう。
専門家といえば、それを専門に研究している人を指すのですが、それがいつの間にかしゅっちゅうテレビに出演し、まるでタレントのようになってしまった方もいらっしゃるようです。そんな方を見るといったい本職は何なのって思ってしまいますよね。そして、自分の専門以外のことにまでコメントをしている。そんなことが、世の中総タレント時代と言われる由縁なのでしょうかね。
あほまろの友人にも専門家がたくさん居ます。あほまろ本人も古銭・古絵葉書・燐寸ラベル・煙草パッケージ・古商標・賭博用具・浮世絵・琺瑯看板等々のコレクションをしているので、今となっては単なる収集家の域を越えて専門家のジャンルに入っているのでしょう。そのためテレビを始め雑誌や新聞などにしょっちゅう登場しているのです。あほまろの出演は一切お断りしているので、いつも登場するのは愛するコレクションだけですけどね。
それと、この日記のために歩き回って情報を集めていることによって、台東区60周年記念誌への資料提供も依頼されているのです。今となっては浅草評論家にもなってしまったのかな。
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『今朝の雷門』
昨日から浅草一帯に「桜まつり」の幟が並びました。もうすぐ桜はが咲くというのに、初雪の便りといっしょになってしまったのが笑えます。笑っちゃいけないのが、初雪で寒いなか交番の横で酔っぱらいが寝ているのです。それもカメラの位置まで聞こえるようないびきをかいて寝ているのです。ここで寝ていると何か有ったらお巡りさんが助けてくれるとでも思っているのでしょうかね・・・。辺り一帯酒の臭いを漂わせながら気持ちよさそうに眠っているのでした。


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『今朝の一写』
初雪の浅草を撮りにいらっしゃったのかな。このお嬢さん、浅草寺の総てをデジカメに収めているのです。考えてみれば、浅草寺は毎日いったい何枚の写真に収まっているのでしょうね。たとえば、「○月○日の浅草寺」とかの名目で全国から写真を募集することだって、浅草寺じゃ可能かも知れませんね。あほまろならすぐに指定日の浅草寺を取り出すことができるのですよ。

影向堂のお庭の池にはたくさんの錦鯉が泳いでいるのです。ここもみなさんの被写体になっているのですよ。

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『今朝の境内』
早朝から観光客が訪れる浅草寺ですが、午前10時前に開くお店は極々限られているのです。こちらの花かんざしの「松阪屋」さんは、普段は8時半頃に開店するのですが、今朝はちょっと早めの開店です。開くと同時に入って来るお客さん、さすがに仲見世は良い商売が出来る場所なのですね。

示現会の奉納提灯が並ぶ宝蔵門前。初雪の今朝はどんよりと曇って暗い朝でした。

暗い時には、あえて暗いままの写真が良いのですが、最近のデジタルカメラでは、シャドー部分を強引に持ち上げて明るく仕上げてしまう機器も多いようですね。その点、あほまろが毎朝持って歩くカメラはマニュアル機なので、明るい時も暗い時もそれなりに雰囲気を表現してくれるのです。

平和地蔵尊にも細雪が舞っているのですけど、写真には写りませんでした。

元気なワンちゃん。モモちゃんが気になってこっちを見ながら歩いてますね。ご主人が持っているカバンにもワンちゃんが。

春の桜祭を盛り上げるために、境内では造花の桜が咲いてますよ。

自転車に乗っても携帯電話は離せない。自転車が無くても携帯電話は離せない。電車の中では携帯電話は話せない。

初雪の朝、寒そうに佇む三地蔵さま。今日も一日良い日でありますように。
初雪の朝の浅草神社です。

雪にもめげず、着実に開花の準備を進めるソメイヨシノ。

これで気温が上がると一気に開いてくれるのですけどね。

もういくつ寝ると・・・、鬼が笑うかな。
早く来い来い、お花見が。

昨日、新門の連中によって「桜まつり」の幟が取り付けられました。

偶然通りかかったので、記念写真を一枚。“カメラ目線で良いですか”、さすがに礼二郎君は、撮られ慣れていらっしゃる。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
昨日、かつての浅草国際劇場の演出家中原薫さんを「しのぶ会」が跡地に立つ浅草ビューホテルで開催されました。

会場には中原さん直筆の原稿や、仲間たちとの写真が並び来場者の涙を誘っていました。

中原さんが育てた元SKDのOGたちが、団歌「さくら咲く国」で中原さんを送ったのです。

春日宏美さんを中心にメンバーだったみなさん。

こちらは千羽ちどりと元団員たち。中原さんは、SKDが解散し、活動の拠点を失った団員たちの行く末を案じ、それぞれ独立のお手伝いをしていたのです。

中原さんによって見出された竜小太郎さんもお別れの挨拶に訪れてくれました。

参加された方への形見として、中原さんがコレクションをしていた蕎麦猪口が配られました。実は、中原さんは大の骨董好きでもあり中には古伊万里や古唐津など、とんでも無いもまで含まれていたのです。

江戸の売り声でお馴染みの宮田章司さん、古伊万里の器を選んでご満悦。右隣は浅香光代さんの旦那さん世志凡太さん。左は喫茶アロマのマスターです。

最後に、中原さんの息子さんを中心に、ご兄弟で中原さんと記念写真でお別れしてきました。
浅草と浅草で育った芸能をこよなく愛した中原さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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