『今朝の浅草』
晴天が続きますね。今朝は気温は低めですがモモちゃんの尻尾が上がったままなので、気分は爽やかな散歩でした。節分の豆撒きが終わった浅草寺境内では、舞台と奉納提灯の撤去作業が行われています。次のイベントは8日の針供養、それが終わると来月の示現会までは静かな佇まいになってしまうのです。
梅は咲いたか桜はまだかいな。毎日、浅草神社の桜の蕾を触って確かめているのですけど、もうちょっとですね。しかし見た目にはちょっとづつ大きくなっているようです。桜はまだ蕾とバカにしていると、ある日一斉に開いてしまう特徴を持っているのです。観察も入念に行わなければいけないでしょうね。
写真は淡島堂でどんどん開花していく白梅です。開花に伴って淡島様の境内には甘い梅の香りが漂っています。“この臭いはいったい何?”、モモちゃんも上を見上げてクンクンやってましたよ。きっと、美味しい臭いを感じているのでしょうね。

梅の名所で有名な茨城県水戸市の「偕楽園」には、「梅春薫(うめはるか)」という降水が有名です。説明書きには徳川家伝々とは書かれていますが、根拠は記載されておりません。ただ、「偕楽園」は徳川時代から梅で有名だったので、その臭いは将軍様も嗅いでいたことでしょう。
梅の臭いを嗅ぎながら、この時期の水戸に行ってみたいな・・・、なんて考えてしまいましたよ。でも、わざわざ水戸まで行かなくても東京の浅草でも梅の臭いは嗅げるじゃないですか。この時期は浅草に居ながら、「偕楽園」に居る妄想だってできるんですよ。どんどん春めいてくる浅草からの便りでした。

昨日、仲見世のお隣の浅草東町会の青年部が主催する「春の餅つき」が行われました。町内に住む子ども達に餅つきの楽しみを与えてあげようとの企画なのです。餅つきといってもほとんど機械で撞き上がったお餅を臼に入れて雰囲気を楽しむ程度、雰囲気は良いのですが、みなさん狙いが定まらずに臼の縁を叩いてしまうのでお餅の中は木屑だらけ、それもまた一興でしょう。子供よりも大人たちが楽しんでいた「春の餅つき」の様子、「今日の余談」でご覧ください。
最近小説を読んでますか。あほまろはこの数年、すべてパソコン画面で読んでいます。それも総て無料で読めるインターネット図書館「青空文庫」が主流です。この「青空文庫」がスタートしたのは1997年、始めは誰もが知る有名小説家だけで作品数も少なかったのですが、作品をコンピューターに入力したり、校正したりするのがボランティアで支えられていることもあって、それぞれが自分の興味の有る小説家をどんどん追加していき、現在では約6000点がアップされているのです。
しかし、すべての小説は死後50年を過ぎて著作保護期間が切れたいわゆる古典だけに限られているのです。市販の古典小説は読みやすく現代語表現に訳したものは有るのですが、翻訳も翻訳者の著作権があるため、例え古い表現で読みにくい文章であっても原作のままで公開するのを立て前としているインターネット図書館なのです。
現在、「青空文庫」に存続の危機が訪れているのです。アメリカ政府は知的財産権の保護強化のため、保護期間を死後70年に延長するよう日本に求めてきたのです。この規定がさかのぼって適用されると、「青空文庫」の約半数が公開できなくなってしまうのです。ボランティアを中心に先月から保護期間の延長反対署名を募っているところです。これからも古典を無料で提供してくれる「青空文庫」の存続にご協力ください。
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『今朝の雷門』
梅干し・梅ゼリー・梅エキス・梅ジャム、何故か梅の味をした食品はかつての駄菓子屋に並んでいましたね。梅の香りが懐かしく思えるのは、きっとそんなイメージからなのでしょう。
雷門前で写真を撮っていると、目の前を「梅園」の紙袋を持った方が通っていきました。このお店の名前の由来は、江戸示談末期に浅草寺の別院(梅園院)で創業したことが始まりだったそうです。当時は仲見世一帯にもたくさんの梅の木が並び、春になると梅の香り嗅ぎながら梅園でぜんざいを食べる。そんな風流な時代は永井荷風さんが小説に残してましたね。


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『今朝の一写』
境内の奉納提灯が撤去されています。まずは電気屋さんによって中に仕込まれた電球が外され、その後で提灯がとられていくのです。

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『今朝の境内』
良いお天気の平日だというのに、通勤客をほとんど見かけない静かな境内でした。

節分の豆撒き舞台も今日で取り壊されるのです。

すっかり見慣れてしまった宝蔵門の覆い、この覆いがとられた時はきっと違和感があるんでしょうね。

これから公衆便所の撤去作業が行われるのか、新門の連中が集まってました。右の白いところが仮設トイレです。
橋本薬師堂です。修復されたばっかりなので、色が鮮やかですね。
浅草神社です。

今日も一日良い日でありますように。本堂前を通う子ども達、観音様に手を合わせ一礼して行くのです。可愛いですね。
いつもの浅草神社前で撮影をしようとした時に自転車通過、ついついシャッターを切ってきますのは癖なんでしょうかね。

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浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
昨日、正午から浅草東町会の青年部が主催した「春の餅つき」が行われました。年末にお隣の仲見世町会が行った時と同様、経験者が少なく手際の悪いこと。餅を撞いているというより、最初は餅を汚しているって感じでしたよ(笑)。
季節外れの餅つきですけど、これから毎年、節分に近い祝日を選んで続けていくそうです。

やっぱり子ども達は可愛いですね。みなさん格好は一人前でしたよ。

おお、親子合作。餅つきの写真はスローシャッターが雰囲気ですね。

出来上がったお餅はお雑煮にして振る舞ったのです。あほまろも一杯頂きました。

美味しいでしょ。あんな誰?って顔されてしまったよ。

突き立てのお餅なんて滅多に食べられませんよ。彼女にも睨まれたりして。

はいア〜ン。大きくなったっていうのに、お母さんに食べさせてもらうなんて赤ちゃんみたいだな・・・。

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