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あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年10月22日 (日) 旧暦9月1日先負

- 時代祭の日 -

日記


『今朝の浅草』
 浅草の雷門通りは、来月3日に開催される「東京時代まつり」の飾りが並んでいます。東京は太田道灌の江戸城構築からおよそ548年、徳川家康の江戸入府以来418年の歴史があります。ここ浅草はそれより古く西暦628年に隅田川から出現した観音様がこの地に祀られたという記録からすると1378年、東京の歴史と文化の原点は浅草からとも言えるのではないでしょうか。

 東京は古くから栄えている日本一の街、なんて思うのは東京に済む者の考え、井の中の蛙ってとこなのでしょう。日本は東京が出来るもっともっと前から存在していたってことを再認識させられるのが、京都平安神宮の例祭「時代祭」なのです。祭が行われる今日、10月22日は、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日。
祭の特色は、神幸祭、行在所祭、還幸祭の神儀のほか時代風俗行列。明治維新から延暦時代へさかのぼって、順次風俗、文物の変遷を18列、2000人によって再現されるのです。
 平安遷都1100年を記念して明治28(1895)年から開催されているということは、今年でちょうど111回目となるのですね。ちなみに浅草の「東京時代まつり」は、平成元(1989)年から始まったので今年で18回目。こんなところにも京都の歴史の深さを感じざるを得ないのですね。

 とはいえ「東京時代まつり」の規模だって京都に負けず劣らず。浅草寺創始から平安鎌倉期、徳川家康江戸入府、幕末・文明開化そして現代までの一大歴史絵巻を総勢1600名の大行列で表現するのですよ。
 今朝、観音裏広場を見るとすでに時代まつりの大道具が運び込まれていました。毎年繰り返し使用されているこれらの大道具、かなり傷んできましたが、それなりに時代色が付いてきたようにも感じるのです。あほまろとモモちゃんが真剣に大道具を見ていると、後ろから知り合いが声をかけてきました。“僕ね、時代まつりで、この上に乗ってお芝居をしたんですよ”、行列の華として浅草小学校の生徒によって演じられる猿若三座の江戸歌舞伎、それを演じた時は子供でも、今は立派な大人になってしまったんですね。こんな身近にも時代を感じてしまいますね(笑)。

 秋も深まると「菊」の名を冠にしたイベントが多くなります。今日は競馬の「菊花賞」、このような重賞レースになると場外馬券場には、いつもより早めにギャンブラーたちが集まってくるのです。みなさん情報交換が目的なのでしょう。誰それ構わず、どの馬が良いのか、どの馬に賭けるのかを問いただしているのです。競馬を知らないあほまろにも声がかかります。“ディープインパクトじゃないの”、怪訝な顔して去っていきました。

 宇宙航空研究開発機構も今度打ち上げる技術試験衛星に「菊8号」と命名しましたね。この衛星は地上からの弱い電波でもキャッチし、携帯電話で直接衛星通信ができるようなシステムの実験をするそうですよ。

 「秋のきく おのずからなる 華は見で うるさく人の 作りなすかな」(橘曙覧・たちばなのあけみ)
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『今朝の雷門』
 菊正宗・菊姫・菊乃井は日本酒の名前ですね。この時期、風流な方は日本酒に菊の花を浮かべて楽んでいるのでしょうね。今朝、雷門前の路上に大量の菊が捨てられています。束で捨てられたものが、車の勢いで飛び散り舗道上まで黄色い花びらを散らしていましたよ。それを見ながら日本酒を連想してしまうあほまろ、普通の精神じゃ無いのでしょうかね・・・。
    
   
  
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『今朝の一写』
 “浅草で和服を着て歩いても違和感が無いのですが、地元を歩くとみんなが見ているようで恥ずかしいんですよ”。デジタル・ポンチに和服を着ていらっしゃる作家さんが言ってました。確かに、普通に和服姿の方を見かけるし、鳶頭連中は半纏姿、職人さんは作務衣、夕方になると繁華街には振り袖さんも歩いている。浅草は、いつ、どこ、だれが和服を着ようと誰も意識をしない街なのでしょうね。
  
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『今朝の境内』
 今朝からまた境内に屋台が並びました。
   
 まだ誰も採っていない木の植えの銀杏の実です。木の下にもたくさん実が落ちていますよ。4〜50個も有るでしょうか、持って帰っても処理が大変そうなので、一箇所に集めておいてあげたのです。このままにしておくと最後は総て落ちてしまうのでしょうね。焼いたら美味しいのに。もったいないですね・・・。
    
 「菊花展」の懸崖です。まだ蕾ができたばかりのようですね。
   
 こちらは田原小学校の生徒たちが育てた菊です。
   
 展示場の天井からぶら下がっている金竜の模型に使われているウロコには、このようなメッセージが書かれているのですよ。
   
 “おはよう!”、お出かけですか?
   
 浅草神社では七五三のお祝いを行っています。でも、まだちょっと早いようですね。
   
 おや、今朝も土橋さんがやってきましたよ。何もしないより、こんなことでもやっていると気分が紛れるんだよ。街頭で絵を描くのが土橋さんの健康の秘訣なのでしょうね。
   
 先日描いていた上村松園の模写、「売約済」の札が貼られていますね。良かった良かった。
   

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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。

『今朝の余談』
 テプコ浅草館で開催されている「第一回デジタル・ポンチ」も、いよいよ今日が最終日です。
最終日は搬出撤去で忙しいので、昨夜は、一日早い打ち上げです。出品者とその関係者およそ50名、今回の打ち上げのために宴会場を探していると、なんとテプコのすぐお隣の「豚八」さんに浅草で一番大きな宴会場が有ったのです。「灯台下暗し」でしたね。
   

 トンカツと洋食屋なので、宴会料理にもカツサンドが出てきます。柳生先生もご満悦。
   
 宴会を盛り上げるのはやっぱり大抽選会ですね。今回の出品されたみなさんからたくさんの商品(闇なべのような)が提供されました。
   

 漫画家の倉田よしみ先生に「味いちもんめ」の色紙を貰って喜ぶイラストレータの神谷さんです。抽選会では、徳田ジザベさんが獲得されました。
    
 ジャジャジャ〜〜ン!!抽選会の最後の景品を獲得した駄場寛先生、その内容は・・・?
   
 なんと、先週のイベントでちばてつや先生がホワイトボードにお描きになった「矢吹ジョー」の絵を消す権利を獲得したのです。もったいないけど、テプコにお返ししまければいけないので・・・。
   


今朝の写真
Panasonic DMC-L1 LEICA D VARIO-ELMARIT F2.8-3.5 14-50mm
OLYMPUS ZUIKO Digital 7-14mm F4 / 50-200mm F2.8-3.5
撮影枚数43枚

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