あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年5月10日 (水) 旧暦4月13日仏滅

- 祭が始まる前に -

日記


『今朝の浅草』
 このところ毎朝の散歩が終わると雨が降り止むのです。今、写真の整理を終え窓外を見ると日が差しているじゃないですか。何とタイミングが悪いのでしょうね。とはいえ、晴れるまで待っていたんじゃ、この日記を書き換える時間が無くなってしまうので、仕方がないのでしょうね。
 モモちゃんのリードが新しくなって、雨の日の撮影がとっても便利になったのです。今までは、リードと傘を支えながらカメラを構えると二本の腕で三つの作業をしなければいけなかったのですが、新しいリードはどこかに括り付けられるようにフックが付いているのです。それを利用してあほまろのベルトに結んでいるのです。
 あれは確か3月の雨の日、伝法院のお庭の撮影に夢中になり、気付くとモモちゃんが居ないのです。大きな声でモモちゃんを呼びながら捜し回りましたよ。モモちゃんはすでに本堂前まで行ってあほまろを待っていたのです。それ以来、撮影中でも手から外れないようにがっちり手首に巻いて撮影していたのですが、肝心のシャッターチャンスに限ってモモちゃんが引っ張ってしまいブレブレ写真になってしまうことも屡々でした。
 今は大丈夫。腰のベルトなので、モモちゃんが少々動いても撮影には全く支障がありませんし、傘も差せるのです。こんな便利なリード、もっと早く知っていれば良かったですね。新しく仲間に加わったナナちゃんのリードもお揃いで買ってあるのですよ。白クマのようなナナちゃん、早く散歩をさせたいですね。

 三社祭まであと10日と迫りましたが、ここまで来ると周囲の方々からお祭りの話題が消えてしまうのです。今までは、青年部の連中とすれ違うだけでも祭の話題にでしたが、今朝出逢ったみなさんは、長雨は嫌だね、急に冷え込んだみたいだね・・・、あえて避けているかのように、祭の話題は一切出て来ないのです。これまで、連日打ち合わせなどで祭の話題ばっかし、既に祭の興奮がピークを越えてしまったのでしょうね。後は、じ〜っと本番の到来を待っている。そんな不気味な静けさを感じてしまうのです。
 
 お祭りが近付くに連れて脳裏を過ぎるのが、終わった時のむなしさです。始まってしまえば終わりを待つだけ。そんな不安感で祭を話題にしたくない気持ちになってしまうのかもしれません。特に、祭を仕切る町内の青年部のみなさんはね。
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『今朝の雷門』
 「雨の○○○」ってご当地ソングは多いですね。あほまろが好きなのは欧陽菲菲の「雨の御堂筋」。♪こぬか雨降る御堂筋、チャチャンチャチャンチャ。だったな・・・。
 その頃の歌に出てくる地名や観光地は、大阪万博終了後の旅客確保対策として、国鉄が個人旅行拡大キャンペーンとして開始した「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンの一貫だったのでしょう。
 永六輔さんが一人で日本全国を旅をするテレビ番組「遠くへ行きたい」なんてのも懐かしいですね。確か主題曲がゼリーフジオさんだったかな。これがきっかけとなって、全国各地のご当地ソングが話題になりましたが、肝心の東京は全く登場していないのです。先日、浅草の芸能史を調べて気付いたのは、浅草を中心に活躍する芸能団体が、国鉄に「ディスカバー・ジャパン」のキャンペーン候補地として浅草を申請したそうですが、浅草には国鉄が通っていないことを理由に断られたそうです。
 キャンペーン地として選ばれたのは、各地の小京都と呼ばれるところや、妻籠宿や馬籠宿などの静かな宿場街でした。どれも当時のあほまろが初めて聞く地名だったように記憶しております。

 その頃、浅草でバイトをしていたあほまろが知ることといえば、浅草のご当地ソングを復活させよう。関敬六劇団を結成したばかりで気合いが入っていた関敬六さんが復活させた「浅草の歌」でした。オリジナルは、藤山一郎さんが歌っていたのですが、「浅草の歌」の発売イベントでの関さんの言葉を今も覚えてます。“元々は藤山一郎さんの歌ですが、あの方はの声は山手の声。浅草の声で歌わなくっちゃ流行らないよこの歌は”、でしたね。
 ♪かたい約束 かわして通る 田原町から雷門 ああ浅草の こぬか雨・・・。雨の雷門を見ていると、このフレーズを、ついつい口ずさんでしまうのです。

 浅草のご当地ソングを更にもう一度。浅草を中心に活躍されている祭五郎さんが、今年の三社祭に「浅草の唄」をリリースします。今度は、浅草の声の他にバックで祭野郎がセイヤセイヤのかけ声と拍子木も入っているのですよ。インディズですが、ヒットしてくれると良いですね。
   
   
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『今朝の一写』
 浅草神社の境内で、どこからか訛りの強い東北弁で騒ぐ声が響いています。声の方向を見ると、神社の隣のホテルのベランダで、修学旅行の生徒たちが騒いでいるのです。上の部屋の男たちが、真下の女性をからかっています。中学生のようにですね。こんな光景、みなさんの修学旅行でも経験あるでしょう。何か、とっても懐かしい雰囲気を感じさせてもらいました。
  
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『今朝の境内』
   
 先週から浅草寺境内に自転車やバイクの乗り入れを禁止する看板が並びました。降りて押しても通過は出来ないようです。この看板、連休中は一個だけでしたが、どんどん数を増やし、車止めまで出されるようになりました。
   
 急に禁止されてしまっても、毎朝自転車でお参りに通って来る人にとっては自転車は止められないのでしょう。見ていると、いつも通りどんどん自転車でやって来るのです。
   
 禁止されているのは、本堂の前だけでは無いのですが・・・。
   
 仲見世通りは絶対禁止区域に指定されているって聞いてますけど、みなさん平気で走ってますね。
   
 そんなのどうでも良いことかな。気分を変えて弁天山の梅の実でも見て気を休めましょうね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 なんとなく花屋敷。この回転塔、昭和32年に世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打上げ人気にあやかって、人工衛星塔として子ども達の人気だったのです。当時の写真を見るとまるで宇宙船のような格好のゴンドラでしたよ。現在のゴンドラは、メルヘン調ですね。
   
 明治時代の「花やしき」は、動物園としても有名でした。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM EFS10-22 F3.5-4.5 / EFS17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数76枚