あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月11日 (火) 旧暦3月14日仏滅

- 恨みの神輿 -

日記


『今朝の浅草』
 街全体に霞がかかったような朝になりました。昨夜の雨が溜まった地上を急に高まった朝の気温が影響しているのでしょうか。空はどんよりと曇っているのですが、外気温はかなり高め、モモちゃんとの散歩にはちょうど良い陽気でした。
 散歩の途中で出逢う犬たちのほとんどが、必ずといって良いほどモモちゃんに近付いてくるのです。特に、毎朝伝法院通りですれ違うブルドッグはモモちゃんが大好きなのです。それもそのはずまだ3ヶ月の子供なので、モモちゃんを母親のように慕っているようです。それを知ってかモモちゃん、何をされても怒ることなく優しく顔を舐めてあげるのですよ。モモちゃんは14才と老犬ですが、母性本能は残っているのですね。そんな光景を見ていると、モモちゃんにも子供を産んでもらいたかったね。

 三社祭が近づくと、街の話題はお祭り一色になってきます。毎朝散歩で通っている公園通りでは、このところ毎朝お祭り囃子の笛の音が聞こえてきます。どこか近所で本場に向けての練習をしているのでしょう。仲見世会館のショーウインドウには、年中御神輿を展示しています。中に入ると実際に触れることも出来るのです。今朝は、韓国の団体客から、この御神輿の前で記念写真を撮ってくれと頼まれました。しかし、ガラスの反射が悪く御神輿が良く写らないのです。そんな時、あほまろがいつも持って歩いている偏光フィルタが役立つったわけです。小型のデジカメでも、レンズの前に被せるだけでガラスの反射が見事の消え、まるでガラスが無くなったかのように中の御神輿が浮き出ていましたよ。
 韓国にも同じような形の神様が有るようです。道祖神のような「天下大将軍」「地下女将軍」の神を祝う時に出されるそうです。通訳の方が、“日本のように神様を町中振り回すような無礼なことはしませんよ、韓国は日本と違って、礼儀を重んじる国ですから・・・、(等々延々日本批判)”、おやおや、せっかく工夫して写真を撮ってあげたっていうのに、またまた日本批判ですか。この感情、やっぱし恨み四千年なのでしょうね。どうせ日本人は、喉もと過ぎれば熱さを忘れる国民なのですよ。朝っぱらから嫌なヤツラに出逢ってしまった・・・。
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『今朝の雷門』
 今朝の散歩がちょっと遅くなってしまったのですが、雷門前は普段より訪れる人は少ないようです。あほまろは毎朝、必ずといって良いほど、この前で記念写真を撮っている方が撮り終わるまで待っているのですけど、今朝はすんなりと撮ることができました。
   
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『今朝の一写』
 戦渦に絶えて生き続けている
境内の古木にも新芽が出てきました。この角度から見ても焼け跡が生々しいですね。かつては五重塔の真ん前に立っていた大木で、広重の絵にも描かれているのです。戦前までは都の天然記念物だったのですが、戦後はその指定を取り消されてしまったのです。でもね、こんなに頑張っている姿こそが、本当の意味での天然記念物じゃないのでしょうか?
  
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『今朝の境内』
 あほまろが境内で一番好きな場所の、いつもの光景です。桜の花のほとんどが無くなってしまいましたが、全体的に庭の緑が濃くなってきたようですね。
   
 境内で、ここの桜だけがまだ残っています。周りに大きな建物の無い日当たりの良い場所なのですが、不思議ですね。
   
 浅草神社の「定点観測」の桜ですが、特に講釈を述べる変化は無いですね。
   
 まだ、花びらが完全に残っている花もありますよ。
   
 銀杏の葉がどんどん大きくなってきました。この大木も戦渦の影響をもろに受け、根本が真っ黒に焼け焦げたままでも頑張っているのですよ。
   
 新しいカメラのピクチャーモードの試験で、モノクロで撮影してみました。いつもの風景から色情報を抜いただけで雰囲気が大きく変わってしまいますね。
   
 色を取り去ることで、レトロ感が出てくるようです。とはいえ、この場所は色が有ってもレトロな路地なのですよ。
   
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 今日は、「度量衡記念日」です。1921年(大正10年)に、改正度量衡法が公布され、法律でメートル法を使うことが定められたのを記念して設けられた日です。最近では、尺貫法で数えるものが少なくなってしまいましたが、古来から伝わる服装やそれにまつわる小物類に使われています。また、建物の間口や畳の寸法などにも健在ですね。
 先日、和装用品屋さんの店先で、足袋値札にセンチと文数を併記しているのを見付け、懐かしく思い出しました。あほまろの子供の頃、靴の寸法は、11文とか12文とかみんな文数でいってました。それがいつ頃からセンチに変わってしまったのでしょうね。
 この文数というのは、実は尺貫法じゃ無いのです。江戸時代の一文銭の直径を単位としたものなのです。一文銭が何枚並ぶかで大きさを表した、世界でも類の無い不思議な単位なのです。いつも身近に有るもので寸法を測ることを考えついた足袋屋さんって頭の良い人だったのでしょうね。

 足袋の話で思い出した懐かしの足袋のホーロー看板を並べてみました。力王足袋は農作業用の地下足袋ですね。これは現在も同名で販売されています。しかし、寸法はセンチに変わっていました。
   
 「ビタルークス」じゃ無いですよ。「スクールタビ」なのです。保温耐久無比なんて表記、レトロブームの現在の商品に付けても似合いそうですね。
   
 おなじみ「福助足袋」。この会社は数年前に会社更生法で立ち直った会社ですが、このホーロー看板だけはマニア垂涎の的なのです。とある本によると、これを持っていなければホーロー看板収集家とはいえないそうですよ。上に書かれた文字は左から「名実共に日本一」です。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5/10-22 F3.5-4.5
撮影枚数64枚