あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年4月10日 (月) 旧暦3月13日先負

- 新しいカメラ -

日記


『今朝の浅草』
 今にも雨が降り出しそうな朝になりました。天気予報を見ると、午後から降り出すそうなので、散歩の時間はなんとか大丈夫です。早めに終えなくっちゃ。そんなあほまろの気持ちを知ってか、モモちゃんも気持ち早足になっているのです。毎朝の散歩を長年続けていると、あほあろとモモちゃんの気持ち、ちゃんと通じ合っているのでしょうね。急ぎながらも時々振り返ってはあほまろの顔を見上げ、“もっと急ぐ?”、そんな問いかけをしているかのような態度も。そんな表情が可愛いのです。
 14才のモモちゃん、まだまだ元気なのですが、いつも境内でお会いしていた同じ年の柴犬、梅の頃から見かけなくなったので心配をしていたのですが、昨日お亡くなりになったそうです。死因は老衰。つい先月まで元気に歩いていたのですけどね・・・。この数週間、寝たきりで動こうともせず、朝、ご主人が気付いたら優しい顔で天に召されていたそうです。“苦しまなく去っていったのが何よりの幸いだった”。ご主人は、涙ながらに語っていました。ご冥福をお祈り申し上げます。

 春本番、浅草寺境内では、つい数日前までは桜のピンクで覆われていたお庭ですが、どんどん緑の新芽が濃くなり雰囲気が一変してしまったかのようです。この時期、写真でもお解りのように、これから緑の間に初夏の花が咲き始めるまでは、一時的に緑一色になってしまうのです。
 正に「新緑」の表現がぴったりのこの時期、そろそろあちこちからお祭りの話題が飛び込んできました。昨日は、羽村市の春まつりで、御神輿が玉川上水取入口から多摩川を渡る姿が報じられていました。また、大島桜で有名な佃島の住吉神社でも、龍神社の例大祭が行われたそうです。龍神社は1822(文政五)年に佃島に奉祀され、江戸時代の名所図絵などでもお馴染みです。地元では「弁天様」として親しまれているそうです。
 あと一月ちょっとになってしまった「三社祭」、この時期になると、各町会の青年部の連中も浮き足だってくるのです。今年の三社祭、あほまろは我が町会を離れて他の地区の様子も撮影するつもりでおります。今年は荒れることで有名な西部地区を中心に撮ってみましょうかね。

 「カメラの話」

 昨日、新しいカメラを購入してしましました。今まで使っていたEOS-KissDNの性能が悪い訳では無いのですが、Jpegで撮影すると、ハイライトが強調されてしまう傾向が嫌いだったのと、カメラが小さくて軽すぎるので、手振れを防ぐために感度を上げて撮らなくてはいけなかったのです。とはいえ、毎朝仕事で使っているばかでかいEOS-1DsMK2を持って歩く訳にもいかず、最近発売されたばかりのEOS-30Dを使ってみることにしたのです。
 本当は、35ミリ・フルサイズ
EOS-5Dが欲しかったのですけど、散歩用に、APSデジタルサイズの特殊なレンズを2本揃えてしまったこともあり、EOS-30Dにせざるを得なかったったのです。
 昨日は、助手の古麻呂を従え、まだ桜が残る上野公園にて様々な条件のテスト撮影。帰ってさっそく現像をしてみようとフォトショップを開いたのですが、な、なんと非対応。新しいカメラなのでまだ対応していないのです。当然プラグインが有るはず、ネット内をあちこち捜し回ったのですけど、見付かりませんでした。暫くはJpegだけで保存しておかなければいけないようです。
------○------
『今朝の雷門』
 EOS-30Dから新しくなった、赤外カットローパスフィルターの採用で、偽色や色モアレが低減たため、いつもの雷門よりスッキリした画像になっていますね。以前のカメラでは、今朝のように曇っている日には、赤外カットフィルターがCMOSセンサー表面の反射によって発生する赤ゴーストをかぶってしまう傾向にあったのです。色再現性は業務用のEOS-1DsMK2よりも良さそうですね。
   
------○------
『今朝の一写』
 EOS-30Dには、「スタンダード」「ポートレート」「風景」「ニュートラル」「忠実設定」「モノクロ」の6種類のプリセットされたピクチャースタイルが搭載されています。その中の「風景」で撮ってみたのですが、奥の五重塔と手前の桜との色の対比、コントラストだけが強調されてしまったような奇妙な仕上がりになってしまいました。やはり、写真のアジまでコンピュータで処理することは不可能なのでしょうね。次はモノクロモードにも挑戦してみましょう。
  
------○------

『今朝の境内』
 すっかり花が落ちてしまった伝法院の桜です。こんな侘びしい光景も春の雰囲気ですね。
   
 影向堂の横に安置された阿弥陀如来像。この像は、元禄6年(1793)、浅草田原町理性院宗海建立の「千日供養仏」です。もとは田原町の寺院に安置されていたようですが、いつの時代に浅草寺境内に移動されたのかは解りません。
   
 平和地蔵尊の石の上で寝ている猫。この猫はいつもこの辺の石の上が好きなようで、先日は母子地蔵の台座の上でも寝ていましたよ。境内ではかなり年輩の猫のようです。
   
 いつもの風景。新しいカメラで撮ると、いつもより全体がシャープに写ってますね。これも、赤外カットローパスフィルターの効果なのでしょう。
   
 浅草神社の「定点観測」の桜です。どんどん葉が大きくなってしまい、桜と注釈を付けないと何の木なのか解らなくなっていくようです。
   
 同じ木には、まだこんなに残っていますよ。浅草神社の境内は、西日があまりあたらないので他よりも長持ちしているようです。
   
 鎮護堂の信楽焼のお狸さん。「福たぬき」として親しまれています。特に受験生には御利益があるようですよ。
 「たぬき」といえば、天かすを入れたお蕎麦かうどんですね。でも、大阪では、油揚げを乗せた蕎麦を「たぬき」って呼ぶのです。そして、油揚げを乗せたうどんを「きつね」で、「たぬきうどん」という名称は存在しません。「きつね」は蕎麦だけで、「たぬき」はうどんだけってのが常識。以前、大阪の蕎麦屋さんでわざとメニューにない「たぬきうどん」を注文してみると、店員が混乱しておりました(笑)。
   
 ご存じですか、2月から3月初めにかけて毎朝掲載していた紅白の梅、「思いのまま」の木です。すっかり葉が出来てしまい、梅の雰囲気は無くなってしまいましたね。枝に結ばれた御神籤だけが、当時の面影を残しているだけです。
   
------○------
 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 カメラのテストで、過去に撮っていた風景と同じところを狙ってみました。
   
 6月まで改装工事を行っている「浅草公会堂」です。これを機会に公会堂の名称も他の街のように改名したらいかがでしょう。スターの広場が有名なので、「浅草スタープラザ」とか、
「浅草スターシアター」なんてね。確か、「中野サンプラザ」だって、元は中野公会堂だったかな。
   
 昨夜の雷門です。新しいカメラのノイズ試験撮影の一枚。ISO感度1600にて撮影してみましたが、暗部のノイズは目立ちませんでした。これは使えるね。
   


今朝の写真
CANON EOS-30D,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5/10-22 F3.5-4.5
撮影枚数64枚