あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月23日 (木) 旧暦2月24日先勝

- 隣の芝生 -

日記


『今朝の浅草』
 “雨が上がったってテレビで言ってたよ”、女房の言葉を信じて傘を持たずにモモちゃんと散歩に出かけたのでした。昨夜からの雨はかなりの量だったのでしょう。まだ車道は鏡のような水溜まり、その中を猛スピードで通り過ぎる車はまるで散水車のように辺りに水をまき散らしています。そんな様子をモモちゃんは怖がっていつもは車道側が定位置なのに、今朝は建物側を歩くのです。その状態は困るんだよね、いつものリードがあほまろの身体に巻き付いてしまうので、カメラのシャッターが押しにくいんだよ。おかげで水溜まりの様子を写した写真はみんなブレブレ。勢いよく水を飛ばしながら走って来るタクシーを撮ろうとした瞬間にモモちゃんが怖がって逃げ回るものですから。
 雷門を抜け、仲見世を歩いている途中でやっぱり降られてしまいました。なんだよ、上がったって言ってたなんて嘘じゃないか・・・。ここまで来たら戻る訳にもいかないし、とりあえずカメラが濡れないようにとコートの中に隠したのですが、そんな時に限って良い被写体が目に付いたりして。でも、出すのは面倒だし・・・。雨の散歩って嫌ですね。
 桜の開花宣言が出された途端に気温が低くなり、さあ咲こうと張り切っていたソメイヨシノも小休止のようです。
 写真は毎朝、定点観測している浅草寺周辺のソメイヨシノですが、写真で載せているのは浅草神社の一箇所だけ。実は、境内で標準木に選んだソメイヨシノの枝は3箇所有るのです。その中で、たぶんこれが一番早く咲くであろうと思ったのを選んで、毎日ご覧いただいているのですが、これが大外れ。他の4箇所はすでに花が開いてしまったのです。こんなのを「隣の芝生」って表現するのでしょうね。残念ですが、定点観測なんて大げさなタイトルを付けてしまった以上、気移りするわけにもいかないので、この枝が咲いて散るまで根気よく追いかけてみますよ。
 鎮護堂から見える伝法院のお庭のシダレザクラが奇麗に咲いているようです。近付いてみたいのですが、ここは浅草寺の治外法権の場所。このように、柵越しに楽しむしかできないのです。この時期、誰もが一度は入ってみたいと思っているのでしょうね・・・。お庭の隅では、工事関係者が余った材料を片付けています。あんな側から桜を鑑賞できるなんて羨ましいですね。この時期だけでも、工事関係者に成りたい気分。でも、もし工事関係者になれたとしても、工事そっちのけで写真を撮りまくっているのかも、即刻クビでしょうね。ああ羨ましい「隣の芝生」
 そう、時々伝法院のお庭を見るために訪れる鎮護堂にも、昨年まで、モモちゃんと同じ年の、それもモモちゃんとそっくりな柴犬が居ました。三年前の花火大会の時に音に驚いて逃げだしてしまい、野犬として世田谷の一時保管所に預けられていたのを住職が見付けて連れ帰ったのでしたが、その時のショックで目が見えなくなってしまったのです。それでも、暫くは境内で遊んでいたのですが、目が見えないストレスで食欲も無く、どんどん痩せこけていったのです。最後は、部屋の中で寝たきりになってしまい、昨年の夏にとうとう他界してしまったのでした。住職はモモちゃんを見るたびに愛犬を思い出すそうです。こんな思いも「隣の芝生」っていうんでしょうかね・・・。
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『今朝の雷門』
 毎朝、同じ状況を撮ってつまらなくなってしまったころ、こんな変化が有ると喜んでしまいますよね。「桜まつり」の幟が並びました。この幟に気付いたのは、昨日の午前中でしたが、朝はまだ立っていなかったのです。ちょっと嬉しくなって、今朝のアングルは幟を中心にしてみました。この幟は4月の20日ころまで掲げられていますが、年によって外される時期は違っているようです。
 過去の詳細をご覧になりたい方は、トップメニューの「雷門」項目でご覧ください。現在、一昨年までの5年間の写真を紹介しております。
   
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『今朝の一写』
 雨の境内、ハトが地面をつついています。自然ならこんな日は地中からミミズが出てくるのを待ちかまえるのでしょうけど、ここじゃミミズなんて居ないでしょうね。無理を承知で、あっちこっち歩き回って捜しているのでしょうか。これって、野性の本能なのでしょうね、きっと。
  
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『今朝の境内』
 この辺で雨に降られてしまいました。お地蔵さんのお参りで帽子を脱ぐと、頭に雨を感じたのです。とっても敏感になってしまった生頭で・・・。
   

 お彼岸が過ぎてお参りの人も少なくなってしまいましたね。
   
 二天門の横に見える建物は日本堤消防署です。明日が開所式と書かれていました。この工事、途中で遺跡が発見されたために完成が1年以上も遅れてしまったのです。
   
 伝法院のお庭のソメイヨシノ、遠くからでも色付き始めた様子が解りますね。
   
 毎朝お参りしている、影向堂の内部です。昨年までは正面に「撮影禁止」の大きな看板が掲げられていたのですが、いつのまにか取り外されてしまいました。禁止は解除されたってことで、一枚失敬しましたよ。
   
 六角堂のシダレザクラ、どんどん花を咲かせています。本来はソメイヨシノよりも遅く咲いていたのです。これも、地球温暖化の影響なのでしょうかね・・・。
   
 さて、前項でも書きました「定点観測」のソメイヨシノです。周りの仲間はすでに開花しているっていうのに、まだこんな蕾のままですよ。こうなったら、葉桜になるまで撮ってあげましょう。
   
 雨が滴る蕾も奇麗ですね。昨日は開いていた花も、雨を避けるかのように花びらを閉じていました。
   
 伝法院のお庭のソメイヨシノです。ここは咲き方が他の木よりも早いようです。

   
 伝法院のお庭、角度を変えてもう一枚。白っぽく見えるのはソメイヨシノでしょうね。一度は入ってみたい場所なのです。
   
 雨だって、見方に付けてしまえば楽しいものです。これでも結構激しく降っているってことを見せてあげたかったのですが、勢いまで写すのは難しいですね。
   
 
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 昨日は、今戸神社で「浅草ジンタ」のイメージDVDの撮影が行われました。監督は「誠ちゃん」でお馴染みの楳図かずおさん。妖怪伝「猫目小僧」の主題歌を歌ったことがきっかけで、イメージDVDの話が持ち上がったのです。
   
 メンバー6人が、今戸神社の境内で妖猫の足跡を発見する・・・。内容は出来上がってからのお楽しみ。みなさん、まるで本物の役者のように真剣でしたよ。
   
 お決まりの集合写真。監督の楳図かずおさんも飛び入り参加してくれました。この詳細は、「ん!?浅草」5月号で。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数57枚