あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月22日 (水) 旧暦2月23日赤口

- サクラサク -

日記


『今朝の浅草』
 いよいよ東京の開花が宣言されました。昨日、気象庁の職員が靖国神社の標準木まで出向き、5〜6輪の花が咲いたことを確認し、本庁に携帯電話で開花を知らせた。そんな茶番劇がテレビのニュースで流れていました。本来、標準木というのは悪戯などされないようにその場所を知らせないはずだったような・・・。それとも、たんなるセレモニーなので、テレビ写りの良い木を選んだのでせようかね。見ていてとっても不思議なニュースでした。
 開花宣言を受けて、浅草神社の桜も数輪咲き始めました。こんなに早い開花、東京では平年より10日も早く、今年の桜前線の北上は早そうです。桜は開花から約1週間で見ごろを迎え、10日〜12日で葉桜になってしまいます。この調子では、隅田川の桜の満開は28〜29日頃でしょうね。
 「サクラサク」こんな文章、ご存じですか。桜が開花したことじゃないのです、受験に合格したってことの「電報」「打電」する時に使った言葉なのですが・・・。「電報」、特に「打電」なんて言葉、完全に死語になってしまいました。昔、「電報」がモールス信号で送られていたころの名残なのです。
 「電報」を送る時には、電文の空白・句読点を含めた文字数によって課金されていたのです。おまけに電文はカタカナのみが使用可能であったため、カナのみでなるべく少ない文字数で伝える独特の文体が使用されていたのでした。昭和の時代、一番速くて確実な伝達方法通信手段が電報だったのです。電話ですら各家庭に行き渡っていない時代、多少時間がかかっても確実にその人に電文を渡してくれる電報は人々の生活に欠かせなかったのです。
 あほまろも学生時代、北海道に住む両親に、「ウナカネヨロオネ」なんての何度か打電したことがありましたよ。この意味が理解できるかな・・・。
 今でも電報はありますが、お祝いやお悔やみのセレモニーの時だけに使われるようです。当然、漢字やひら仮名も使え、メロディ電報・メロディボイス電報、同時に物品を配達できることを生かしたフラワー電報・おし花電報・刺しゅう電報・うるし電報・ぬいぐるみ電報などで付加価値をつけて、新しい姿に変身してしまいました。
 あほまろが最後に受け取った電報は、「チチキトクスグカエレ」だったっけ・・・。開花した桜を見ながら、「サクラサク」なんて言葉を思い出してしまうあほまろ、古い人間なのでしょうね・・・。

 「JOAKこちらは東京放送局であります」、今日は放送記念日です。大正14年の今日、東京・芝浦に設けられた東京放送局仮スタジオから日本初のラジオ仮放送が行なわれたことを記念して、NHKが昭和18年に定めた記念日です。ですが、記録によると日本初のラジオ仮放送が始まったのは、大正14年3月1日午前9時40分となっているのです。7月1日からの本放送を前にした仮放送は、「邦楽や歌劇の美しいメロディーが響いていた」とだけ記されているのです。
 「JOAKこちらは東京放送局であります」の名文句が、3月22日午前9時からの「正式の仮放送」ってことなのです。いったい、どんな事情が有ったのかは知れませんが、仮放送とか、仮の仮放送とか、NHK関係の資料にも奇妙な記録が多いようです。
 放送局にはコールサインがあります。東京放送局は「JOAK」、5月10日から仮放送が始まった大阪放送局は「JOBK」です。これは当時の逓信省が放送の認可順番に「JO・・」と、アルファベットを打っていったことににっていたのですが、大阪だけは希望によって与えられたとの逸話が残っています。
 大阪放送局の住所が大阪馬場町角、「ジャパン・オオサカ・バンバチョウ・カド」ということ。この住所も、大阪のNHK放送局が六十余年を経た2001年11月10日、中央区 馬場町南東角から、上町筋を隔てた南西角に生まれ変わりました。旧局舎は大阪城に対面する形で周りには府庁、府警などがあり、出来た当時は大阪で一番ハイカラな建物だったそうです。
 一昨日から二夜にかけて、NHKテレビでは「放送記念日特集」が放送されて。これからの放送の在り方と、インターネットと放送の融合などなど、専門家が意見を述べておりました。特に目新しい発言もアイデアは聞くことはできませんでしたが、東京放送のお偉い方は、「インターネット情報の信頼性は見る者が真偽を判断しなければいけないが、公共放送には嘘は無い、インターネットにその座を奪われることはない・・・」。本当に、公共放送には「嘘」が無いと言い切れるのでしょうかね・・・。「通信と放送の融合」、現実はすでに行われているというのに、お偉い方の頭の中はまだ「サクラサク」なんでしょうね。

 六角堂のシダレザクラも咲きました。今朝は、いつものカーブミラーにもその姿が映っているでしょう。サクラを見上げてモモちゃんも上機嫌でしたよ。弁天山のサトザクラはすっかり葉桜になってしまいました。近づくとみっともない格好になってしまったので、遠くから逆光で、これならまだ見られますよね。
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『今朝の雷門』
 普段の普通の雷門。青空ではあるのですが薄い雲が写真を覆ってしまいました。今朝の境内には、アメリカ人の観光客が目立っていましたが、お互い関係の無い関係のようでしたよ。何故知ったかというと、すぐ隣にアメリカ人が居るのに、ちょっと離れたあほまろにシャッターを押してくれと頼まれたからです。だから何なの・・・。
   
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『今朝の一写』
 浅草神社のソメイヨシノも開花しました。全体を見渡しても、咲いているのはまだ5個くらいでしょうか。これから日増しに賑わってくるのでしょうね。
  
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『今朝の境内』
 相変わらず静かな境内です。左側の小屋は「桜茶屋」、4月まで営業していますよ。
   

 浅草神社に向かって左側が桜の名所です。ここには、5〜6本のソメイヨシノが咲いていますよ。昔の絵葉書を見ると、浅草寺境内中が桜並木のようだったのですけどね。
   
   
 浅草神社の「定点観測」のソメイヨシノです。この芽の開花はもうちょっとかな。
   
 こちらは「影向堂」のお庭。こっちの方の咲き方が早いような・・・。
   
 「六角堂」前のシダレザクラです。花やしき通りのアーチの下に、いつものカーブミラーがご覧になれますよ。
   
   
 桜の撮影なのでしょうか。早朝からテレビクルーが伝法院のお庭を撮影したおりました。まだ、ちょっと早いんじゃないの・・・。
   
 
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 浅草に直接関係の無いお話も多いですが。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
 「活弁」とは、無声映画に解説や台詞を付ける職業です。なので、当然スクリーンが必要な職業だったのですが、そんな常識を打ち破ってパントマイムに語りを付けてみようなんて試みに挑戦したいる連中がいます。
 活弁師はお馴染み「麻生八咫・子八咫」親子活弁師、演じるのは浅草のチャップリン、プッチャリン。チャップリンの名作「街の灯」の中に、突然登場する「国定忠治」“赤城の山も今宵を限り・・・”、本職の殺陣師さんから本格的な演技指導を受けて特訓中です。この新しい芸「活弁マイム」は、4月2日(日)「隅田川リバーサイド天国」において初めて一般に披露されます。お楽しみに。
   
 昨日の午後、雷門前に消防車が・・・。ボヤだったようですが、休日の浅草だけあって、すごい野次馬が集まったようです。火災には充分注意しましょうね。特に、あほまろの財産は総て紙モノ、絶対に失いたくないですからね。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数66枚