あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成18年3月16日 (木) 旧暦2月17日赤口

- タワーの原点 -

日記


『今朝の浅草』
 桜開花予想が修正されました。東京では、3月に入って暖かい日が続いたことから平年より早めに開花するのではと、当初の25日から3日早めた22日へと変更されました。また、昨日は高知市内では全国のトップを切って、ソメイヨシノの開花を観測したと発表されました。この記録は気象庁が観測開始以降、1990年の3月14日に次いで2番目の早さとなったそうです。今冬は1月から2月上旬にかけて冷え込みましたが、2月下旬以降は平年より暖かい日が続いたために開花が早まったそうです。毎朝観測している浅草神社のソメイヨシノも芽の先端からちょっぴり赤いものが見えるようになってきましたよ。
 東京の開花が22日となれば、満開は一週間後の28〜29日ですね。今年の「隅田公園桜まつり」と、現在我々が企画している4月2日(日)の「隅田川リバーサイド天国」それまで持ってくれないかも・・・。

 昨日、読売新聞が「第2東京タワーの建設地に墨田区が決定した」ことを発表したことに波紋が起こっています。
 現在、地上デジタル放送の電波を送信している東京タワーでは、都心に建設された超高層ビルが電波を遮蔽してしまうという問題があり、600メートル級のより高い「第2東京タワー」が必要とされている。これを受けて日本放送協会(NHK)と在京民放5社(日本テレビ、東京放送、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)で構成する「在京6社新タワー推進プロジェクト」が、候補地を検討している段階。(墨田区広報)
 これに対して墨田区の拠点整備課は「区としては放送事業者側から正式決定の報告を受けていないため、現在も協議中であると認識している」と発表。「区としては3月末の最終決定に向けて、引き続き事業主体である東武鉄道とともに放送事業者との協議を進めていく」としていますが、「墨田・台東エリア」はあくまでも第1候補地であり、第2候補地の「さいたま新都心」との間でつばぜり合いが続いていることも確か。当初は昨年の12月末までに最終決定する予定でしたが、協議時間の不十分を理由に3月末まで延期され、各候補地の動きをまとめている最中なのだそうです。
 本当に墨田区に決まったとしたら、新しモノ好きな日本人は挙って出かけるのでしょうね。その帰りには浅草へ、そんな期待を込めて「新東京タワー」の経緯を見守っている方も多いようです。読売新聞のすっぱ抜き、たぶん本当なのでしょうね。
   
    すみだタワーのイメージ(東武鉄道)
 「第2東京タワー」は、600m級の電波塔で、カナダ・トロントのCNタワー553mを抜いて世界一となる。建設予定地は、墨田区押上1丁目。2010年末の完成を目指す。(読売新聞)
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『今朝の雷門』
 日本のタワーの最初は浅草でした。その最初は、明治23年(1890)に完成した「浅草十二階・凌雲閣」、高さは67mで、12階の望遠鏡からは関東平野が一望できたのですが、惜しくも関東大震災で倒壊してしまいました。
 その名残として昭和7年(1932)には、「仁丹塔」、昭和34年には、総合娯楽センター「新世界」が完成、9階から12階は塔屋で、10階部分には展望台も有ったのです。その翌年の昭和35年(1960)、遊園地・花やしきに、50mの展望遊戯施設「人工衛星塔」(現存)が登場、極めつけは、昭和43年(1968)12月、浅草寺観音裏に「東京スペースタワー」なる回転昇降式の展望タワーが開業したのです。その2年後には「ポニータワー」と改称されたのですが、浅草寺との折り合いが悪く僅か4年ほどで取り壊されてしまったのでした。

 このように、浅草という土地は日本のタワー史において、大きな役割を果たしていたのです。出来ることなら、「第2東京タワー」も、ここ浅草に欲しかったですね。
   
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『今朝の一写』
 鎮護堂の大銀杏です。この樹木は浅草周辺の銀杏の中で最も古く、樹齢は1000年を超えるそうです。この幹の太さを見ても歴史を感じますね。夏になると、根の下から蝉の幼虫が出て来た無数の穴が開くのです。また、内緒ですけどこの幹の何処かにカブトムシが住んでいるのですよ。でも、盗らないでね。
  
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『今朝の境内』
 今日は午後から雨になるとの予報ですが、冷えていますがとっても良いお天気です。平日とあって、観光客は午前7時半現在は、まだ誰もいませんでした。
   

 「橋本薬師堂」です。このお堂は、浅草寺の建物の中では一番古く、お隣の浅草神社と同時代(慶安2年・1649)に建立されたものです。かつては、観音裏に有ったため、「北薬師」と呼ばれていたのでした。
   
 浅草神社境内のソメイヨシノ「定点観測」。前項でも書きましたように、赤い蕾がどんどん膨らんできたようです。
   
 こちらは弁天山の早咲きのサトザクラです。満開ですね。
   
 「鎮護堂」18日が縁日なので、案内が張り出されました。
   
 こちらは、五重塔のお隣の銀杏の古木です。移動された時に切られてしまった根の傷が痛々しいですね。本来なら、「今朝の一写」で紹介した「鎮護堂」の木のような根が広がっていたのでしょうね。
   
 そろそろお終いの梅「思いのまま」ですが、あほまろとモモちゃんを楽しませてくれたので、最後まで載せてあげましょうね。
   
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5他
撮影枚数49枚