あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年12月31日 (土) 旧暦12月1日赤口

- 良いお年を -

日記


『御礼』
 いよいよ今年も終わってしまうのですね。みなさんにとって今年は如何でしたか。あほまろはのんびり隠居を決め込んでいたかったのですが、様々な仕事を抱えてしまってとっても忙しい年になってしまいました。体力的にはかなり衰えてきたとはいえ、まだまだみなさんから頼りにされているってことが、生き甲斐にも感じた年でした。この調子で来年もまた頑張りますよ。
 余談ですが、あほまろが浅草に越して来てから明日で7回目のお正月を迎えるってわけです。そのうちの6年間、毎朝モモちゃんとの散歩を通じて様々な方々ともお知り合いになることができました。特に、このつたない日記で浅草の変貌を感じて頂いているみなさんからの励ましやご批判のメールによって、内容もどんどん良くなっていったと自負しております。
 住んでいると当たり前なことも、離れている人には新鮮に映るのです。その当たり前も継続することによって、住んでいる方の懐かしさがまた新鮮に感じてくる。浅草を撮り続けて丸6年、浅草寺境内の大提灯が総て新しくなりました。特に一昨年は雷門の提灯が二度も架け替えられるという珍事にも遭遇しました。また、つくばエクスプレスの開通を機に街並みも大きく変わってしまいました。奇麗になった後にはみなさんがカメラを向ける街並みも、過去の姿を残した者は少ないようです。何の変哲も無い当たり前の街並み、それを誰に頼まれた訳でも無く毎朝記録し続けて7年目、10年で一括りできるまで頑張ってみたいですね。
 モモちゃんは明日が誕生日のお目出たい柴犬です。14才になるのです。人間でいえば80才を過ぎているそうですが、せめてこの記録を10年間達成するまで元気で居て欲しいですね。これからもこの日記をご覧になられるみなさまの暖かい応援、よろしくお願いいたします。
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朝の浅草』
 初詣に訪れる人を整理するため、仲見世から抜ける路地にはバリケードが準備され、立て看板が設置されました。そう、割り込み禁止です。毎年、初詣の訪れる方々は雷門前の並木通りから列をつくらなければいけません。当然、仲見世でご商売をする関係者と、除夜の鐘を撞く人達は横から入れてもらえるのです。そんな特権を利用してズルする人も多いのだとか。でもね、新しい年の初めの初詣からズルしたら、御利益どころか悪夢の一年を過ごさなければいけない・・・。どこの社寺でも、初詣だけはみなさん寒い中でも大人しく列を成しているのです。これってとっても日本人ですよね。
 浅草寺本堂内には、一昨日から特設賽銭箱が設置されました。正面に向かって三角になった賽銭箱ゾーン。これって、誰のアイデアなのかとっても効率的ですね。お詣りをするみなさんは、どうしても賽銭箱の正面を向いて手を合わせたいのです。それで、一片の長さを稼ぐために三角に設置したって訳です。かといって、その分御利益が減るってことは無いのかな。
 六区の興業街に早朝からフジテレビの中継車がやって来ました。きっと年末番組を中継するのでしょう。お正月に決まって浅草演芸ホールや大勝館からの中継が行われますが、そのほとんどは収録済みなのです。先日も、若手のお笑いが羽織袴姿で何かやってましたよ。御丁寧に、通行人のエキストラも晴れ着姿で現場を何度も横切ってました。同じ人たちが何度も横切るのって、見ている人に気付かれなのかな・・・、余計なこと心配してしまいましたよ。
 “ここで、ヘリコプターからの中継が入りますので、みなさん空に手を降ってください”、ディレクターの指示で、出演者全員が空に向かって手を振るのでした。こうすりゃ、見ている人は絶対に現場から中継されていると勘違いするでしょうね。これもヤラセ?かな・・・。
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朝の雷門』
 嵐の前の静けさといいましょうか、初詣客を迎える準備が総て整いました。その前の日中にも大勢の方が訪れる雷門、前を通過する人たちも観音様に向かって手を合わせています。今年一年ありがとうございました。あほまろとモモちゃんが元気で暮らせるのもみんな観音様のおかげなのかな。
 一年の締めくくり、今年一年ありがとうございました。
 みなさんも良いお年をお迎えください。
   
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朝の境内』
 ようやく日が昇り始めた午前7時ころです。この時間の境内は愛犬家たちの時間なのです。毎朝たくさんの犬たちが行き来しているのですが、みんな仲良しなので喧嘩なんてありません。写真の方は毎朝2匹の犬を連れていますが、4匹連れて散歩してるおばさんも居るのですよ。また、近所のペットクリニックの方なんて、7〜8匹連ねて散歩させている光景も見たことがありました。きっと、入院している犬たちなのでしょうね。室内では用を足さない犬たちのための散歩なのです。
 来年は犬(戌)年です。境内に集まる犬たちにも特別な御利益が有ると良いですね。
   
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朝の一写』
 今年の重大ニュースは、なんといっても耐震強度偽装事件の姉歯問題でしょう。毎日のようにニュースを賑わせているので他人事では無い、そんな想いを持っていたあほまろでしたが、本当に他人事じゃ無くなってしまいました。
 あほまろが住むマンションの真後に建ったワンルームマンション(写真中央)も姉歯物件だったのです。このことが新聞に掲載されたのはつい数日前、近所のみなさんも驚きましたよ。我々の住む場所だけは関係無いなんて思っていたのに・・・。
 実はこのマンション、ワンルームは治安が悪くなると、昨年からの猛反対運動を押し切って建った曰く因縁付きの五階建てマンションだったのです。賃貸マンションなので、住民は来月8日までに強制的に追い出されてしまい、その後即取り壊しになるそうです。何で今頃になって発覚したのかというと、姉歯物件を調べていた台東区の調査ミス。当初は安全だと住民に知らせていたのが、再調査の結果ダメってことになったのでした。
 早く壊してもらわないと、マンションの右側には写真にも見えている、あほまろの契約している駐車場が有るのですよ。傷でも付けたら弁償してもらいますからね。
   
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朝の街並』
 今年は浅草の街も大きく変化しました。その代表がここ伝法院通りです。シャッター絵を土橋さんが始めたのは7月中旬、江戸町の建設が始まったのが9月初旬、総ての完成が12月中旬とかなりの時間を要しました。また、この手間の六区フラワー通りが六区通りと改称され、懐かしの浅草芸人達の肖像を掲げて3月下旬に完成し、訪れる方に六区から仲見世までの景観を楽しませてくれるテーマパークのような通りに生まれ変わったのです。
 その中間(伝法院通と六区通)に位置する靴屋さん。所属は六区通り商店街なのですが、ここだけポツンと何も無い空間が生じてしまいました。そこで、土橋さんが交渉してシャッター絵を描くことになったって訳です。それも、江戸街から大正昭和の芸人街への繋がりとして、明治の文明開化の光景を描いているのですが、ここ2週間ほど絵が止まったままなのです。年末のご挨拶も出来なかったし・・・、土橋さんの体調が心配です。
   
 年末になると、浅草歌舞伎が開催される浅草公会堂前にイルミネーションが灯されます。密度は低いのですが、毎晩の浅草の街に彩りを与えてくれてますよ。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
朝の余談』
 あほまろ家の年末。30日には家族揃って横浜の中華街で食事をし、その後スーパーで年越しとお正月の買い物が恒例です。今年のお食事会は老舗聘珍樓(へいちんろう)に行ってきました。このお店の特徴は、素材の味が混じらないように一品づつ別々に味付けをして組み合わせるのが自慢。ですからどの料理も最高なのです。おまけに、香港の高級店のような高い天井と内装や調度品などもとっても素敵なお店です。年に一度?の贅沢とばかりに、料理の味を更に引き立ててくれたのが家族の団欒でしたね。
 中華街の通りには、お正月用品がいっぱい並んでいます。日本ではあまり一般的じゃ無いのですが、中華文化ではお正月には葉で巻いた豚足を食べるそうです。見た目はちょっとキモイかも。あほまろはパスですね。
   
 印鑑製作の技術を生かし、携帯電話に直接彫刻をしてくれるお店が出てました。最近は印鑑を使う人が少なくなってしまって、あがったりだった本職に思わぬ商機が訪れたのです。龍や麒麟などの細かい細工から、似顔絵などの特注まで何でも掘ってくれます。お値段は普通が二千円、特注は交渉次第とか。時間が有ったらあほまろも掘ってもらいたかったよ。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数58枚