あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年12月30日 (金) 旧暦11月29日先負

- 年末便り -

日記


『今朝の浅草』
 今年も残すところ2日となってしまいました。浅草の街の雰囲気もいつもとは違ったざわめきが聞こえてくるようです。それもそのはず、あほまろの近所の一軒家のみなさん、畳を表に出し叩いています。年に一度の大掃除を始めたのです。バンバンバン、畳を叩くと埃が舞い散るのでタオルを口に巻いて作業をしているのですが、その側を通るあほまろとモモちゃんにはもろに埃が飛んでくるのですよ。とはいえ、ちょっと昔はどの家でも同じことやってました。これが年末の風物詩だったのですよね。
 また、そのお隣では、普段は全く使っていないような衣類箱を持ち出して整理をしています。“あら、お父ちゃんこれこんな所に入ってたよ”“なんだ、じゃ買うんじゃなかったよ”。お父さん、とっても悔しがっているのです。でもね、これとは、お父さんのモモヒキですよ・・・。とっても物を大切にしているご家庭なのでしょう。
 あほまろの家も同様、数年間いや数十年間全く使いもしない、引っ越しを繰り返している間に段ボールの中に仕舞いぱなしって衣類や道具類も大量に眠っているのでしょうね。いつか整理をしねくっちゃとは思っているのですけど、実際に行動を起こす気も無く、たぶんというか、絶対に死ぬまでそのままになのでしょうね。
 浅草神社正面の御布がズレたのか、若い神職たちがハシゴを持ち出しています。これもお正月を迎えるためにちょっとでも気になった箇所の修復作業なのでしょう。毎年繰り返される行事であっても、いつも完璧を目指してはいるのですが、きっとどこかに抜けも生じることもあるのでしょう。神社に限らず、浅草寺でもお寺の係員と境内を取り仕切る新門のたち、チェックリストのような紙を持ってひとつひとつを点検しながら本堂の周りを歩いているのでした。絶対に完璧を貫かなければいけないのです。なんたって、浅草寺は日本で10番目に初詣客がやって来る有名な場所なのですから。
 浅草公会堂前に一昨日から役者の名前が書かれた幟が立ち、昨日は芝居の演目を描いた絵や看板、それに鏡樽も飾られました。
 若手で演じられる浅草歌舞伎は正月2日から開幕です。初日の朝10時からは、この場所で出演者全員が鏡割を行い、参列したみなさんにお酒を振る舞うのです。出演者の中には今話題の中村獅童さんも入っているので、きっとマスコミ連中が大勢で取材にやって来るのでしょうね。
 右下の写真の女性は演歌歌手の山口瑠美さんです。なぜ、ここに、詳細は「今朝の余談」をご覧ください。

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朝の雷門』
 晴天の良いお天気です。毎朝雷門を撮り続けて7年目に入るのですが、この時期の光線具合が一年で最悪なのです。なぜかというと大提灯にまともに光が射し込み、近くで撮るとシャドーとハイライトの差を補整できないほど。かえって曇っている日の方がちょっと青っぽくなるのですけど奇麗に撮れるのです。
 あほまろのホームページの「雷門」の項目には過去5年間の毎日の雷門が載っています。お正月には今年の分も加え、6年分を一気にご覧いただけるようにしますよ。

   
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朝の境内』
 仲見世の入り口の「ガザ市」は今日でお仕舞いです。今朝の散歩がちょっと遅くなってしまったので、仲見世にはすでに観光客の姿もちらほら。年末の買い物にでも来たのでしょうかね。
   
 羽子板屋の「秀徳」さん、毎年7日までこの場所で羽子板を販売します。今年の羽子板市は全くダメだった。せめてお正月くらいは売れて欲しいね。とはいえ、元旦から2日にかけての天気予報は雨か雪、やっぱり影響有るんでしょうね。
   
 境内一帯に出店する露店商の屋台作りが始まりました。お正月の期間だけは、浅草寺境内(観音裏も含め)の露天が一番多くなるのです。
   
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朝の一写』
 伝法院通のプラスティックの繭玉が取り払われ、変わりに本当のお餅で作った紅白の繭玉が飾られました。繭玉というくらいなので、本当は蚕の繭を付けたのでしょうけど。その代用品としてお餅が一般的になったのです。こんな風習も今ではどこもやらなくなってしまいましたね。子供の頃は、下ろした繭玉のお餅を焼いたり油で揚げたりして食べたっけ。懐かしい思い出と共に、見惚れてしまいましたよ。
 これも、伝法院通りの江戸の街並み復興に尽力したよろい屋のご主人の拘りなのでしょうね・・・。
   
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朝の街並』
 おまけにもう一枚。派手さは無いのですけど、良い雰囲気でしょう。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
朝の余談』
 昨夜は、あほまろが大好きな「浅草ジンタ」ライブでした。この会場内で雑誌連載の写真を撮ることになり、準備をして出かけたのでしたがライブ開始前はお取り込み中で無理、結局ライブの終了後になってしまいました。その間はライブの見物です。せっかくカメラを持っているので、出演されるみなさんの表情も抑えておきましたよ。
 下の写真は演歌歌手の山口瑠美さんです。何で?と、お思いでしょうが、浅草ジンタのライブは、演歌有りロック有りの何でも有りなんです。でも、集まった若いみなさんじっくり演歌の良さを味わっていましたよ。特に素晴らしかったのは、新曲の「長編歌謡浪曲 赤垣源蔵」、およそ10分間の熱唱、あほまろ感動すっかりファンになってしまいました。実は、前回に出演された時にちゃんとCDを買ってあげたのです。
   
 浅草ジンタとも競演しました。曲は美空ひばりの
「お祭りマンボ」、お互いに同じ事務所なので、こんなのもCDになったら良いのにね。
   
 さて、浅草ジンタの後ろに架かっている幕、良くご覧ください。亜寳麿裕寳って文字が入っているのですよ。そうです、あほまろがプレゼントした後幕なのです。昨夜のライブでお披露目って訳です。みなさん喜んでましたよ。これからあちこちのライブやイベントでもお目にかかることでしょう。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数58枚