あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年12月29日 (木) 旧暦11月28日友引

- お賽銭も神頼り -

日記


 今朝の浅草』
 “火の用心さっしゃりましょ〜!”昨夜から浅草の各町会で夜警が始まりました。ちょっと遅くまで仕事をしていたあほまろの秘密基地にも、拍子木を打つ音と、注意を喚起する呼び声が響き渡っています。あれは三栄町会の連中かな、もう一つは田原町会なのかな・・・。
 年末になると多くなる火災予防の呼びかけ啓発活動の夜警ですが、毎年この時期にだけ行われているのです。とはいえ、火災は年末に限ったことじゃありません。普段から地域の人達に災害防止に努めてもらおうとの意識の再認識を促しているのです。これからも火災にだけは気を付けなくっちゃなりませんね。なんたって、あほまろの秘密基地はすぐに火が付く紙物だらけなのですから。
 今朝は風も無くてこの時期としては爽やかな散歩でした。とはいえ、気温は低くカメラを操る手がかじかんで思うようにスイッチ類が動かないのです。機能を増やすのは良いのですが、もう少し使用者の利便性も考えた設計をして欲しい。操作ダイヤルを大きくするとか、軽く回るようにするとか・・・。ブツブツ文句を言いながらも、なんとか使いこなさなければいけないのですよね。

 浅草寺本堂内正面には、大きな鏡餅が飾られました。境内には、露天の出店を示す白線も引かれ、いよいよ明日から年末年始の露天が準備を始めるのです。いつもの露天で団子を売っているおじさん、“今年の元旦は困ったことに雨の予想だね”、大きな声でそんなことを言いながら自転車で過ぎ去って行きました。
 明治神宮の調査によると、元旦の天気によってお賽銭の入りが大きく左右されるのだそうです。たとえば平成12年、雨で開けた元旦と、翌13年の晴天の元旦とでは、3割も入りが違ったそうです。下世話な考えで、それじゃ金額にしたら幾らになるのかな。

 昨年、全国有名社寺への初詣ランキングは以下の通りです。

 第一位 明治神宮(東京) 310万人
 第二位 
成田山新勝寺(千葉) 265万人
 第三位 川崎大師(神奈川) 262万人
 第四位 伏見稲荷大社(京都) 260万人
 第五位 熱田神宮(愛知) 233万人
 第六位 住吉大社(大阪) 220万人
 第七位 鶴岡八幡宮(神奈川) 210万人
 第八位 太宰府天満宮(福岡) 200万人
 第九位 大宮氷川神社(埼玉) 187万人
 第十位 
浅草寺(東京) 175万人


 たとえば、明治神宮を参拝する人が一人100円入れたとして3億1千万。これで雨が降って参拝客が3割減ったとすると、約1億円の損失になってしまうんですね。これじゃ、どこの社寺もこの時期は絶対、天の神様に神頼みってのも行っているのかな・・・。
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 今朝の雷門』
 「門松は冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」
 この歌は、一休和尚の歌とされていますが、一休と親交のあった遊女の地獄大夫が一休のために詠んだものとも言われています。
 その昔、吉原の遊郭を目指す人たちはみなこの雷門を通って出かけたのです。きっと、冬至からもお正月にはこのように大きな門松が飾られていたのでしょう。お坊さんの身でありながらも、一休和尚は地獄太夫に夢中になっていた。正に「冥土の旅」とは、「地獄の旅」だったのかな・・・。
 お正月の門松を見ると、毎年そんな歌を思い出しながらこの間を抜けて散歩をしているのです。
   
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 今朝の境内』
 早朝はまだガサ市も開いていない仲見世です。寒そうに見えるでしょうけど、今朝は風も無くこの時期としては爽やかだったかな。モモちゃんの尻尾も下がることは無かったようです。ただ手だけは冷たかったですよ。
   
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 今朝の一写』
 大晦日の除夜の鐘が撞かれる弁天山の鐘楼を取り囲むように奉納提灯が並びました。天気予報によると元旦未明は雨か雪と予想されています。そんな中でも、ここに108人の奇特な信者が鐘を撞くために列をなすのでしょうね。
   
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 今朝の街並』
 ご覧の通り、雷門通り一帯に注連縄が張り巡らされました。この注連縄は、神代の時代、天照大神が天の岩戸からお出になった後、岩戸に縄を張り再び中に入れぬようにした縄のことで、「尻久米縄」とも云われると古事記に記されています。そんな由来から、清浄・神聖な場所を区画するため引き渡されるものとして、神社などに掲げられる意義なのです。
 ということは、いわゆる神事に使うもの。それを町中に張り巡らすことで、異教徒を締め出すとの意味も有るのでしょうか。毎年、正月になるとこの通りには怪しげな海外の新興宗教団体が「死後裁きにあう」なんて言葉を書いた黄色い垂れ幕を持って、大音量の拡声器でくだらないことを叫んでいます。そんな連中を締め出すって意味もあるのでしょうかね・・・。
 そう、注連縄は、「なわばり」を侵す、「なわばり」争いなどのように 一本の縄が境界を示し、占有のしるし、立入禁止のしるしを表すためにも張られるのですよ。
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
 今朝の余談』
 ご存じあほまろが可愛がっている浅草ジンタの後幕が完成しました。これは橘右之吉さんがデザインをしてくれた本格派の後幕なのです。とはいえ、高座用ではないので、サイズは小振りの3メートルX1.5メートル。でも迫力がありますよ。
 今夜は「ロッキン新天地スペシャル2days」 が開催されるのに間に合わせてくれたって訳なのです。 この後幕を見たい方は、今夜と31日のカウントダウンライブでご覧になれますよ。

 浅草ジンタ&浅草KURAWOOD 主催 イベント
 「ロッキン新天地スペシャル2days(Vol.10) 」
 〜「芸協音づくし」発売記念〜
 
協賛:浅草ヨーロー堂、浅草KURAWOOD
 協力:落語芸術協会
 open17:30 / start18:00 
 前売 \2,500 / 当日 \ 2,800
  【出演】歌姫楽団、山口瑠美、
 プッチャリン(浅草21世紀)、菊乃家みやまつ座

 会場詳細は「浅草KURAWOOD」のホームページでご覧ください。
   
   
 後幕(うしろまく)とは、真打昇進披露目などの時に舞台の後に掛ける幕のことを指すのですが、この場合の後幕は演奏中にいつも後ろに掲げられている幕のことです。浅草ジンタの落語芸術協会テーマソング、「芸協音づくし」の発売を記念し、あほまろより寄贈させていただきました。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数61枚