『今朝の浅草』
　♪もう幾つ寝るとお正月・・・。浅草のあちこちで早朝からお正月の準備が行われています。世の中はその前にクリスマスというイベントも有るのですが、ここ浅草の商店街では、いわゆるクリスマスの飾り付けをしているお店は極端に少ないようです。それよりも目立っているのが、今週から飾り始めた松飾りや注連縄のたぐいなのですよ。こんな所にも観音様のお膝元で暮らす人々の信仰心を表しているのでしょうね。なんてった、クリスマスはキリスト教のお祭りなんですから、仏教国のにわかクリスチャンがどんなに盛り上がっても、所詮海外で外人が握るお寿司のような存在かもね。イエスさま。
　伝法院の前に、警備用のイントレが立ち、アルミ製のバリケードも運び込まれました。年末年始の警備用です。大晦日の深夜から朝にかけて観音様に初詣にやって来る大勢の人をつつがなくお詣りをさせようとの努力は判りますが、せっかくのお正月です、もう少し情緒の有る物でバリケードを考えることは出来ないのでしょうかね。毎年およそ３００名の警官が警備にあたる中でのお詣り、毎年、なんとなくデモ行進の列を正すかのような警官の怒鳴り声が、除夜の鐘を打ち消すかのように境内に響き渡るのです。
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　浅草寺の資材置き場が駐車場に生まれ変わりました。ここは、東京でいえば銀座、もっとへりくだった品川区でいえば戸越銀座、本屋でいえばレジ前平積み、そんな超一等地なのです。駐車場以外の活用を考えなかったのでしょうか。
　今、歌舞伎座を建て替える案が浮上しているそうです。その代替え地として、歌舞伎座をぜひ浅草に誘致しようとの運動も盛り上がっているようです。そんな時にこそ、浅草のこの一等地を提供してもらうってことは不可能なのでしょうかね。浅草といえば、天保１２年、老中水野忠邦の天保の改革で江戸市中にあった芝居小屋が、浅草猿若町に集められたことによって、近代歌舞伎の基礎が作られた所でもあるのです。浅草の意地で、なんとか現実のものとして欲しいですね。
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　『今朝の一写』
　浅草寺と浅草神社の正面に飾る松飾りが運び込まれてきました。これからこの場所で組み立て作業が行われ、今日中に正面を飾るそうです。
　　　
　六区の映画館にも、松飾りが運び込まれてきました。もう幾つ寝るとお正月。もうすぐ今年も終わってしまうんですね。
　　　
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　江戸の街並み伝法院通りもお正月飾りの取り付けが行われていました。でも、この通り、他と違ってプラスチックの飾り物じゃ無い本物ばかりなので、落ち着いた佇まいがお正月飾りで一層引き立っていますよ。
　　　
　　　
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　浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
　『今朝の余談』　　　
　浅草六区通りに田舎の便りが届きました。新潟ナンバーのトラックの幌から落ちた雪の固まりです。いったいこれは何でしょう？モモちゃん、不思議そうに田舎の臭いを嗅いでいましたよ。新潟からここまで来る間にも、あちこちで田舎の便りをばらまいてきたのでしょうね。幌にはまだいっぱい雪を乗せて走り去っていきました。
　昨日は、東京と沖縄を除いて総ての地で大雪になったそうです。厳密にいうと、東京でも多少の雪が降ったので、沖縄以外と表現した方が良いのでしょう。テレビのニュースで、１２０年ぶりの大雪に見舞われた鹿児島市内で、子ども達が雪だるまを作って遊んでいる光景が写し出されていました。しかし積雪量が足りないので、可愛そうに泥で汚れた雪だるまなのです。北国の本当の雪だるまを見せてあげたいですね。北国育ちのあほまろ、余計な心配をしてしまうのでした。
　大雪に見舞われた新潟県で、今度は大停電が発生してしまいました。最近では停電なんてのはほとんど無くなってしまいましたが、つい２０年ほど前はしょっちゅうでした。当時は、みんさん普段から停電に備えた暮らしをしていたので、特に何の問題も無かったのです。停電で困るのは、せいぜいテレビが観られなくなるってことくらいだったかな。
　何でも電気で生活するようになった現代の停電。高層建築ではエレベーターを始め暖房や調理器具までも動かなくなってしまうのです。現代の停電は人の生死にも関わる問題にもなってしまったのですね。
　テレビでは、コンビニに並ぶ人たちの姿が写しだされていました。電池やペットボトルの飲料、弁当やパンなどが売り切れてしまったコンビニの中では、店員が慣れない電卓で料金を計算していました。お弁当を買って、“これ暖めてくれる？”なんて素っ頓狂なこと言う人、絶対に居るよな・・・。当たり前のことが当たり前で無くなってしまった時の人間は、常識までも忘れてしまうようですからね。でも、せめてコンビニくらいは停電の対策をしていて欲しいですよね。コンビニなんだから。