あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年12月11日 (日) 旧暦11月10日友引

- 寒さの警告 -

日記


 寒い寒い、明日はもっと寒くなる。期待して観る天気予報ですが、いくら暖かくなれと願ってみても、寒さはどんどん厳しくなっていきますね。なにしろ手の冷たさが堪らないのです。手袋をはめていてはカメラの操作が出来ず、しかたなく素手で歩かなければいけない。今朝なんてカメラを構えてもシャッターが押せないほど指がこごえていましたよ。伝法院通りで出逢った知り合いが、“じゃ、無理して写真なんて撮らなければ良いでしょ。仕事じゃ無いんだからおいおい・・・。考えてみたら、確かに一銭の価値にもならないことを毎朝やっているのですね。
 モモちゃんと浅草日記を書き始めて7年目に入ります。ここまで続けていると、これが生活の一部になってしまい、止めるに止められなくなってしまったんです。“銭金の問題じゃ無いんだよ”、まったく。
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 観音裏広場のガサ市。ここの作業をしている新門の若い衆が、“今年は時期が早まって、12日〜17日までだよ”、そんなこと言ってました。ってことは明日からってことですが、今朝は写真でご覧の通りまだ鉄骨だけで何の造作もありません。本当に明日から始まるのでしょうかね。昨年は、確か15日から20日までだったような・・・。始まったとしても、ここのガサ市は業者卸が専門なので、一般の購入はできませんよ。
 六区のJRA裏の浅草寺機材置き場が整理され、その後に駐車場が完成しました。浅草の繁華街の一等地に駐車場なんてもったいないですよね。浅草では、観光連盟や浅草歌舞伎を育てる会の方々が中心になって、「浅草に歌舞伎が出来る芝居小屋を誘致しよう。演芸資料館を創ろう」そんな動きもあるようです。
 話によると、木挽町の歌舞伎座を建て替える計画が有り、その間の候補地を探しているのだそうです。もし、この場所に臨時にでも歌舞伎座を仮設することにでもなったら素晴らしいことですね。
 天保の改革から明治初年まで、江戸のお芝居や人形浄瑠璃は浅草の猿若町で育っていったのです。いわば、浅草は日本の大衆演芸の本場だったのですから。
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 今朝の一写』
 青空ですが、雲の多い朝になりました。ここは、浅草寺本堂に入る前に建つ「宝蔵門」です。その左には五重塔がそびえていますが、この五重塔は、他の地で見られるものとはちょっと違っているのにお気づきでしょうか。手前に建物が有るにも関わらず一層目から五層目まで総てが見えている。そう、いわば上げ底なのです。高めの二階建ての納骨堂の屋上に建っているのです。ですから、離れていても総ての層が見られるってわけ。きっと京都や奈良の五重塔よりも高いんでしょうね。
 木枯らしが吹くと、この五重塔の各層の角に吊されている鐘が、ガランガランを大きな音をたてて揺れるのです。その音がこの辺り一帯に響き渡る時が一番冷え込む時でもあるのです。あほまろは「寒さの警告」と名付けて楽しんでいるのですよ。

   
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 今朝の伝法院通り』
 15日まで、あと4日です。というのは、ここを請け負っている会社が仕事納めになる日です。残っているのは、仲見世側の5軒のお店のシャッター絵だけなのです。今朝も早くから作業が行われ、期日通りに完成するのでしょうね。
   
 昨日、お店の前の鉄板にも道路と同じ砂が塗られました。これで、違和感が無くなりましたよ。ここまで徹底するとは思ってもいませんでしたよ。
   
 伝法院通りのリニューアルのことが、ライブドアニュースにも掲載されています。
   
 そう、ここに番屋が出来るのです。昨日までは資材置き場に使われていた場所だったのですが、奇麗に片付けられ、これから番屋らしく飾られるのでしょうね。
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
 今朝の余談』
 年末になると、みなさんの「帰省(きせい)」が始まりますね。早くも新聞には、今年の年末の混雑予想が載っています。
 広辞苑によると、「帰省」とは、「故郷に帰って、父母の安否を問うこと」とあります。年末に帰省されるみなさんは、久しぶりに集まった家族で、紅白歌合戦でも観ながら、募る話で年越しを祝うのでしょう。
 あほまろも結婚前は、必ず北海道の両親の元に帰っていました。しかし、両親は既にこの世を去ってしまい、今となっては帰省する場所は無いのです。でも、あほまろには二人の子供が居ます。
 嬉しいことに、今年の大晦日には二人の子供が、それぞれの婚約者を従えてやって来るのです。4人家族が今年からは6人となって年越しを祝えるようになったのです。あほまろの帰省地が無くなっても、子供たちには、ちゃんと故郷が有るってことなのですね。
 そう、これが歴史なのです。「帰省」とは、田舎に帰るということだけじゃ無いのです。親元に帰るって意味では、都内に住んでいても普段逢えないので一緒ですよね。子供たちにもいずれ訪れる同じ想い、次世代に語り継げるような家族でありたい。そんな気持ちで、新聞に書かれた「帰省」という文字をつくづく眺めてしまいました。
 昨日は息子の誕生日でした。来てくれたら祝ってあげたのに・・・。きっと、あほまろの両親も、いつだってそんなこと思っていたのでしょうね。「親孝行、したい時には親は無し」。来年の年越しには、あほまろ家は、いったい何人になっているのでしょうね・・・。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数69