あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年12月10日 (土) 旧暦11月9日先勝

- 抜けるような・・・ -

日記


 連日抜けるような青空が続きますね。でも、この抜けるって表現はいったい何が抜けるってことなのでしょう。広辞苑には、「ふさいでいるものを細長いものが突き破って向う側に出る。また、そのようにして中にあるものが消え失せる。」、ん〜、空とは関係ないような。別の意味には「つらぬく」なんてのもあるので、“宇宙まで青空がつらぬいている”って意味で使っているのでしょうかね。でも、“抜ける”なんて表現は、あほまろの頭髪に関しても言えるのかも。こちらは、いつまでもつらぬき通していたいものです。
 空は抜けていても、気温は低くてとっても寒いんです。「トンネルを抜けると、そこは雪国だった・・・」、この調子じゃ東京でも年内に雪が降るのでしょうね。昨年の初雪は確か年末だったような・・・。
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 町中では、高い建物が空を覆っていて抜けるような青空を遮っているところも多いのです。今朝は、モモちゃんと高い建物の少ない場所を選びながらの散歩でした。さすがに浅草寺境内だけは空を邪魔するものは無いのですが、一歩外に出るとどこも空を覆うものばかりなのです。広く空が見る場所を探しながらどんどん進んでいくと、どんどん観音裏の方に行ってしまうのです。
 観音裏の象潟方面には、高い建物が少なくて浅草でもまだ民家が多い場所。一軒家の二階にはみ出た物干し場を兼ねたベランダ。あんな所に座って“♪あの〜子は、どこ〜の子”なんて、ギターでもつま弾きながら空を見たいですね。あら、どっかの風呂屋の物語みたいですね。そう、ちゃんと抜けるような空をつらぬく高い煙突も見えてましたよ。
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 今朝の一写』
 抜けるような青空にお芝居の幟が栄えています。六区に昔ながらの風情を残すのは、お隣の浅草演芸ホールと、ここ浅草大将館だけになってしまいました。華やかだった頃の六区の写真には、この通りの両側がこのような幟で覆われ、お天気の良い日でも空を望めないほど埋まっていたのです。昭和初期、通りの環境悪化を防ぐために「間口2間に一本以上の幟や看板を禁止する」そんな警察通達が出されたこともありました。
 通達の効果が有ったのか無かったのかは判りませんが、今となっては、幟はどんどん少なくなってしまい、かえって抜けるような青空に幟が栄えているじゃないですか。これも時の流れなのでしょうね。
   
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 今朝の伝法院通り』
 通りの西側の入り口(六区側)の門柱に「伝法院通」の看板が取り付けられました。まだ、ビニールで覆われています。17日のオープニングのテープカットでこれがご披露されるのでしょう。
 今更ですが、この通り、「伝法院」通りを、みなさんは何と読みますか。
「でんぽういん」と読まれる方が大多数でしょう。実は、「でんぼういん」が正しいのです。地元の方々は昔からそのように呼んでいるのです。伝法院の正面に掲げられた由来を示した掲示板の英文表記にも、ちゃんと「DENBOIN」と記されていますよ。いよいよ完成するこの江戸街。これからは、みなさんも正確な発音で呼称しましょう。
   
 いよいよ最後の工事、番屋に取り掛かりました。これまで機材や道具置き場として使っていた駐車場の入り口です。でも、これからはここがこの通りのイベント事務局のような役割を果たす場所になるのです。
   
 道路の舗装に色彩を合わせるため、商店の前に敷かれた鉄板の足場にも同じ塗料が塗られました。これで、通りとお店が一体化するのです。ここまで凝るとはお見事ですね。
   
   
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 浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
 今朝の余談』
   
 昨夜、深川江戸資料館にて、三遊亭小円歌と江戸家まねき猫の二人会が開催されるというので、同門の三遊亭あほまろは、お祝いにご祝儀を持って馳せ参じたのです。それが、ですね。コンビニのキャッシュでスペンサーでお金を下ろし、路上で、2枚かな、いや3枚かな、やっぱ2枚にしておこう。などなど考えながらご祝儀袋にお金を入れたのです。それが、ケチったお金が一枚紛失してしまったようです。どう数えても残金が一枚足りない。あ〜こんなんだったら、ケチるんじゃなかったよ。最初から思った通り3枚入れてあげれば良かった・・・。もちろん万札ですよ。
 「小円歌・まねき猫 遊びまSHOW!」、色物を演じる二人だけの独演会ってのは二人にとって、始めてのことです。動物の物まねで有名なまねき猫さん、最初はネタ下ろしに上がってしまってとちりっぱなし、途中で原稿を取り出し入念にチェックしていても、落ちを間違ってしまったりして。やっぱ、噺家同様、ネタ下ろしってのは緊張するのでしょうね。
 その点、三味線漫談でお馴染みの小円歌ねえさんは、太っ腹。25年のキャリアは、彼女に上がるなんて動作を忘れさせてしまったかのようです。いつもの三味線漫談に加え、独演会でしか聞けない「たぬき」などの新ネタも披露してくれました。
 いや〜、最近は普段着でしか逢っていなかった小円歌。馬子にも・・・、とは言いませんが、新調した和服姿、とっても奇麗でしたよ。
 
毎年、協会は違っても、浅草の住吉踊りではご一緒する二人。いつもの出し物の他に、漫才まで披露してくれました。更に、ゲストでいらっしゃった永六輔氏も舞台に引っ張り上げられ、いつもに増して激しい毒舌をふるっておりましたよ。二人のご活躍、今後も見守ってあげましょうね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数39