寒さも慣れてくると、さほど気にならなくなってきますね。お天気の良い朝ですが、気温はかなり低め、でも、日向を歩くとポカポカ陽気で気持ちが良いのです。寒さが苦手なモモちゃんも、とっても元気に歩いてましたよ。今朝はポーちゃんも一緒です。
伝法院のお庭が落葉で埋まってきました。清掃係の方が掃除をしている最中にも、どんどん落ちてくるのです。“これじゃ始末に負えないよ”、ボヤキも聞こえてましたよ。
六区の大勝館前に所狭しと豪華な蘭の花が並んでいます。いったい誰の公演なのかな。近付いて見ると、大勝館のオーナー斉藤智恵子さんの誕生祝いなのです。斉藤さんは浅草の踊り子として、初代東八千代を名乗った方なのです。また、たけし版の「座頭市」を考案したことでも有名です。
斉藤さんが興業を行っている浅草大勝館。昭和5年に地上4階地下2階の「テラコツ夕張り」の当時はとてもモダンな建物として建てられました。観客定員1345人と、浅草の映画館の中でも、偉容を誇る洋画専門の封切り映画館だったのです。その後、昭和40年代後半に5階建ての建物として建て変えられたのが現在の大勝館なのです。
しかし、映画の全盛期を過ぎた昭和58年ごろに閉館し、平成12年まで六区ブロードウエーの中心で鉄板の外壁に覆われた状態で約20年間も無惨な姿を晒していたのです。
常設の芝居小屋が欲しい。斉藤さんは再三大勝館の持ち主に交渉、劇場側も斉藤さんの熱意に打たれ、2階を267席の劇場に改装して大衆演劇の常設館となったのです。
蘭の花は、斉藤さんのおかげで、浅草に晴れの舞台が出来たことを喜ぶ旅芸人やお世話になっている方々からのプレゼントだったのです。確か、斉藤さんは昭和２年生まれとお聞きしたので今年の誕生日で８０才？になられたのでしょうね。まだまだお若い斉藤さん。これからも浅草を舞台に、どしどし新しい企画を考えてください。おめでとうございます。
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『今朝の一写』
特に何の意味も無い焼肉屋さんの写真ですが、この場所には関東大震災で倒壊した浅草十二階が建っていた場所なのです。
浅草十二階とは、明治23年（1890）11月、英国人ウイリアム・Ｋ・バルトン基本設計による赤煉瓦づくりの高さ52ｍの高層建築なのです。凌雲閣（りょううんかく）と称し、12階のうち8階までは日本最初のエレベーターが設置された東洋一の高層建築だったのです。明治から大正にかけて、様々な小説にも登場するのでご存じの方も多いでしょう。
この焼肉屋さんを建てる基礎工事で、地中より当時の煉瓦がいっぱい出てきたそうです。その時の煉瓦の一部は、上野の下町台東風俗資料館に展示されておりますよ。
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『今朝の伝法院通り』
久しぶりの土橋さんです。今日はお蕎麦屋さんがお休みなので、反対側のシャッターを描く準備をしていました。あほまろが挨拶をすると、待ってましたとばかりに、“この絵の題名を決めたので、あんたが来たら書こうと待ってたんだよ”。そう、待っててくれたんです。目の前で、書き始めました。題名は、「江戸時代後期のそば店風景」です。油性のペンで書いていますが、これから全体にクリアラッカーを吹き付けて終了するのだそうです。作品にタイトルと名前を入れる。土橋さんは、およそ四週間かけてようやく完成した安堵感、表情がいつもの無く緩んでましたよ。
今日一日は、横のシャッターを描き、明日からすぐ後ろの靴屋さんのシャッターに取り掛かるのです。今度はいったいどんな絵が出来上がるのでしょうかね。これからも追っかけ、続けますよ。
絵には全く興味の無いモモちゃん、早く帰ろうよ・・・、って騒いでました。
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浅草に直接関係の無いお話。ここは、あほまろの呟きですかね。
『今朝の余談』
早いもので、平成１１年１１月２７日にあほまろが浅草に越して来たので、今日から浅草生活７年目に入ります。当初はベランダから見えていた巨大ウンコはマンションで遮られ、夜中まで色とりどりのライトが光っていたロックスの屋上も見えなくなってしまいました。わずか６年間とはいえ、浅草の街も少しずつ変わってしまったのですね。
ビルが建って景色が変わるのはしかたが無いとしても、ただひとつ景観を保持して欲しいのは、ビルの合間からかろうじて拝める富士山の姿だけです。これもいつまで保持してくれるのでしょうね。
先日、平成１４年より以前の日記も公開して欲しいとのメールを貰いました。しかし、読み返すと、まだ浅草を良く知らないで書いていたこともあって、間違った紹介や、解釈の違いも多い文章だらけ。公開するのはちょっと恥ずかしいもので・・・。日記の正確上、加筆や訂正も出来ませんしね。
何はともあれ、今日から浅草７年目に入るあほまろです。気分一新、これからも宜しくお願いいたします。
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