あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年11月25日 (金) 旧暦10月24日先負

- そろそろ年末の準備が -

日記


 暖かい朝が続きます。初冬の浅草はこれから訪れる年末商戦を前にちょっと一服ってところでしょう。今朝、仲見世のゴミ収拾場に先日行われた「近代仲見世百二拾周年」の時に軒先に飾られた行灯が捨てられていました。これって、ちゃんと木枠に和紙を貼った本作りだったのですね。最近はなんでもプラスティックで安上がりな物が多い中、さすがに仲見世ですよ。行灯を見ていると、なんとなく写真を撮ってみたくなってしまいました。この写真は、あちこち持ち歩いて、数カット撮った中の一枚です。
 総勢120名のカッポレ踊り有り、記念手ぬぐい売り有りで賑わった「近代仲見世百二拾周年」のイベント。今、年末商戦を前に何の飾りも無くなってしまい人っ子一人歩いていない仲見世。この極端な対比、別もののようにも見えてきませんか。
 浅草仲見世、120年間ず〜っと同じ佇まいで観音様を詣でる人たちをこの空間は見守っていたのですね。
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 北海道長万部町にあった古い映画館「長万部劇場」の取り壊しが制作の動機となって完成した映画、「美式天然(うつくしきてんねん)」がイタリアの第23回トリノ映画祭でグランプリを受賞しました。受賞作されたのは、北海道出身の坪川拓史監督(33才)。資金不足で撮影に6年、編集などに3年を要し、9年がかりでようやく完成したのです。
 この作品のことは、7〜8年ほど前に北海道新聞で読み、気になって長万部町の「長万部劇場」を見に行ったことがありました。その時、ちょうど撮影の最中で、坪川監督とちょとだけお話をしたことがありました。自主製作の映画としてはとっても豪華な俳優陣、吉田日出子、小松政夫、常田富士男等々、豪華な顔を揃えているということを聞いて驚いたのです。主演はムーミンパパの声で有名な高木均さん。映画館の主人役で頑張っていた方なのです。
 この作品は、北海道長万部町の「長万部劇場」を舞台に、昭和初期と現代の二つの物語が1本の無声映画とフィルム運びの少年を軸に展開するという内容。古の浅草を中心に活躍した懐かしい時代も再現されているのです。
 古い人間が古い時代を描くのと異なり、若い方が古い時代を描いたこの作品。是非観てみたいですね。ともかく、坪川拓史監督、グランプリ受賞おめでとうございました。
 この映画のポスターを手がけたのは、確かあほまろと一緒に編集の仕事をしている桶屋の・・・。ですよね。
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 今朝の一写
 今朝の西参道です。秋の紅葉の飾りが外され、正月の繭玉飾りが取り付けられていました。ここが終わると、新仲見世、仲見世と、浅草の街はどんどん年末の様相に変わっていくのです。そう、すぐにジングルベルの音楽が街中に鳴り響きますよ。
   
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 今朝の伝法院通り
 西側の工事は一通り終わり、後は木戸と番屋を残すのみとなりました。今朝、中央の白線が消されています。いよいよ道路の舗装工事に取り掛かるのでしょう。この通りは、全体に砂利を敷き詰めたような舗装になるのです。
   
 東側のシャッターも、少しずつ出来上がってますよ。
   
   
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数61