あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年11月24日 (木) 旧暦10月23日友引

- 昭和の街並 -

日記


 わずか2〜3度気温が高くなっただけでも、体感的にとっても暖かく感じるものですね。今朝の外気温は10度、晴天の青空がとっても爽やかなのです。ちなみに、昨日は7度でしたよ。
 モモちゃんも連日の寒さに慣れてしまったようです。今朝のようにちょっと暖かいと、足取りも軽やかなのです。寒くて嫌な時には真っ直ぐ前だけ見て歩くのですが、こんな日には、余裕でキョロキョロ辺りを見渡しながら歩いています。また、時々空も見上げているのです。モモちゃん、晩秋の空に何を感じたのでしょうね。
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 今、伝法院通りでは江戸の街並みの再現工事が進んでいます。あほまろの日記を毎日見ながらその進展具合を楽しみにしているという、浅草で生まれ60年間暮らし、現在は新潟で隠居暮らしをしている方からメールを頂きました。
 その方によると、「浅草と江戸」って結びつきが今ひとつ解らないといっています。
 「確かに、浅草は江戸時代から江戸で一番賑わっていた街ですが、今となっては、当時を知る人も無く、すべてが想像の世界。どこかの絵本に描かれているような見せかけだけの江戸街を創ったとしても、歴史を表現するものでも史実を表したもので無く、単なる安物のテーマパークの延長でしか無いでしょう。
 浅草といえば、明治から昭和にかけて花開いた大衆芸能と文化。たとえば、花やしき前の通りに今も残っているような昭和の建物。歯抜けになって寂しくなった初音小路など庶民が親しんだ飲食店街。これぞ浅草って感じの街並みを保護し、更に雰囲気を残した建物を誘致する。江戸も良いでしょうが、私はそんな街並みを提案したのです。」

 あほまろも同感です。メールを拝読し、改めて古くから残っている浅草を見直してきました。おっしゃる通り、昭和50年頃までは居酒屋でひしめき合っていた「初音小路」も浅草寺の機材置き場と隣り合っていることもあって、暗く寂しい一角になってしまいました。平日の夜は、シャッターを閉じっぱなしの店も多く、ここがかつての繁華街とは、ほど遠いイメージの飲食街になってしまったのです。
 江戸街はもうすぐ完成します。でも、浅草のちょっと昔を知らない方にとっては、それはそれで新鮮に写るでしょうし、今までと雰囲気を異にした通りとして繁栄していくことでしょう。
 次は、初音小路や花やしき周辺を「昭和の街並」として再開発されること。あほまろも提案していきたいと思います。みんなで声をあげましょう!
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 とはいえ、未だに浅草には昭和の香りがあちこちに漂っているのです。昨日、木馬亭で、「活弁」(活動写真弁士)、麻生八咫(あそうやた)・子八咫(こやた)「親子活弁10周年記念公演」を観てきました。無声映画に独特の語り口調、日本の伝統芸能ともいえる「活弁」を今に伝える親子なのです。
 親子で10周年といっても、娘の
子八咫(こやた)さんはまだ20才。ってことは・・・、そう、彼女は小学五年生、10才の時に同じ木馬亭でデビューを果たしたプロの「活弁」なのです。彼女は現在獨協大学言語学科の2年生で、大好きな学科は、英語、歴史、古典。
 「今、10年という節目を迎え、これからは子八咫ならではの語りを模索しながら、英語や中国語の活弁に向けても積極的に取り組んでいきたいと考えています。」
 浅草で生まれた日本独特な話芸「活弁」を、21世紀に甦る新しい舞台芸とし、過去に葬り去られてしまった無声映画の名作の掘り起こし、また、新たに無声映画の制作にと、これからも頑張っていただきたい親子でした。
 昨日の演目は、「国定忠治」と、チャップリンの「街の灯」。映画のスクリーンと観客が双方向になってしまう、お芝居のような映画。不思議な体験をさせていただきました。
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 今朝の一写
 宝蔵門と五重の塔の間を、奇妙な一筋の雲が浮いています。こんな雲を見ると地震雲じゃないのか・・・。そんなこと考えてしまうあほまろなのです。何事もなければ良いですね。
   
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 今朝の伝法院通り
 西側の通りは、機材置き場を最終的に番屋にする作業を残して、ほぼ完成です。今朝は、東側(仲見世側)の商店の覆いが取り外されました。ん、こっちもなかなか凄いですよ。数日中に足場が外されると、詳細が解りますね。
 一連の作業が終了すると、次は道路の舗装の取り替えにかかります。江戸街の雰囲気に合わせて、砂利道のような舗装になるそうです。楽しみですね。
   
   
 お蕎麦屋さんを終えた土橋さん。次は、仲見世から繋がる4軒のシャッターに取り掛かりました。でも、すでにお姿は無し。きっと夜中に作業をされているのでしょうね。
   
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数55