あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年11月14日 (月) 旧暦10月13日仏滅

- 明日でひとまず -

日記


 木枯らしが吹きぬけ、寒さが一段と増してきた浅草です。モモちゃんとの散歩にはコートが欠かせなくなってしまいました。それでも首周りは冷たく感じます。これからは更にマフラーも巻かなければいけないのかな・・・。
 あほまろのいつもの散歩スタイルは、用足し袋と広角レンズとを入れたバッグをタスキにかけ、首からカメラをぶら下げ、左手にモモちゃんのリードと、まるで観光客かお上りさんのような格好で散歩をしています。それに雨が降ると右手に傘を持って出かけなければいけないのも大変なのですが、どんな状況でも毎日数十枚の写真を撮って帰るのです。
 “わざわざ一眼レフじゃなくても、小型カメラでも充分じゃないの”、そんなこと言われることもありますが、毎朝の写真は写れば良いってものじゃ無いのです。あほまろにとっての記録は、その時でしか撮れない空気を写しているといっても過言では無いでしょう。これも何年か後には、貴重な資料として、また大げさにいえば浅草の歴史の一ページを飾るかもしれない貴重な写真と思っているからなのです。ですから、写真の元データが正しく残るように未現像のままで仕舞っておきたい。そんな理由から、まともなカメラが手放せないのですよ。欲を言えば、仕事用のカメラを持って行きたいとも思うのですが、一人じゃ重すぎるので・・・。
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 昨日のラジオで、木枯らし1号のことを特集しておりました。この木枯らし1号、実は日本広しと言えども東京と大阪にしか吹かないのだそうです。もしや都市化の影響とかそんなことかなとも思いながら聞いていると、単に気象庁が発表しないだけなのです。何故東京と大阪しか発表しないのかは、単なる慣習で木枯らし1号そのものが正式な気象用語では無いってことが原因なのだとか。でも、“木を吹き枯らす”という意味の木枯らしは正しい日本語として全国で使われているのですけどね・・・。
 「木枯らしに吹きあはすめる笛の音を」(源氏物語帚木)
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 明日は15日。浅草寺境内の「菊花展」も終了します。しかし、まだ一日残っているというのに、すでに会場から菊の花が運び出されているではありませんか。作業をしている方に聞いてみると、園芸家の方々が丹精込めて仕上げた菊の花、まだ枯れないうちにお買いあげになった方々に納めなければいけないのだそうです。確かに、トラックに積み込まれるのはみんな「優等」の賞を貰った立派な菊たちです。後に残ったのはどっちかというとどうでも良いようなものばかり。
 なぜ、たった一日を待てないかったのでしょうね。あほまろが一月半に渡って見続けてきた展示会、歯抜けになった展示場に、一抹の寂しさが込み上げてきました。
 明日で「仲見世百二拾年祭」も終了です。雷門の前に設置されたイベント小屋、「仲見世屋」も、沿道に飾られた看板類も取り外されてしまうのでしょう。
 期間中は、かっぽれ踊り有り、スタンプラリー有りで賑わったのです。また、週末には仲見世青年部の方々がボランティアで、明治の衣装を身に付けた観光客を無料で撮影してあげるイベントも昨日で全日程が終了しました。
 江戸時代から、地域を盛り上げるため同じ町内に住むみんなで取り組んで出来たのが、人間関係、言葉と言葉、物と物、物と言葉、人間と物等々の組み合わせに起こる関係である「連」なのでしょう。今風に表現すれば、社会と地域を生活質の向上の視座で改革しようとする同志の方々のネットワークといった感じなのでしょうね。今回、仲見世青年部のみなさんの活躍を拝見し、古来から浅草という地に流れている、「連」を取り持つ「座」の在り方までも垣間見られたイベントでした。
 「仲見世百二拾年祭」で頑張った仲見世青年部の努力は、これからも仲見世が発展する礎として、訪れた方々の気持ちの中に残り続けていくことでしょう。本当にお疲れさまでした。
同時に「仲見世百二拾年祭」の大成功、おめでとうございます。次は、百五十周年でしょうね。三十年後は、もう見れないだろうな・・・。
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 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 明日で最後です。右端に残った最後の蕾もようやく開きかけようとしています。
   
   
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 今朝の伝法院通り
 人物に色が入り、どんどん雰囲気が出来てきましたね。今日はお蕎麦屋さんの定休日なので、土橋さんは夕方まで作業を続けりと言っていました。制作過程をご覧になれるチャンスですよ。みなさんも是非ご覧になってみませんか。今週中に完成するそうです。
   
 完成予想図では、真ん中の女性も紫色の着物を着た仲居の女性でしたが、“描いていて、なんとなく子供にしてみたくなった”のだそうです。
   
 昨日の写真ではブーツが見えない、そんなメールが舞い込んできました。如何ですか、ここが「高級紳士靴」屋さんなのです。
 お客さんを一人でも多く来て貰いたくて江戸の街並みを再現している、この不思議な雰囲気を醸し出す通りですが、こんな絵が連なると、お店が開いていない時間の方が話題になったりしてね。これじゃ本末転倒じゃなかったのかな・・・。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数50