あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年11月10日 (木) 旧暦10月9日赤口

- 一の酉 -

日記


 “秋に三日の晴れ無し”といわれていますが、月曜日から四日連続で腫れの日が続いています。この後の予報では明日も晴れで明後日の午後から崩れるとのことです。しかし、立冬も過ぎ、気温はどんどん下がっていく毎日なのです。
 今日から秋の火災予防運動が始まりました。春秋のこの運動が始まると、伝法院前に幟が並び、浅草神社の狛犬にはタスキがかかります。毎年これがかかると、あほまろにとっては、
季節が大きく変わる合図にも見えてしまうのです。モモちゃんもタスキがかかった狛犬を見上げているのでした。
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 昨日は、浅草鷲神社で酉の市が行われました。「福をかき込む」との言い伝えから、大小さまざまな熊手に商売繁盛や開運のお守りを付け、およそ300軒のお店が境内に並ぶのです。値段は1000円から上は数十万円まで様々ですが、値切るのも楽しみとあってあちこちで行われている値段の交渉を聞いているだけでも楽しいのです。
 値切るといっても、そこは縁起物です。二万円が一万八千円になったからといって、二千円のお釣りを貰らうなんてのは愚の骨頂、値切った分はご祝儀で置いてくるのが粋なんですよ。お礼の手締めにも力がこもるってこと、これで来年は良い年になるのです。
 あほまろが買ったのは、手作りの「宝船熊手」で有名な「よし田」さんからです。先日取材でお伺いをして気に入ってしまったのです。でも、ここの熊手はかなり高級品なのです。写真でおかみさんが持っているのがあほまろが買った一万八千円の熊手。もちろん、ご祝儀は粋に、手締めは派手にやってもらいましたよ。
 今年は12年に一度廻ってくる「酉年」です。それを記念して、鷲神社では「勝札」、お隣の長国寺では「金鷲熊手」がそれぞれ売り出されるのですが、「勝札」は午前中に完売。しかしお寺の商売繁盛を願う「金鷲熊手」はまだいっぱい残っていたのです。やっぱ、ギャンブルに御利益を求める方のほうが、商売繁盛を願う方よりも多いってことなのでしょうかね。
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 今日は「エレベーターの日」です。明治23年(1890)の今日、浅草十二階(凌雲閣)に、日本初の電動エレベーターが公開された記念すべき日なのです。エレベータで行けるのは一階から八階まででしたが、このエレベータなるものを一度経験してみたく、連日大勢の人が押し掛けたのでした。しかし、記録によれば故障が多く、しょっちゅう止まってばかりいたのだそうです。その補修経費が膨らみ日本最初のエレベーターも開業2年を待たずに取り外されたそうです。その後、関東大震災で浅草十二階(凌雲閣)そのものも倒壊してしまったのでした。
 日本エレベーター協会では、日本初の電動エレベーターが公開された記念として、昭和54年(1979)に「エレベーターの日」と制定したのす。
   
 この絵葉書は、明治37年頃の浅草十二階(凌雲閣)です。
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 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 少しずつ花が開いてきました。でも、あと5日で「菊花展」が終了してしますので、満開を待たずに姿を消してしまうのですね。毎年観察をしていて、こんなの始めてですよ。どこが「優等首席」だ・・・!
   
   
   
 大懸崖はダメにしても、他の菊はみんあとっても奇麗に咲き誇っています。
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 今朝の伝法院通り
 今朝も土橋さんの姿が見えません。絵も昨日と変わりなし。いったいどうしたことでしょう。火曜日の朝にお逢いした時には、今週は天気が良いようなので、かなり仕事がはかどりそうと喜んでいたのですが・・・、心配です。
   
 公会堂前の角から二件目の「金龍茶屋」のシャッター絵も作業に取りかかったようです。でも、こちらは土橋さん言うところの偉い先生のご指導の元で描かれるのです。
   


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数40