「小春日和」この時期に現れるまるで春を思わせるようなポカポカ陽気な朝です。昨日と一転して暖かい朝は、ポーちゃんも元気にお散歩です。せっかくの陽気だというのに、元気が無いのは昨夜飲み過ぎてしまった女房殿。ベランダに射し込む朝日を感じ、朝早くから騒いでいるポーちゃんのために、嫌々着いてくるのでした。
　昨日は「東京時代まつり」で賑わった浅草です。主催者発表では約４８万人が訪れて繰り広げられた歴史絵巻でしたが、一夜明けると、元の静けさに戻ってしまいました。沿道に取り付けられ、主を失ってしまった赤い幟もなんとなく寂しそうにはためいています。唯一昨日のなごりといえば、道の所々に散らばった、ビンザサラ舞の稲薪と称して巻かれた色とりどりの切り紙。この舞は、本来は田植えの際に囃す芸能としての田楽から派生した踊りなので、豊年満作の願いを込め、稲の変わりとしての紙を蒔いて歩くのです。
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　今年の「東京時代まつり」で、太田道灌に扮したのが漫画家のちばてつや先生です。先生の勇姿を一目見ようと、ウノカマキリ先生や漫画家先生たちが応援にやってきました。今年のあほまろは、観音裏の出発式が行われる会場にじっくりと陣取っての撮影です。昨年までは、路上を走り回っての撮影でしたが、整理をして気付いたのは、単なる記録の域を脱しないような写真ばっかりだったってことに気付いたのです。確かに、雷門を背景にしたりと情景の変化は有るのですが、参加者の表情や喜びをとらえることは出来ませんでした。
　そんな訳で、今年はじっくりと同じ場所に腰を据えて撮影したのです。でも、腰を据えてっていっても座っていた訳じゃありません。ほとんど総てのカットは７０〜２００ミリのズームレンズの手持ちで、おまけにバランスの悪い脚立の上に立っての撮影でした。カメラとレンズを合わせると３キロを超える重量になってしまうのですからしかたが無いのですけど・・・。
　写真のちばてつや先生、あほまろに気付いて手を挙げてくれました。とっても勇壮な姿にみなさん感激しておりましたよ。
　おかげで、今朝はあちこちが筋肉痛です。特に、腕と首の筋肉が、激しい筋収縮を起こしているようなのです。運動不足というか、普段はあまり使わない筋肉を使いすぎたようですね。でも、出来上がりは満足してますよ。近日中に写真館で「東京時代まつり」の全貌を公開いたします。
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　「東京時代まつり」が終わった後は、観音裏にある芸者衆の事務所「見番」前から、芸者さんたちが阪神タイガースのリーグ優勝を祝うパレードが開催されました。阪神タイガースの旗を付けたオープンカーに乗り込んだ、言い出しっぺの浅草花柳界で三十余年のベテラン芸者ごろう姐さんを先頭に、８台の人力車を連ねての行進です。人力車の上では芸者衆が、観音裏通りを「六甲おろし」の音楽に合わせた手踊りで練り歩いたのでした。
　あほまろは阪神ファンです。でも、ここ浅草に住むほとんどの方は一般的で当たり障りのない新聞社系のチームを応援しているのです。ですから、あまり大きな声では語れなかったのでしたが、こうして浅草でも阪神タイガースを応援する人が大勢いるってことに、喜びも感じてしまいましたよ。
　今回はたまたま阪神ですが、過去、他のチームで同じようなことは無かったそうです。やっぱり阪神タイガースは絵になるチームなのでしょうね。
　そう、仲見世のロッテ大吉さんもいらしてしました。“チームは問わず、人が集まるお祭りごとが大好きなのですよ”、さすが浅草っ子、あの日本シリーズでも思い出しながら、さかんにシャッターを切ってましたよ。この写真のどっかに写っているカモ・・・。
　　　
　　　
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　今朝の大懸崖（だいけんがい）
　ご覧の通り、なんとなくこれが菊の花であるという雰囲気が解るようになりました。
　　　
　　　　
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　今朝の伝法院通り
　お蕎麦屋さんの間口三間のシャッターを手がけている土橋さん。下絵の半分が完成しました。ちょっと休憩をとってもう少し描き上げたいといってます。間口三間の大作を手がけるのは久しぶりなのだそうです。過去、一番大きな絵は、３年前に平井のホームセンターのおよそ八間のシャッターだったそうです。
　今回の絵は、お蕎麦屋さんの中でおいしそうに食べている人を中心に、人間２７名と犬１匹が描かれているのです。中でも芸の細かいところは、厨房でお蕎麦を作っている職人さんたちの様子でしょう。伸ばして、切って、茹でて、盛って、まるで江戸時代の職人づくし絵巻を見ているかのような雰囲気なのです。
　　　
　　　
　　　
　下書きだけですが、ほんわかムードが伝わってきませんか。