あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年11月01日 (水) 旧暦9月30日友引

- 見栄えは富士山 -

日記


 素晴らしい秋晴れになりました。予報によると今日から文化の日までの三日間はこのような晴天に恵まれるのだそうです。こんな日は、富士山も筑波山も遠く信州の山並みまでも見わたすことができる素晴らしい我が家の立地に感謝するのです。
 江戸時代の浮世絵師の多くが江戸から見た富士山を題材にした作品を残しています。また、富士山は古くから恋の歌として、叙情を表した歌として、また文学作品の舞台としてもたびたび登場します。古来より日本人がいかに富士山が心のよりどころであったのか、ビルの間からではありますが、朝一番に奇麗な冠雪を頂いた富士山を眺めていると、今日一日が幸せに暮らせるような気分になるのです。
------○------
 「富士山を世界遺産に」、いまそんな運動が盛り上がっています。しかし、富士山の偉大さや、日本人の誇りである富士山の意味付けだけでは世界遺産としては役不足なようです。それはひとえに遠くからでは把握できない富士山のゴミ問題が拒んでいるのです。江戸時代から、いや、もっともっと前から富士山の環境保全に対する一部の意識の低さがつもり積もった結果なのでしょう。
 世界遺産への登録は、保全・継承への責任が表裏をなすのです。そのため、地元からは、どの範囲を世界遺産に考えるのかなど、定義をはっきりさせてほしいなどの声も上がっているよです。推進する団体は、“範囲を決めて自然環境を整える”。そんな見せかけだけで世界遺産に登録できたとしても、富士山を登山する人の数は減らないでしょう。まして世界遺産という文字面を冠することで、その数が多くなることは必至です。
   
 飛行機の上からも見た富士山の写真ですが、ご覧の通り五合目まで自然を破壊してまでも自動車道を整備した痕跡がはっきりと表れているのです。これじゃ、ボランティアが行っている“登山者のトイレ問題は、バイオ式などの自己完結型を整備、またボランティアによる富士山一斉清掃等々見た目を奇麗にする活動をする”、そんな努力は微々たるものにも思えてしまうのです。せめてこの道路を元に戻し、五合目まで車で登るのを禁止することは出来ないものでしょうかね。
 先日の静岡新聞にこんな記事が掲載されておりました。
 日独青少年交流事業で来日中のドイツ人の若者らが12日、明治以来廃れてしまった富士山の古道「村山口登山道」(富士宮市)で、地元住民とともに石畳の修復作業に取り組んだ。修復は住民や有志が定期的に行っているが、外国人グループの参加は初めて。富士山の世界遺産(文化遺産)登録に向けた活動が動き出す中、「富士山が世界的に関心を集めている表れ」と地元住民も歓迎している。
 本当に富士山を世界遺産に登録をしたいのなら、車道を廃し、総ての登山道を昔の石畳の状態に整備してからでも遅くはないのでは・・・。
------○------
 今日は「犬の日」のようです。ペットフード工業会などが1987年(昭和62年)に制定。「ワン・ワン・ワン」の犬の鳴き声から今日に決定されたそうです。それじゃ1月1日、1月11日、また11月11日でも良かったのかな、なんてひねくれた考えも浮かんできますよね。犬の日だからといって、特に行事は無いようです。この日を制定したペットフード工業会のホームページを見ても特に今日を祝う記事すら無いのようです。
 こんな無意味な記念日を制定した意味は何なのでしょう。こんな日が無くても、あほまろは毎日が「犬の日」なのですよ。
 今朝もポーちゃんが一緒です。とっても良いお天気の下、モモちゃんにじゃれながら元気よく走り回っていましたよ。この陽気が我が家の犬たちへの「犬の日」のプレゼントなのかもね。
------○------
 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 特に大きな変化はありません。気持ち大きくなったようにも感じるのですが、昨日の写真を並べてみると、結構黄色が目立ってきましたね。
   
    
------○------
 今朝の伝法院通り
 いよいよ仲見世側の覆いも取り払われ、その全貌が明らかになりました。足場が残っているので詳細は解りませんが、全体に木工造りのような雰囲気になったようです。これから看板や細部の飾りを行うようです。
   
   
 シートの下から表れた三社祭の壁画です。宮出し時の神社境内の様子が描かれ、結構迫力満点ですよ。これは一見の価値有りですね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数64