あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年10月31日 (火) 旧暦9月29日先勝

- あちこちで撮影 -

日記


 雨の予報ですが出かけようとした時にはまだ降る気配は無いようです。こんな日の女房は出かけるのを嫌がるのですが、昨日は置いて行かれたポーちゃんが、朝早くから“今日は私が行く”って騒いでいるので、嫌々着いて来たのでした。
 いつもの仲見世を歩いていると、前方からお化けのキャスパーを緑色に塗ったような、変なぬいぐるみが歩いてきます。あれっ、あれは確か愛知万博のマスコットキャラクターだったかな・・・。違いました、近づいて良く見るとポンチッチとかいう子供番組の何とかいうキャラクターのようです。後ろからカメラを持った連中が付いてくるところを見ると浅草寺で番組の撮影を行っているのでしょうね。奇妙なぬいぐるみ、モモちゃんは遠ざけるようにすれ違ったのでした。“いったいあれは何だったの”、モモちゃん、不思議そうに振り返ってましたよ。
 一方のポーちゃん、我々の先を歩き、ぬいぐるみのすぐ側を全く意識すること無くすれ違っていきました。そうなんです、ポーちゃんはまだ余裕を持って歩くことができないので、女房の足だけを追いかけているのです。
------○------
 浅草を舞台にしたドラマや写真が多いように、その撮影現場にも毎週何度か遭遇します。今度は、六区ブロードウェイの浅草演芸ホール前で大勢の撮影スタッフが走り回っています。ここでも撮影を行っているのですね。いったい誰を撮っているのかな、すれ違いざまに様子を伺うと、歌舞伎役者の二代目市川亀治郎さんでした。雑誌か何かの写真撮影のようですが、取り巻きのスタッフの数は大げさに20名をはるかに超えているのです。でも、ここは浅草です。通勤や通学のみなさんも、“あぁ撮影をしてるんだ”、みんな撮影には慣れっこになっているって土地柄なのです。
 市川亀治郎さんといえば、毎年新春浅草歌舞伎にも出演されており、浅草とは縁の深い役者なのです。それより、あほまろは、今年の七月歌舞伎座「NINAGAWA 十二夜」の麻阿役の演技がとっても印象に残っているのです。この人って、将来有望な役者の一人なのですよ。
 家に戻る途中、雷門通りには撮影のマイクロバスや機材車が数台止まりました。さっきの亀治郎さんの撮影用の車両なのかな、そんなことを考えながら信号待ちをしていると、マイクロバスから派手な衣装の若いアイドルの女の子がぞろぞろと出てきました。スタッフが持っている台本、遠くてよく見えないのですが、「モームス・・・」なんて書かれているので、きっと今流行のおにゃんことか、モーニング娘のたぐいなのでしょう。ぞろぞろ雷門方向に歩いて行きました。
 浅草の人達はこのような撮影風景は慣れっこですが、観光に来た連中がこんな所に遭遇すると大はしゃぎになるのです。それを知ってか、撮影はいつも早朝に行われることが多いのです。浅草って街は、いつも絵になる街なのでしょうね。
------○------
 昨日、「浅草東宝」「蝉しぐれ」を観てきました。やっぱり観なければ良かった。それが率直な感想です。数年前に小説「蝉しぐれ」を読み終えた時、脳裏に焼き付いた出羽三山の麓で暮らす人々の真剣な姿、文四郎少年が初恋の人ふくを一途に思い続けたはかない気持ち・・・、脳裏に焼き付いたイメージまでがことごとく打ち消されてしまったのでした。
 あまりにも物語を忠実に追いかけよとして総てのシーンが中途半端になってしまっているのです。お金と時間をかけて制作した苦労は判りますが、藤沢周平さんが拘っていた、小藩「海坂藩」の下級武士の切なさを、もっと忠実に再現することは出来なかったのでしょうかね。もし藤沢周平さんが生きていられたらガッカリしたでしょう。見終えた後の悔しさ、こんな気持ちにさせる映画はやっぱり駄作なのでしょうね。
 昨日の浅草は、競馬の天皇賞が開催されていたこともあって、六区ブロードウェイには大勢の人でごった返していました。そのど真ん中に位置する「浅草東宝」ですが、お客は20名足らずでした。鳴り物入りで公開されてまだ三週間ですが、これじゃ興行収入もそこそこなのでしょう。おまけに、夫婦で入場すると一人1800円が1000円づつになってしまうんです。女房と二人で2000円で、130分もの退屈をしてきました。
------○------
 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 全体に開いてきました。中でも一番開いているのがの中の蕾です。この調子じゃ、ようやく菊の花と解るようになるまで、あと一週間はかかるでしょうかね。
   

    
------○------
 今朝の伝法院通り
 いよいよ角の覆いも取り払われ、その全貌を見られるようになりました。まだ足場は有りますが、如何でしょうか。当初、思ったより良い雰囲気じゃありませんか。これから小物や飾りなどが取り付くと、ここは正に江戸の雰囲気を持った通りになるのです。明日は、伝法院前の覆いも取られろそうですよ。
 ここの通りが完成するのは、12月中旬です。完成した暁には、日を追って変わっていった、この通りの変貌を
並べてみたいと考えております。
   
   
 シャッターのペンキ絵もどんどん完成に近付いているようです。昨夜から今朝にかけてかなり進みましたね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数56