あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年10月25日 (火) 旧暦9月23日先勝

- 秋に三日の晴れもある -

日記


 「秋に三日の晴れなし」といわれますが、この三日間はとっても良いお天気ですよ。なんとなく秋というと、高い空、抜けるような青空、そんなイメージがありませんか。これも晴れの日と雨の日の繰り返しの日々が続くので、晴れた日にはとっても気持ちが良く、空が明るく見えることから“秋晴れ”と表現されるようになったのでしょう。今朝の空は、真っ青とはいえない、うっすらと白いベールで覆われています。しかし、空気が乾燥していて、この三日の中では一番気持ち良い朝ですよ。
 そういえば、「女心と秋の空」っていう言葉もありましたね。いつも散歩を面倒くさがっている我が女房、こんなに良い天気だというのに、テレビを見ながらダラダラしているのです。ポーちゃんが騒いでいるっていうのに、今朝も行かないつもりなんだな・・・。
 遅くなるといけないので、“先に行ってるぞ”と、一応声をかけて出かけたのでした。のんびりと、伝法院通りなどを撮影しながら歩いていると、仲見世をポーちゃんが必死になんて走っているじゃないですか。あほまろに遅れること10分、ようやく出かける気になったのでしょうね。
 遠くから“ポーちゃん”と声をかけると、我々に気付いたポーちゃんがこちらに向かって走ってきます。そして、モモちゃんに向かって激しい剣幕で吠えまくるのです。きっと、“なんで私を置いて先に行ったの!”とでも怒っているかのようでしたよ。そんな姿を優しく見守っているモモちゃん、大人の犬って風格を感じてしまいました。
  
 声は聞こえませんが、モモちゃんに向かって、飛び跳ねながら夢中で吠えまくるポーちゃんです。
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 観音様の縁日は毎月18日ですが、今朝の浅草寺本堂内の飾りが縁日のような飾りに変わっています。確か、今日25日は天神様の縁日ですよね。ご本尊さまと関係なく、仏教の縁日と呼ばれる日は総て特別な飾り付けをするのでしょうかね。
 あほまろとモモちゃんは、毎朝外のお賽銭箱の前でお参りしています。本堂の中まで犬を連れて入っても文句は言われないのですが、なんとなく遠慮してしまうのです。そんな訳で、祭壇の飾りを外から眺めているだけなので、ですから今までも有ったであろう些細な変化に気付くことは無かったんですね。これからは、こちらも気を付けて観察してみなくっちゃね。
 この仏教の縁日って習慣はいつから始まったのでしょう。調べてみても、その起源も由来も詳かでないようです。「今昔物語集」には“十八日ハ観音ノ御縁日也”また“月ノ廿四日ハ地蔵菩薩ノ御日也”などと記載されているのが最初で、その後の「古今著聞集」にも“十五日十八日はあみた観音の縁日”とも有るのです。いつのころからこのような信仰が明らかになったかといえば、“834年(承和1)に僧空海の奏上によって、毎月宮中仁寿殿に観音供を行って以来恒例となり、平安時代には絶えることがなかった”、そのようにも記されているので、何か特別な由来が有るのでしょうね。
 このような縁日には、多数の参詣人を予想して境内や門前には露店や掛茶屋が立ち並びます。初期の市は付近の百姓たてで構成され、物資の交易・売買が行われたのが最初でした。それがしだいに大道商人・香具師の出現を許し、演芸観賞や喫茶飲酒煮売まで自由になっていったのです。そんなわけで、浅草の発展はひとえに観音様の縁日のおかげなのでしょうね。
 そんなことを思いながら、久しぶりに本堂内をじっくりと観察し写真まで撮ってしまったあほまろでした。
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 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 上の写真(○の部分の拡大)をご覧ください、ようやく蕾が開いてきましたよ。開いこうとしているの蕾はまだ少しですが、昨年の記録によるとここからが早いんです。今週末には小さな花を見せてくれるものも有りますよ。
 毎日何も変化も無く見ていた懸崖でしたが、今朝はちょっと幸せな気持ちになってしまいました。
        
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 今朝の伝法院通り
 ご覧の通り、絵に色が入りましたよ。まだ未完成ですが、こらからどのように変化していくのでしょうね。ことらも楽しみです。
  


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数47