あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年10月22日 (土) 旧暦9月20日仏滅

- 風流な雨 -

日記


 このところ、週末になると必ず雨になってしまいますね。朝の天気尾予報でも雨が降るなんて言ってなかったんですけどね・・・。雨の日はポーちゃんの散歩はお休みなのです。天気の良い日には、早く行こうよって、ストレッチしながらベッドの周りをうろつくのですが、今朝は自分のベッドから出ようともしないのです。最近のポーちゃんは、外の様子を見て今日は行けるか行けないか、自分で勝手に判断しているようです。
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 浅草寺境内の「菊花展」の菊が大造りと懸崖を除き、奇麗に咲き誇っています。一際目立っているのは、黄色と茶色の二色の菊です。今朝は、その横のお団子のようにまん丸い菊も満開になりました。でも、この雨で植えられている土壌がずぶ濡れになってしまいましたよ。アスファルトの上に仮設で盛られた土壌なので、水はけが悪いのでしょう。これじゃ根付く前に腐らないかが心配ですね。
 秋の長雨を、秋霖(しゅうりん)ともいいます。この「霖」一文字で「ながあめ」と読むのです。日本語ってとっても美しい表現があるんですね。また、日本ほどたくさんの美しい雨の名をもつ国は、ほかにないでしょう。

 春:菜の花が咲く季節の 菜種梅雨
 夏:梅の実が熟れるころの 梅雨
 秋:秋草に月の雫の吹きむすぶ 秋霖
 冬:山茶花(さざんか)をうるおす さざんか梅雨

 
 また、この時期に降ったりやんだりする雨を時雨(しぐれ)とも言いますね。
 「家の窓 ただひとところ あけおきて けふの時雨に もの読み始む」(若山牧水)

 日本語で雨を表現する言葉を調べてみると、「陰雨・淫雨・雲雨・煙雨・祈雨・峡雨・恵雨・降雨・豪雨・穀雨・五風十雨・細雨・山雨・慈雨・櫛風沐雨・驟雨・宿雨・春雨・瘴雨・翠雨・晴雨・屑雨・多雨・弾雨・梅雨・白雨・麦雨・微雨・風雨・暮雨・雷雨・涼雨・緑雨・淋雨・霖雨・冷雨・零雨・時雨」等々、日本語を使う日本人のみなさん、この使い分け出来ますか?

 この霖(ながあめ)は季節の変わり目、これからもひと雨ごとに秋が深まってくるのです。このように雨を味方に付けてしまうと結構楽しい朝の散歩でした。
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 今朝の新聞によると、女剣劇の浅香光代さんの飼い猫、モモちゃんと同じ13才の太郎君が一昨日食道ガンのため死亡したことが報じられていました。そういえば、浅香さんの猫の太郎君は、頭をなでると「病気が治った」「肩こりがよくなった」などと“福”が舞い込んでくるなんて騒がれていた猫ですよね。一時は猫を教祖様に祀り立てた新興宗教のようなことを報じられたこともある、浅草では有名な“福猫太郎”だったのです。
 昨年は時々浅香さんと一緒の太郎君をお見かけしたのですが、最近はお目にかからないと思ったら、今年の春から入院していたそうです。浅香さんは「生きた招き猫」として子供のようにかわいがっていたのですよ。「命がけでほれた男が死んでもこれほど泣かない」と号泣したと報じられていました。太郎君のご冥福をお祈り申し上げます。
 我が家のヨークシャテリアのハニーちゃんもガンなのです。でも、身体が小さいので手術の麻酔に耐えられないのです。ハニーちゃんもモモちゃんと同じく13才。人間でいえば70才を過ぎているので、ガンの進行が遅いので暫くは大丈夫だとか。太郎君のように食道ガンじゃ食事が出来なくなってしまうのですが、ハニーちゃんは乳ガンなので、食欲は旺盛。このまま家族みんなで静かに余生を見守ってあげることにしました。
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 今朝の大懸崖(だいけんがい)
 昨日の写真と並べてじっくり観察してみたのですが、全く変化無しです。ただ、ちょっとだけ葉っぱが大きくなったように感じるのでした。
        
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 今朝の伝法院通り
 雨ですが、作業は続いています。今朝は、公会堂前の和装古着屋「胡蝶」さんの瓦を葺いておりました。シャッター絵は昨日から変化はありません。
  
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 浅草公開堂の掲示板に新しいイベントのポスターが貼られました。11月23日生涯学習センターにて、「たけくらべ」を聴く会が開催されます。第一部は、法政大学の田中優子先生の「江戸から見るたけくらべ」。第二部は神田紅さんの「講談・たけくらべ」です。かなり面白そうですよ。
 また、お馴染み「全国座長大会」が浅草公会堂で開催されます。毎年、舞台の上では一万円札が飛び交うのですよ。12月19〜20日、午前と午後の二回公演です。
  


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数43