あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年10月16日 (日) 旧暦9月14日仏滅

- 雨の朝の眩しい太陽 -

日記


 午前6時ちょっと前でしたか、寝室のカーテン越しに真っ赤に染まった西の空が見えています。朝焼け雲です。あ〜昨夜来の雨もあがり今日は良いお天気なんだな・・・、そんなこと思いながら再び夢の人になってしまったのでした。
 ベランダに激しく打ち付ける雨の音で目覚めたのがその一時間後です。激しい雨が降っているのです。やっぱ、あの朝焼けは夢だったのかな・・・。そんな不思議な朝でした。
 マンションの玄関に打ち付ける激しい雨、その様子に驚いたモモちゃんは玄関先に座り込んだまま、絶対に出ようとしないのです。気持ちは理解できますが、モモちゃんだって用を足さなければいけないでしょ。半ば強引にずるずると引きずって玄関を出たのでした。そうなりゃ破れかぶれのモモちゃん、歩きながらもずぶ濡れの身体をわざと震わせ、あほまろを困らせるのです。
 雷門前の並木通りに出ると、激しい雨にも関わらず、いきなり強い日射しが射し込んできました。わずか1分ほどでしたが、雲の切れ間からはっきり太陽が顔を出しているのです。「お天気雨」って表現は良く使いますが、こんな状況を何と表現したら良いのでしょうね。こんなことが起こるのなら、やっぱり今朝の朝焼けも夢じゃ無かったのだろうな・・・。
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 「菊花展」二日目というのに、写真のようにまだ菊が入いっていない展示場があります。昨年まではこの位置に田原小学校の生徒たちが丹精込めて育てた菊が並んでいたのです。それと確か、菊の花を囲むような金竜の飾りも有ったっけ。一月半も開催されるこの「菊花展」、これから徐々に充実していくのでしょうね。
 それとは別に、浅草寺本堂脇では、「盆景展」「生花展」に続き、昨日から「盆栽展」が開催されております。こちらの方は何の開設も無いのでその詳細は判りませんが、見事な盆栽が並んでいるところを見ると、それなりの盆栽家が出品しているのでしょうね。
 この盆栽というのは、わずかな鉢の空間の中に壮大な景色を創っていくという芸術なのです。果てしなく広がる世界が感じられ、さらに、盆栽の文化の中には、自然と共存していくという素晴らしい精神が息づいているといえるのでしょうね。
 古くは鎌倉時代の春日権現験記絵巻にも見事な盆栽が描かれています。小さいながら大きな背景を有する盆栽は、「BONSAI]としても海外で広く知られているそうです。
  
 写真の盆栽は、平北斗の松を使った盆栽「靖国白色」と題されています。今、靖国神社に祀られている戦没者全員が、死後の世界では思想も宗教も総て無色透明。そんなことを表現しているのでしょうかね。小さいながら、とっても力強い盆栽でした。
  
 こちらはこれから定点観測をする「大懸崖(けんがい)」です。ようやくパチンコ玉ほどの芽が出てきたところです。係員の話によると、満開まで20日くらいは要するでしょうとのことでした。これから毎朝この菊を同じ角度で撮影していきますね。
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 雨なので、伝法院通りの作業も止まっています。昨日の朝と変わったのは、居酒屋さんのシャッター絵の下書きの一部がなされただけです。それと、中華街の絵はまだ消されないで残っていましたよ。

  
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 浅草寺境内の政治版に、『「声明」と「聖歌」の融和』なるポスターが貼られています。プラハのグレゴリオ聖歌隊と大原魚山声明研究会によって、東西の祈りのコラボレーションのようです。
 声明とは経典などに音階をつけて唱え、御仏の智徳を讃歌する仏教の古典声楽の総称で、世界でもキリスト教会での典礼に用いるグレゴリオ聖歌などと共に長い歴史を誇っているのです。目的を同じくする祈りの声楽、それを一緒に合唱してしまおうというこの試みなのです。とっても興味があったのですけど、よく見ると、東京公演は昨夜で終わってしまったのですね。毎日このポスターを眺めていながら、どうして気付かなかったのでしょう・・・。残念ながら、まだまだ修行の足りないなあほまろでした。
  


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数41