あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年10月15日 (土) 旧暦9月13日先負

- 菊花展始まる -

日記


 また台風が近付いている影響なのか、ちょっと蒸し暑い朝になりました。玄関を出ると、我が家の前を団体客およそ100名ほどがぞろぞろ歩いて来ます。表通りにバスを停めることが出来ないので、ちょっと離れた浅草通りでバスを降りて歩いて来たのでしょう。ここ浅草は日本一の観光地だっていうのに、観光バスの駐車場が無いのです。いつも、こんな光景を見るたびに、あの極端に道幅が狭い四国讃岐の金比羅さんにだって、ちゃんとバスの駐車場が充分に確保されているのを思い出してしまうのです。浅草は観光で成り立っている街なのですから、地元も行政ももう少し真剣に考えても良い問題じゃないでしょうかね。

 それにしても、こんな早朝から大勢で浅草を訪れるなんて、いったい何の団体なのでしょう。だってまだ7時を回ったばかりですよ。
 我々はモモちゃんの用を済ませ、いつものように雷門から仲見世を通って境内に入ると、すでにさっきの団体客が境内で添乗員の説明を聞いています。その言葉の中に、一見して場違いにも聞こえてしまう「オフ会」って言葉も聞こえてくるのです。ちょうど良いことに、モモちゃんが可愛いと近付いて来た年輩の女性に聞いてみると、松本市を中心にネットで俳句の会を開催しているメンバーの「オフ会」なのだそうです。驚きましたね、みなさんあほまろよりもず〜っとご年配の方々です。そのお年になっても、インターネットで俳句を楽しんでいる。なんてハイカラなスローライフを満喫している素敵な方々なのでしょう。
 私たちは、「時間を気にせず、ゆったりと時の流れに身を任せ、のんびり空を見上げ、今まで感じる事の出来なかった事を発見することが生き甲斐なのです」。さすが俳句の会の会員だけあって、言うことが違いますよ。みなさん、浅草の空にいったい何を感じ取って帰るのでしょうかね・・・。
 今日の空は雲っていて真っ白なだけですよ。なんてのヤボだったね・・・。

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 いよいよ「菊花展」が始まりました。昨日は見られなかった大懸崖が今年も同じ場所に鎮座しております。昨年は見事に白い花が咲き誇ったのですが、関係者の話によると、「枝のバランスが悪く満開の時期がずれてしまったのであまり良い出来とはいえなかった」なんていってましたが、素人のあほまろにとっては全くそんなの感じませんでしたよ。上下3尺、左右2尺の大懸崖、今年はいったいどんな花を見せてくれるのでしょうね。あほまろは、これから毎朝、定点観測でこの菊花を記録する予定です。
  

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 今日は、旧暦九月十三日の後の月、「十三夜」です。中秋の名月が中国から伝わった行事に対して、「十三夜」は日本独特の行事なのです。「栗名月」とか「豆名月」とも呼ばれ、お供えとして旬の栗や豆などを神棚などに供えるからだそうです。
 満月の少し前。少しだけ欠けている月が煌々と光る姿は白銀色の月。満月の様に真ん丸ではありませんが、少し満ちるに足らないこの月が日本人の慎ましい精神を表しているのかもしれませんね。
 「十三夜」といえば、夫の虐待に苦しむお関が、幼なじみ録之助と上野で再会する・・・、樋口一葉の小説を思い出しますね。

 「あ、月に背けたあの顏が誰れやらで有つた、誰れやらに似て居ると人の名も咽元まで轉がりながら、もしやお前さんはと我知らず聲をかけるに、ゑ、と驚いて振あふぐ男・・・、・・・さやけき月に風の音添いて、虫の音たえだえに・・・

 「十三夜」を読んで思ったのは、我々日本人は、完成されたものよりも、努力をすれば報われる過程を趣とするのが好きな国民なのでしょうね。
  
 (一昨年の十三夜の写真です)
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 今年も町内対抗の綱引き&ドッチボール大会が開催されます。聞くところによると、このイベントでは毎年因縁の対決もあるのだとか。綱引きのための同好会なんてのも有るのでしょうかね。あほまろはまだ見たことが無いので、どなたか詳細を教えてください。
  


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数47