あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年9月22日 (木) 旧暦8月19日友引

- 孤児院 -

日記


 予報によるとこれから雨が降るとのことで、 どんよりと曇った朝になりました。ちょっと肌寒さも感じてしまうほど気温も下がっています。つい先日までは暑い暑いとグチっていたのが不思議にも思えてなりませんね。
 浅草寺境内の母子地蔵にも誰かが赤いねんねこを着せてくれました。このお地蔵さんにはいつも誰かが着物を着せてくれるのですけど、それがすぐに無くなってしまうのです。心ない人が持っていってしまうのでしょう。この時期はまだ良いのですが、真冬の厳寒な時期には、着物を剥がされてしまったお地蔵さんが、とっても寒そうに感じてしまうのです。これも、いま生きる人のためになるのならとのお地蔵さんの御慈悲でしょうか。
 旧満州の荒野で非命に倒れた20〜24万と云われる老人、子女の往時を偲ぶ母子地蔵。他のお地蔵さんと比べて造りがとってもリアルなので、感情移入をしてしまうのです。デザインはちばてつやさん文字は森田賢治さんで、平成8年4月に建立開眼されました。
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 今日は「孤児院の日」です。彼の功績を讃えるホームページによると、
 
「高鍋藩士の石井万吉の一人息子として生まれました石井十次氏 (1865〜1914)が、病気療養と医学実地研修を兼ねて岡山市邑久郡上阿知村(現、岡山市上阿知)に転地、診療所の代診を務めました。その頃、診療所の隣の大師堂において兄妹2人を連れ生活に困っている旅の母親に同情し、その男児を引き取りました。他に2児も預かり、岡山市門田屋敷の三友寺に孤児教育会(のちに岡山孤児院と改名)を創設し、その後各地の孤児を収容、1906(明治39)年には1,200人にも達し、全国にその名が広まりました。」
 当時の岡山孤児院の写真がこちらで公開されていますが、驚きですね。いったい何人の子ども達を養っていたのでしょう。自分の子供2人を育てるだけでも手を焼いているあほまろには、絶対に真似の出来ない仕事ですね。
 浅草寺の母子地蔵に参拝しながら、中国残留孤児・被爆者・戦後補償 3つの国家賠償訴訟を改めて考えさせられたのです。戦争被害・戦後補償など、終戦60周年を向かえたというのに、未だに解決がなされていない現実、中国やロシアに置き去りにされた残留孤児たちの苦悩に満ちた生涯を思うと、石井十次氏のおかげで、日本国内で孤児になった方々は幸せなのかも知れませんね。
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 明日、浅草寺境内にて「浅草ルネッサンスステージin浅草寺」と題したファッションショーが開催されます。世界的に有名なデザイナー、コシノジュンコ氏プロデュースによると“浅草の伝統と粋と美”をテーマとしたそうです。
 普通のファッショショーは、メーカーが春夏秋冬の新作の発表を行う場として派手な会場で派手なモデルさんたちによって行われるのが一般的ですが、お寺の境内で行うファッションショーなんて誰も経験したことは無いでしょうね。いったいどんなショーを演出してくれるのかが楽しみです。
 先日、新宿のとある高層ビル
の広場で「愛犬ファッションショー」なるイベントを見かけました。どの犬もデニム、ウエットスーツ、Tシャツ風などの服を着て参加しておりました。素材はシルクだとか、綿だとかとの詳細も説明されていましたが、所詮は犬です。あちこちで転げ回ったり他の犬と喧嘩したり。その上、せっかくもお洋服を着るのを嫌がる子もいましたよ。
 何も犬にお洋服を着せなくたって良さそうなもの。家のモモちゃんなんてどんな高級なお洋服を持って着ても絶対に着ないでしょうね。昨年、手術をした時に怪我が治るまで着せていた包帯服だってとっても嫌がっていたのですから。
 犬に贅沢をさせるよりも、母子地蔵さんに何か暖かいものを着せてあげた方がよっぽど世のためになるでしょう。お地蔵さんの御慈悲で、それが欲しい人が使ってくれるのですからね。冬になったら、着れなくなったジャンバーでも着せてあげましょうね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 17-85 F4/5.6 IS
撮影枚数29