あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年9月1日 () 旧暦7月28日仏滅

- 関東大震災記念日 -

日記


 このところ秋風が涼しくなってきたと喜んでいたのですが、9月に入った途端に暑さがぶり返してきたようです。いつもの散歩コースを回ってきただけで全身汗だくになってしまいました。まだ暫くこんな暑さが続くのでしょうかね。
 モモちゃんと歩きながら考えた川柳を一句

 着メロで 鈴虫鳴かせ 涼をとる
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 1923(大正12)年9月1日午前11時58分、「関東大震災」が発生しました。 マグニチュード7.9。家屋の全半壊25万戸以上、焼失家屋44万戸以上、津波による流失家屋868戸、死傷者20万人以上、行方不明者4万人以上という甚大な被害を残したのです。
 関東大震災の記念日は、「防災の日」です。あの惨事を忘れず、不測の事態に備えるため1960年(昭和35)に閣議決定されたのです。今日は全国各地で防災訓練が行われるのでしょう。あほまろが住んでいるマンションでも関東大震災が発生したのと同じ時間に避難訓練が行われるようです。非常ベルが鳴り、エレベーターが止まり、マンション内に残っている住民全員が非常階段を歩いて避難するのです。もちろんあほまろは、この時間マンションには居ませんが、女房は訓練に参加するのかな。
 もし、再び関東大震災が襲ってきたとしたら、いったい何を持ち出せば良いのでしょう。「防災に備えて」という政府のHPに、通帳、はんこ、保険証、権利証、それに現金など、そんなことが書かれています。でも、今では現金はキャッシュカードで間に合うし、パソコンがあれば自分の銀行口座だって操作できてしまう世の中、通帳やはんこなんてのを真っ先に書いているのって、今様じゃ無いよね・・・。
 あほまろは、まずどんなことがあっても我が家の犬4匹を連れて避難します。もし、避難所がペット禁止だったとしたら、外でも、車の中でも、犬と一緒に居られるところに居るでしょう。それと、今までの思い出がいっぱい詰まった日記用のハードディスクだけは持ち出したいのですね。パソコンが壊れても、新しいパソコンでまた続けられるのですから。
 この時期になると、新聞の折り込みチラシなどでも、防災用品の宣伝が目立つようになってきます。「プロが厳選した防災グッズ」防災の専門家が、被災時の避難生活で必須となるアイテムを厳選に厳選を重ね・・・、とか、「最新技術をいち早く導入」手動式の携帯電話充電器、新タイプの非アルコール固形燃料、水だけで簡単にできるアルファ米等々・・・。
 凄そうに書かれているわりには、写真に写っているのがミネラルウォーター、ラジオ、電池、懐中電灯などなど、至極当たり前の品物ばかりなんですよね。我が家の玄関に置かれている「非常持ち出し袋」は、犬の必需品だけでいっぱいになってますよ。ただ、今朝の折り込みチラシにあった、「水のいらないシャンプー」「非常用簡易トイレ」なんてのは要らないけど、これらを買った人だけが貰えるっていう、「手動発電式携帯電話充電器」これって欲しかも。でも、1セット18000円じゃね・・・。
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 あほまろが集めている古絵葉書の中に、「新聞絵葉書」というジャンルがあります。今のようにマスコミが発達していなかった明治から大正にかけて、震災や水害などを写した写真を絵葉書として新聞社などで販売されていたのです。その中でも現存が多いのは、なんといっても関東大震災の「新聞絵葉書」です。特に、日本一の高層建築であった「浅草十二階」の崩壊は有名ですね。また、崩壊した仲見世を歩く人達の絵葉書、地方の親類に東京の惨状を伝えるのに使われているものが多いようです。
 これも当時から有名な観光地だった「浅草」、みんなが知っている通りの変貌がニュースとして判りやすかったのでしょう。これらの
「新聞絵葉書」を調べてみると、写真が撮られたのは、関東大震災の当日9月1日として、それが絵葉書として印刷され、店頭に並び、それを購入した人が文面を書いて故郷の親類に無事を知らせる。その消印が9月5日なんてのも有ります。これって、当時は正に「新聞」だったのでしょうね。
 この他にも、明治43年の東京大洪水や、吉原の大火など様々な「新聞絵葉書」が残っていますよ。こんな貴重な絵葉書ですが、人気が無いのか、印刷がザツなのが悪いのか、市場ではとっても安く売られているのです。あほまろは、これこそ貴重な記録、そう思いながら、どんどん集めているのです。
 そうか・・・、大震災に遭遇したら、あの膨大な量の絵葉書類、いったいどうしたら良いのでしょうね・・・。そうなる前に、デジタルデータにしておかなくっちゃね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 28-135 F3.5/5.6 IS
撮影枚数33