日本列島に二つの台風が近づいてきている影響なのでしょうか、なんとなく涼しい朝になりました。今朝は、いつもの散歩コースをちょっと外れて駒形橋から墨田区側を歩いてきました。こちらは浅草と違って朝が早いようです。午前7時に既に開いている商店もあるようです。また、みなさんで水まきや清掃など、最近の浅草の中心街では見かけなくなった下町の臭いを感じさせられました。
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墨田区といえば、浅草の対岸に有りながらあまり注目されていない雰囲気の街なのです。しかし、突然持ち上がった新東京タワーの候補地となったことで好機到来とばかりに、とっても活気づいているのです。ここに新東京タワーが完成したとしたら、浅草を観光する人の流れも大きく変わったしまうのでしょう。いや、もしかしたら浅草は通過化していくのかも。長い歴史の傘下での安泰に陰りが・・・。そんな懸念も囁かれているようです。
「タワーでパワーを」墨田区役所前に張られた新東京タワーのポスター、「浅草に勝てる」そんな自負も見えているかのようです。最も、何処であっても東京であれば都内なのです。新東京タワーがどこの区でも観光客には全く関係ないのです。その良い例が、浅草が台東区に有るってことも意外と知られていないんですよ。
先日、新潟県から来た観光客にかっぱ橋をたずねられた時の会話で、上野と浅草が同じ区だったってことを知らなかったのです。観光客にとって、区が何処であっても都内には変わらないのですから。
文化は繁栄と衰退の繰り返しです。かつて栄えた中国の都、ギリシャのアテネの繁栄からポリス世界の衰退、過去は過去とばかり言っていられないようですね。
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連日浅草を賑わせている「つくばエクスプレス」もいよいよ明日から始動します。待ちに待った開通、浅草にどれほどの人が降りてくれるのでしょう。最も最初のうちは物見遊山で賑わうことは確かでしょうけど、それが連続してくれるとは限らないのです。近隣の商店街では、この開通に合わせた割引セールなども行っておりますが、皮算用に終わらないように願いたいものです。
あほまろは「つくばエクスプレス」の沿線駅で配付するフリーペーパー「ん!?浅草」の編集をやっております。なんとか開通に合わせての創刊は出来たのですが、あれやこれやと問題も多く発行前日になっても頭を抱える問題が山積しているのです。何はともあれ、とりあえず創刊号として出来上がりました。
とはいえ、月刊誌ですから既に次号の締め切りも迫っており、頭の中はそっちでいっぱいなのです。昨日は、来月号の「お父さんお母さんが輝いていたころ」のテーマーで、フォークブームを取り上げ、先日お亡くなりになった高田渡さんの歌をカバーしている、浅草出身の「辻香織」さんと、高田渡さんと同じ京都出身のフォーク歌手「キセル」のご兄弟に、なぎら健壱さんが問いかけるという取材でした。
最初は公会堂の会議室を借りて行っていたのですが、高田渡を語るのに素面(しらふ)じゃ語れないよ。なぎらさんの一言、それじゃとばかりに近所の花やしきで夏の間だけ開催している「闇市」に会場を移し、ジンギスカン鍋を囲んでのフォーク談義となってしまったのでした。
酒が入ったなぎらさん、出てくるは出てくるは、過去のフォーク歌手の醜態悪態の数々、もちろん自分の醜態や失敗談も交えて炎天下のビアガーデンで盛り上がってしまいましたよ。でも、これらは総てオフレコですがね・・・。
肝心のあほまろ、お仕事なのでみなさんがビールだホッピーだって飲み続ける中、指を銜えて写真とメモをとってましたよ・・・。ただ、みなさん炎天下で長い間居たため、特に、「辻香織」さんのお顔が、みるみるうちに日焼けしていくのがお気の毒でした。ごめんなさい・・・。
このお話は、「ん!?浅草」10月号で掲載します。とっても楽しい内容ですので、お楽しみください。この、「ん!?浅草」をご覧になりたい方は、「つくばエクスプレス」の沿線各駅のフリーペーパースタンドからお持ち帰りください。でも、読み終えたら捨てないでね。創刊号には、特別太っ腹企画として、「花やしき」無料入場券が4枚も刷り込まれていますよ。
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昨日、「つくばエクスプレス」の「発車式」が真新しい秋葉原駅で行われました。首都圏新都市鉄道の高橋伸和社長は「鉄道の歴史的一ページを開く。安全第一を社是に利用者に愛され、親しまれる鉄道を目指す」と宣言したそうです。そりゃ快適さや美しさよりも安全が第一ですからね。いっそのこと、「絶対に事故を起こさない鉄道」そんな力のこもった宣言が聞きたかったですよ。「発車式」の関係者は、そのまま、真新しい電車で、竣功開業式が行われる浅草のビューホテルに移動したのでした。
“TX応援団長”でプロレスラーのアニマル浜口さんが「気合だー」の十連発で式を締めたそうです。
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