あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年8月16日 (火) 旧暦7月12日赤口

- 町の顔 -

日記
写真館に隅田川花火大会をアップしました。


 雨が上がって爽やかな朝です。また降り出しちゃいけないと思って晴れているうちにモモちゃんの散歩を済ませて来なくっちゃと、出かけようと思ったところに先に出かけた女房からの電話。雨がパラパラと降ってきたので傘を忘れないようにとのことです。
 最初は小雨程度だった雨も、雷門付近まで来ると土砂降りになってしまったのです。仲見世の軒先に女房がポーちゃんを抱いて雨宿りをしているじゃないですか。あら、傘を持って来なかったの、さっきの電話で私の分も持って来てなんていってなかったじゃないか。しかたがないので、女房にモモちゃんを預け、近所のコンビニで100円の傘525円で買ってしまう羽目になったよ・・・。皮肉なもので、傘を買って戻った時には雨も小雨になってしまうんです。これって正にマーフィーの法則そのものですよね。
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 雨の日は見慣れた町並みも変わります。いつも洗濯物がいっぱいぶら下がっている家にも、もちろん洗濯物は無し、外に出している縁台や植木鉢なども濡れないようにと、みんな奥に仕舞われています。公園通りでは、毎朝楽しそうに遊んでいる子猫たちもどっかで雨宿りをしているのか姿が見えず、いつもゴミを漁っているハトすらも見かけないのです。雨の朝は、町の顔がすっかり変わったような浅草の路地裏。地図上の町とは似ても似つかない、現実に生きているひとの数だけある町のかたちが普段とは異なった佇まいを見せてくれる雨ってのも楽しいですね。
 久しぶりの雨で、モモちゃんもずぶ濡れになりながらも
時々空を見上げて雨に打たれながら、爽やかさを楽しんでいるかのようです。そういえば、先日の深川祭で恐る恐る水を掛けられて喜んでいた子ども達の無邪気さ、あの気持ちと一緒なのでしょうかね。
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 伝法院通りのシャッター絵は昨日と変わっていないようです。この雨で、仕事にならないのです。ペンキ絵師の土橋さん、“いや、職人を遊ばしておくわけにもいかないので、手間賃の一部を先払いしてやったよ。ペンキ職人にとって雨は本当に刃物だよ・・・”「職人殺すにゃ刃物はいらぬ、雨の3日も降ればよい」ってことですね。職人にとって、生活の不安定度を感じさせられる言葉ですが、3日で殺されては、命がいくつあっても足りないって訳で、面白くないこと甚だしいことなのでしょう。
 話は変わりますが、「ペンキ絵」の始まりってのご存じですか。嘉永7年1月、徳川幕府は「アメリカ」使節を接見する為に、武蔵神奈川宿海岸に交易談判所を急設することになり、普請奉行は本建築に輪奐の美を添えるために内外共に新しきペンキ塗を試みたのです。わが国では「ペンキ」の名称さえ知れなかった時代で、これを請け負った渋塗職町田辰五郎は、密かに横浜村本牧鼻に停泊する、米船アンダリア号に赴き「ペンキ」及び油を得、通訳ウィリアムスの支持を以って、外人職工より伝授を受けながら2月6日漸く所命の塗工事を完了したのだそうです。
 ペンキ絵といえば、お風呂屋さんが有名ですね。この最初は、神田猿楽町のキカイ湯といわれています。でも、それは大正元年のことで「ペンキ」が一般的になっていた時代です。
 あほまろの友人の銭湯研究家の町田忍氏、お風呂の「ペンキ絵」を研究していらっしゃいますが、日本初の「ペンキ絵」を描いた職人の名前も、同じ町田辰五郎だったってことすごい偶然。
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 8月21日の日曜日には、浅草国際通りから六区ブロードウェイにかけて。つくばエクスプレス開通祝いの「大江戸ビートフェスティバル」、太鼓を中心としたパフォーマンスが開催されます。そのため、11時から14時までは交通規制がかかります。浅草にいらっしゃる方はご注意ください。イベントの詳細はホームページをご覧ください。
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 昨日から、深川祭の写真の整理を行っており、水をかぶっている御神輿と担ぎ手などなど、とっても迫力有る写真に祭りの興奮を思い出しております。もうすぐ公開しますね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数26