あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年8月15日 (月) 旧暦7月11日大安

- 終戦記念日 -

日記
写真館に隅田川花火大会をアップしました。


 今日は六十回目の終戦記念日を迎えます。浅草では特に記念行事としては公にされておりませんが、淡島堂の「浅草大平和塔」には戦争で遺族を失った方たちによって、花束が備えられ、正午には黙祷の儀が執り行われるようです。
 毎年この時期になると、「大東亜戦争はわが国によるアジア諸国への一方的な侵略戦争だった」とか、「靖国神社に参拝する閣僚に対しては、公的参拝か、私的参拝か」などの論議が沸騰し、それに対する賛否両論がマスコミなどを賑わしており、一部の人達は「終戦記念日」などと言葉を飾っているが「敗戦記念日」と言うべきだとの意見も根強いようです。
 国民の認識は、戦後統治の問題もあって終戦記念日とは、日本がアメリカに忠誠を誓う記念日になってしまったのじゃないでしょうか。つまりこの戦争は「太平洋戦争終戦記念日」に限定されているからなのです。あの日から押しつけとは言え平和憲法の下、国権の発動たる武力の行使を行っていないのだから、明治から続いた一連の戦争を対象にした終戦記念日を考えてみたらどうでしょう。そこで始めて“敗戦記念日では無い”という認識の歴史感を国民全体に示すことができるようにも感じるのです。
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 戦争を知らない我々の世代。しかし、我々は今後ますます近隣諸国と親密に付き合っていかなくてはならない義務を負っているのです。幸いにして、我々は実際に戦争を体験してきた人達より戦争の悲惨さを聞かされてきました。でも、そのことを我々の子ども世代に語ったところで、もはや真実の記録とはいえないのです。
 そんなことで、我々終戦直後に生まれた世代が、日本の戦後処理をきっちり行えるラストチャンスの者になるのじゃないでしょうか。将来にわたって、日本という国が近隣諸国から尊敬されるようになるためには、今のうちに何らかの方策を示さなくてはいけないのでしょうけど・・・。
 あほまろが淡島堂の「浅草大平和塔」の写真を撮っていると、境内でたこ焼きの屋台を出しているおじさんが、“あの日、ガーガー、ピーピーとって雑音が混じる玉音放送を聞いて泣いていた人達を今でも思い出すね、俺も戦争で親父を亡くしているし・・・”、深々と頭を下げているこのおじさんの後姿に、あれから60年の歳月、“アメリカに忠誠を誓った”ことが本当に良かったのだろうか、そんな疑問も湧いてくるのです。
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 昨日は、江戸三大祭りの一つで、今年が三年に一度の「本祭り」に当たる富岡八幡宮の「深川八幡祭り」を見てきました。54基の神輿が全長8キロにわたって壮大に練り歩くこのお祭りの最大の特徴は、水掛けなのです。それで別名“水かけ祭り”ともいわれ、神輿が来ると、近所の人たちが大量の水をバケツやホースで神輿めがけて浴びせるのです。そんなのは序の口で、消防署の前では消防員が消化用のホースで神輿目掛けて水を掛けるのですよ、これってマジ凄かったです。
 また、所々に儲けられた「水掛ポイント」では、大型トラックの荷台をビニールシートで防水した中に水を蓄え、神輿が来ると数十人の人が一斉にバケツで水を掛けるのです。神輿の担ぎ手は神輿を差し出してそれに答えていました。
 あほまろは永代橋を渡った佐賀町の水掛場に陣取って、総ての御神輿の水掛けを撮影してきました。でも、最高気温33・3度を記録する猛暑の中の開催だったので、見ている方は大変です。写真を撮るのを止めて自分にも水を掛けてもらいたい心境、担ぎ手の気持ち良さそうに水をかぶっている姿が、羨ましい感じでしたよ。
 このお祭りのかけ声は、伝統の「ワッショイ」と決まっています。やっぱ、お祭りのかけ声としてはこの方が似合っているのでしょうね。
 この様子を見るために約八キロの沿道には、見物人約30万人が詰めかけたと発表されております。今回、54町会の御神輿を総て撮影しましたので、近日中にあほまろ写真館でも公開しますね。参加された方は、お楽しみに。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数19

昨日の深川祭
CANON EOS-1 DsMK2,CANON ZOOM 70-200 F2.8 IS他
撮影枚数1468