あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年8月14日 (日) 旧暦7月10日仏滅

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日記
写真館に隅田川花火大会をアップしました。


 いや〜暑い暑い、ちょっと寝坊して遅くなってしまった外は炎天下です。アスファルトの温度もかなり高め、裸足で歩いているモモちゃん、ハアハアいいながらちょっとでも冷えている日陰を選んで歩いてました。このところ連日雨の朝が多くひさしぶりの日照りですが、照ったら照ったで雨の朝の方が散歩しやすかった、なんて思ってしまうんです。今の時期はどっちも暑くて嫌なのですけどね・・・。
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 浅草寺本堂には旧暦の盂蘭盆会、「三界萬霊」の位牌が安置されました。
 「三界とは仏教語で、欲界、色界、無色界をいい、俗界というのは、食欲、性欲、睡眠欲をいう。色界は食欲よりも性欲の強いことをいい、無色界は性欲のない心の世界をいう。万霊というのは欲、色、無色界の有情無情の精霊などのあらゆる世界をさしている。それらを供養することが三界萬霊である。」
 ようするに、生まれ変わり,死に変わりする三つの世界,すなわち前世,現世,来世の迷いの世界をあらわしているのです。
 毎年、お盆の時期になると机の奥から教典を引っ張り出し、お経のひとつも唱えたくなってしまうあほまろ。今朝は、「三界萬霊」の位に、“世尊妙相具 我今重問彼 佛子何因縁 名為観世音 ・・・・”、観音経を唱えてまいりました。
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 この炎天下にもかかわらず、浅草神社の正面に親子連れが座って子供の絵を手伝っています。画面全体に鳥居を描き、その中に本殿や狛犬を描いているのです。でも、この絵は子供の意思で描いているんじゃ無いのです。お母さんがあれこれ細かく指示する通りに、ちょっとむくれながら描いているのです。きっと夏休みの宿題なのでしょう。それにしても、子供の宿題を手伝うために両親が付き添わなければいけないっての、これって、過保護っていうのでしょうね。それとも、家族団らん?
 同じ炎天下で伝法院通りのシャッター絵を描いているペンキ職人の土橋さん。今朝は晴れたので、ちょっとでも仕上げようとやって来たそうです。“このところ連日の雨で、職人を休ませてしまったので、今朝は一人なんだよ、踊り衣装屋さんのシャッターを弟子に任せてみたけれど、ちょっと派手でおかしいね・・・”、舞台上にスポットライトが当たった感じの文字です。あほまろにはおかしく見えないのですが、土橋さんには気に入らないようです。“塗りつぶしてもう一度書き直す”なんていってましたよ。
 師弟関係も親子同然です。自分のイメージ通りに弟子が描いてくれないとの嘆き、さっきの親子とは違った意味で、気になってしまうのでしょうね。36件総てを仕上げるのに3ヶ月、総てが師匠の気に入った絵に仕上げていると、納期に間に合わなくなってしまいそうな、他人事ながらちょっと気になってしましました。
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 先日も紹介した、浅草国際劇場跡地の裏手の喫茶店に描かれたSKD「ラインダンス」の壁画の完成を見てきました。この絵も地元のアーティスト、田中憲治さんが一人で2週間かけて完成させたのです。高さ二メートル、長さ約七メートルの壁面に、総勢47人の踊り子が横一直線に並んで足を上げる姿。
 これだって、もし数人で描いたとしても最後には田中氏が総てに手を入れなければ気に入らないのでしょうね。大勢のお弟子さんが居るにもかかわらず、“いっそのこと一人で描いてしまった方が良いや”、なんて思っていたのかも。
 昨日、あほまろの秘密基地にひょっこり表れた田中先生、“いや〜暑いから適当にさぼりながら描いてたんだよ”、なんていってましたが、いつもよりちょっとお疲れ気味の顔をしてましたよ。

  

  
 つくばエクスプレスが開通すると、浅草ビューホテルの正面にも駅の入り口ができます。きっと昔のSKDを懐かしむみなさんがたで、この裏路地も賑わうのでしょうね。またひとつ浅草に名所といえる場所ができたのです。みなさんも浅草を訪れた節には、ビューホテルの真裏にもちょっと足を踏み入れてみませんか。
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 さて、今朝はちょっと日記を書くのが遅くなってしまいました。実はこれから深川の本祭りを撮影に行かなければならないのです。 水掛けでカメラを壊さないように頑張ってきますね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数32