あほまろとモモちゃんの今朝の浅草日記

平成17年8月10日 (水) 旧暦7月6日赤口

- つくば一色 -

日記
写真館に隅田川花火大会をアップしました。


 何となく雨が降り出しそうなお天気の朝です。にも関わらず暑さだけはいつも通り、まだまだこの暑さは続くのでしょうね。暑い日のモモちゃんの歩き、機敏さが全く無いんです。真横を自転車が通り過ぎるのを見てからのんびりと避ける仕草、いつもなら自転車が走ってきたのを見ただけであわてて離れようとするのです。これも、小さい頃に自転車に跳ねられた嫌な思い出があるからなのですよ。
 仲見世の中程に大きな「つくばエクスプレス」の車体が飾られました。車体といっても、もちろん作り物ですけど、いままで仲見世に飾られた看板の中で一番大きいんじゃないでしょうか。それだけ、浅草の人達は「つくばエクスプレス」の開通を心待ちにしていたのでしょうね。
 歓迎の看板は仲見世だけではありません。浅草中の通り町会が独自の看板や垂れ幕を掲げています。これら商店会の垂れ幕、並べてみると結構楽しいんですよ。整理が終わったらコメント入りで並べてみますね。実は平気で誤字脱字のまま掲げられているのも有ったりして・・・。浅草は23日に開通するつくば一色となってしまいました。
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 昨夜は、日本のテレビ局が総て政治のゴタゴタだけを報じている中、野口聡一さんら7人が搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー」が日本時間午後9時11分に、カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に着陸しました。
 CNNやCBSなどアメリカのテレビ局はもちろん、英国、韓国、更には中近東のテレビ局など、世界中の総てのテレビが注目している中の着陸です。最近では日本に居ながら世界中のテレビが見られるようになったので、どろどろとした日本政界の対立劇なんかよりもCNNネットワークで着陸の週間を見ていた方が感動的でしたよ。
 2003年のコロンビア空中分解事故以来、2年ぶりの再開飛行でしたが、打ち上げ時には断熱材が脱落し、飛行中にも機体の損傷が次々と発覚、乗員のみなさんは決死の覚悟だったでしょう。そんな気持ちをお首にも出さずに活躍してきたみなさん、本当にご苦労さまでした。
 それはそれとして、国際宇宙ステーションの中に残っている二人はいったいどうなってしまうのでしょうね。今回はとりあえず水や食糧などの物資を補給したようですが、NASAでは、問題が解決するまでシャトルの打ち上げを凍結。なんて決定してしまったようですし・・・、無事帰還できた人の喜びよりも、残された二人の心境を聞いてみたいと思いませんか。アメリカの放送でも、彼等のことにはほとんど触れないのも不思議ですね。一種の人質であることを意識させないようなはからいなのかな・・・。
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 伝法院通りを江戸の町並みに再現する計画の一貫として進められている、シャッター絵がどんどん出来上がっていきます。
 “36軒総てを完成させるのに、あと3月はかかるな、それまで私の体力が持つか・・・”、ペンキ絵師この道60年の土橋さん。浅草で生まれたこともあり浅草の仕事となると商売を忘れて取りかかってしまうのだそうです。今までにも、伝法院通りと六区フラワー通りの交わる交差点に描いたシャッター絵は有名です。これらの絵、いわゆる絵画の基本なんてのをぶっ飛ばしたような手法ですが、なんとなくほのぼのとしてのどかな感じなのです。それでいて、仲見世に描かれた芸術大学のお偉い先生の絵とは比べ物にならないほど人間味に溢れているのです。
 先日、とある有名先生の「街頭広告における絵画の基本」なんて講座を聴いてきました。幾何学遠近法とか空気遠近法とか、次元の絵画の中に奥行きのある3次元の空間を表現する技法を語ってましたが、それは渋谷や新宿でやってください。浅草のシャッター絵なんてのは泥臭くて結構なんです。学者絵師のみなさんがいう錯覚や心理的なものを科学的に表現しなければいけないなんてのは、浅草には当てはまらないのですよ。
  
 80才を過ぎても現役で活躍する土橋さん。体調を崩さないように、いつも酸素ボンベが離せないのは気の毒ですが、夜明けからお店の営業が始まるまでの間、毎朝せっせと描き続けてますよ。
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 江戸の路地裏の棟割り長屋をイメージさせたシャッター絵、よく見るとどこのお店もバックは障子なのです。あほまろとモモちゃんは、これが完成するまで毎日観察していきますよ。
 でも、せっかく描いても、昼間に浅草を訪れる人には見てもらえないのが残念ですね。


今朝の写真
CANON EOS-KissDN,CANON ZOOM 10-22 F3.5-4.5
撮影枚数19